« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

2011年1月

夫婦円満になる魔法の言葉を教えます!

   親しい知り合いの結婚式に招かれた。
 最後の勤務校で一緒に学年などを組んだ先生である。
 結婚式後の披露宴は、温泉宿で泊まり込みでやろうという試み。
 おもしろそうだ。
 ★
 まず、結婚式会場。
 沼津御用邸記念公園という。
 明治に建てられたという沼津御用邸。今では市に移管されている。
 昔ながらの結婚の儀式。
 初めて見る儀式である。
 お謡の中で粛々と執り行われる。
 そして、圧巻なのは、新郎新婦の前で行われる能の舞である。
 すばらしかった。
 ★
 場所を移しての披露宴。
 会場の伊豆長岡の温泉宿へ急ぐ。
 70数名の参加者である。
 両家の代表からの挨拶をうけて、早速披露宴に移っていく。
 ★
 披露宴の途中で、参加者の中からくじを引いて当たった人にお祝いの言葉をお願いしたいというプログラムに進んだ。
 最初の当たりくじで、夫婦の方が呼ばれた。でも、ほとんど全体は話を聞いていない。
 突然私の名前が呼ばれた。おいおい。
 騒然とした雰囲気の中で、どんなお祝いの言葉を言えばいいのだ。
 まず、全体を注目させなくてはならない。
 いきなり会場の真ん中を歩きながら、マイクで叫んだ。
 「新郎新婦が最近よくケンカしているという情報を得ました。その2人に末永く
  夫婦が長続きする魔法の言葉を教えたいと思います!」
 「Iさん、それは何でしょう?」
と、突然指名する。ここらで少し静かになる。
 「あんまり一緒にいないようにする」
 「言葉です!言葉です!」
 「どうでしょうか?」
 また、指名をする。
 「ありがとう」
 「愛している」
 そして、「一日に5回チューをする」という人も現れる。
 このあたりですっかり静かになる。
 「魔法の言葉とは、なあんだと思われるものです。あのゲゲゲの女房の松下奈緒さんがあの朝の連続ドラマの中でよく使っていました。それは、『そげですね』という言葉。『そうだね』と相づちを打つ言葉です。つとめてこの『そうだね』という言葉を使うこと。これが長続きする魔法の言葉です。新郎新婦も、ぜひ使ってくださいね」
 こう言って終わった。
 ★
 相手の言葉が、「自分に届きましたよ」ということを相手に示す一番効果的な方法は、相手が言ったことに同調を示していくことである。
 少しぐらい考えが違っても、その時は「そうだね」と相づちを打っておくこと。
 必ず「そうだね」という言葉を投げかけることなのだ。
 ★
 小津安二郎の「お早う」という映画のラストシーンに次のような場面がある。
 佐田啓二と久家美子の会話である。
 この二人が延々と同じ言葉を繰り返す。
 「良い天気ですね」「良い天気です」
 「あっ、あの雲。へんな形をしているね」「ほんと、へんなかたち」
 ……
 このシーン。この二人、口には出さないけれど、深く愛し合っていることが画面から
ひしひしと伝わってくる。
 ★
 繰り返しの言葉。
 この言葉にはまったく意味性がない。
 相手が語る言葉を「聴きましたよ」と受け止める。
 そして、きちんと同調と繰り返しの言葉にしていく。 
 これが大切である。
 長く夫婦を続けていると、互いに空気みたいな存在になっていく。
 そこで、お互いに努力することを怠る。
 相手が分かっているものだと誤解するのだ。
 それではいけない。
 朝、「おはよう」と互いに投げかけ合う。
 夜、「おやすみなさい」と。
 とりとめもないことをとりとめなく話しておく。
 相手の言ったことには、「そうだね」と相づちを打つ。
 こういう意味性がない言葉を互いに投げかけ合うことが、実は最も大切なことなのだ。   
 
 
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

インフルエンザで奮戦する!

   現在勤務している学校の職員がインフルエンザで休んでいる。
 担当している初任者2人ともインフルエンザで休んでいるという。(一人は陰性だったが…)
 学校は、何人もの先生の休みで大わらわ。
 私も急遽初任者のクラスの授業をすることになる。
 火曜日の午前中は、4年生。水曜日、木曜日は1日中2年生。
 1日中ずっと授業をするという日々は久しぶり。
 3年間も離れていると、大変なことになる。
 あの頃はよくぞ分刻みの生活をしていたものである。
 だが、授業は、37年間の蓄積があるので、適当に、勘を働かせてできるものである。
 おかげで木曜日は、ぐったりと疲れて9時頃には眠くなる。
 ★
 初任者の4年生が重点研究の最後の授業研を行う。
 図工の授業。
 高熱を出して休んでいたので、この日に間に合うかどうか、やきもちしたのであろう。
 初任者が重点研究の最後の授業をするというのも珍しいものだが、結果はその最後にふさわしい見事な授業であった。
 布を思い思いに切って貼り合わせて、話を作り上げるという単元。
 子供たちにどのようなイメージを作り上げさせるかの勝負。
 最初の例示に特にこだわっている。
 先生が作り上げた例示が光っている。
 先生が布に惚れ込んでいるという様子が伝わってくる。
 見事な授業。
  子供たちが育っているという様子がよく分かってくる。
 なんか私までもわくわくしてうれしくなる。 
 ★
 2年生の体育の授業。
 遊んでしまおうと、まず地蔵おにゲーム。
 2つのチームに分かれて、一方のチームが体育館中に逃げる。
 もう一つのチームのオニ4人が捕まえにいく。
 時間は1分間。
 捕まえられたら、手と手を合わせて地蔵様になる。足も広げている。
 捕まえられていない子供がその地蔵様の足の間をくぐったら生き返るというゲーム。
 ずっと走り回っているので、運動量は多い。
 冬の間の最初の準備運動には最適である。
 初任のクラスの体育は、2クラスともこの地蔵おにをよくやっている。
 その地蔵おにの勝負は1対1。
 決勝戦はドッジボールでつけようということになった。
 ボールは2個。(もちろん、ほわほわの柔らかいボール)
 結果は、圧倒的に緑の帽子チームの勝ち。
 負けたチームは、約束の罰ゲーム。
 「尻文字で『負けた』と書く」
 これで一悶着がある。
 勝ったチームが『罰ゲーム』『罰ゲーム』とはやしたてたのである。
  それに怒った白ボールチームが、罰ゲームをやらないで、泣き出したのである。
 負けたというくやしさが一緒になって泣き出したのである。
 給食の時間は、最悪のムード。
 あちこちで泣いている。あちこちで謝っている。…
 このままではまずい。
 しかし、このムードはいい。全体がこのことに浸っているのであるから。
 5時間目の最初に、話し合いをする。
 「みんなの前で正直に言いたいことを言います。悪口も言っていいです。
  でも、かげでこそこそ悪口は言ってはだめです。ここでみんなの前で言うのですよ」
 と話し合いをする。
 意見を率直に出させていく。
 私は、正直で良いと認める。「よく言ったね」とどんどん認めていく。
 最後に、「自分がいけないなと思ったことを謝りましょう」と、教室の前に出させて謝らせる。
 双方のチームに謝らせる。ケンカ両成敗である。
 そして、最後に「この問題はこれで終わり。」と宣言する。
 久しぶりに勝負にこだわり、泣いていく子供たちを見たのである。
 その後、クラスはほんわかといいムードになる。

 こんなことを積み重ねてクラスは成長する。
 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

2月26日 東京「明日の教室」の案内 今年度初任者講座

   京都「明日の教室」でお世話になった学生の方へ、何か私ができることはないかと考えたことが、東京の明日の教室でも、このように実現する運びになった。
 今回の5時間の講座は、私の今までの実績をすべてぶつけて行うものである。
 大学でも、教育委員会でも、絶対に教えてもらえない講座になる。
 講座の内容は、今年度初任者になる先生対象のものである。
 このブログを見られている初任者の方、とりわけ関東地区の初任者の方、集まってきてほしい。絶対に来て良かったという講座にしていきたい。
 私の願いは、今年度1年を、とにかく生き抜いていってほしいというものである。
 だから、周りにいる初任者に呼びかけて集まってきてほしい。
 また、今年1年を不発に終わった先生、学級経営がうまくいかない先生たち。
 その先生たちにも門戸を開いていく。
 初任者の気持ちになって講座を受けてほしい。
 今の自分がやっている実践を問い直してほしい。
 講座の呼びかけは、以下のようになっている。

 当日、2月24日刊行予定の「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則」(明治図書)を真っ先にこの会場に並べる予定である。ぜひとも買ってほしい一冊である。

 

第5回 明日の教室東京分校 http://kokucheese.com/event/index/7400/
  

第2回に引き続き、野中信行先生を講師に迎えて初任者研修講座を開講します。4月から教壇に立つ予定の初任の先生、近い将来教壇に立つ予定の大学生、院生を対象にした1日研修です。初任者でなくとも、学級経営がなかなかうまくいかない先生、不安を感じている先生もぜひ参加してください。

日 時:平成23年2月26日(土) 10:00~17:00

講 師:野中信行先生(元横浜市立大池小学校教諭・横浜市初任者指導教諭)

テーマ:「1年間をがんばりぬく学級づくり・授業づくり」
     ~来年度初任者教師になる人のための講座~
 
  10:00~12:00 講座(午前の部)
  13:00~16:00 講座(午後の部)
  16:00~17:00 プレ「リアル熟議」

  ※間に休憩を設けながら進めていきます。
  ※各自でお弁当等、昼食を準備してください。

定員 60名

参加費 野中先生の意向で初任の先生と学生は無料
    一般参加者は1000円

講師プロフィール

野中信行先生

学級経営に力を注ぎ、数多くのクラスを鍛えてきたベテラン教師、いや、スーパーベテラン教師です。定年最後の運動会でも小学校6年生に100m走で負けませんでした。著書には、「困難な現場を生き抜く教師の仕事術」「学級経営力を高める3・7・30の法則」「新卒教師時代を生き抜く心得術60・やんちゃを味方にする日々の戦略」「野中信行のブログ教師塾 〜「現場」を生き抜くということ〜」とがあります。新任教師のバイブル的な四冊です。最新刊は「野中信行が答える若手教師のよくある悩み24」(黎明書房)です。


開催概要
日時 2011年02月26日(10:00~17:00 )
開催場所 荒川区立第三中学校 多目的室
(東京都荒川区南千住8-10-1)
地図データ ©2011 ZENRIN - 利用規約地図航空写真地図+写真→大きい地図を開く 
参加費 1,000円(税込)
定員 60人(先着順)
懇親会 18:00~ 
懇親会場所 南千住駅近くの居酒屋 
懇親会費 4,000円程度(税込)
懇親会定員 40人(先着順)
主催 明日教室東京分校事務局

お申し込みはこちら

https://ss1.coressl.jp/kokucheese.com/event/entry/7400/
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

横浜野口塾が、3月27日(日)に開催される

 今年も、横浜で野口塾が開催される。

 いつものように私も一講座持たせてもらっている。光栄なことである。

 今年は、27日(日)になる。日程の中に組み込んでおいてほしい。

 

第90回 授業道場 野口塾 IN横浜

◆期 日 平成23年3月27日(日) 10:00~17:00
                  
◆会 場  かながわ労働プラザ 4F第5会議室
       横浜市中区寿町1-4 JR根岸線「石川町駅」 徒歩3分
◆参加費 5,000円(当日受付支払い)

◆定 員 50名

◆日 程 (9:30~受付開始)

10:05~11:45 第一講座 「物語はこのように指導する」
            ~「初雪のふる日」(光村4年)~

 10:05~10:20 地元教師による模擬授業
 10:20~10:25 野口先生による指導・講評
 10:25~10:40 野口先生による模擬授業
         《5分休憩・書籍販売》
 10:45~11:45 野口先生による発問道場

 <諸連絡>

11:50~12:45 昼食休憩・販売
12:45~13:00 PRタイム

13:00~14:40 第二講座 「説明文はこのように指導する」
            ~「見立てる」(光村5年)~」

 13:00~13:15 地元教師による模擬授業
 13:15~13:20 野口先生による指導・講評
 13:20~13:35 野口先生による模擬授業
         《5分休憩・書籍販売》
 13:40~14:40 野口先生による発問道場

 <10分休憩・書籍販売>

14:50~15:40 第三講座 野中信行先生の学級経営講座
            「崩壊しない学級をどのように作るか」

15:45~16:35 第四講座 野口芳宏先生の教養講座
            「子供の教科書事情あれこれ」

16:35~ 17:00 交流会

17:30~19:30 懇親会(希望者)
            横浜中華街 茘香尊本店~ライシャンソン~

◆申込方法
 必要事項をご記入の上、事務局 井上雅一朗までお申し込みください。
 申込先 Eメールアドレス masaichi■r3.dion.ne.jp (←■を半角@に変換下さい)

========================================
☆ 必要事項
1.氏名:
2.住所:
3.電話番号:
4.メールアドレス:
5.勤務校:
6.懇親会の参加の有無:
========================================

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

業務連絡です

 

全国・中学校学級経営研究ネットワーク

第2回 中学校・学級づくりセミナーin愛知・東海

中学校・学級経営の極意/決定版~

 教師なら「よい学級をつくりたい!」と思うことでしょう。しかし、学級づくりは学習指導と違ってなかなか学ぶ機会がないのが現状です。「学級づくりに役立つ情報がほしい」「気になるあの子にどう対応すればいいの?」「あの保護者どうも苦手で……」などなど、様々な学級づくりに対するニーズにお応えしていこうというのがこのセミナーです。今回は岐阜から『学び合い』の神崎弘範先生、九州から「とっておきの道徳授業」の桃崎剛寿先生、新潟から「カウンセリング」の堀川先生をお招きし、「中学校学級づくり/全国縦断セミナー」の第二弾です。この後、新潟・東京・京都・熊本と全国を縦断していく、その第2回目のセミナーが東海地方、愛知県で開催されるわけです。若い先生はもちろん、中堅・ベテランの先生方にとっても、目からウロコの提案の連続です。どうぞお誘い合わせのうえご参加下さいませ。

日時:2011年5月14日(土) 9:20~ 受付8:50~

会 場:愛知教育大学  参加費:3,000円

定員:100名(各講座40名) 申込み:http://kokucheese.com/event/index/6965/(担当:長瀬拓也)

9:20~9:30 総合司会:日江井雄大(愛知教育大学4回生) アイスブレイク・グループ自己紹介:松久一道

9:30~10:30 全体オリエンテーション/堀 裕嗣

  本セミナーの趣旨&これだけははずせない!生徒・保護者の信頼を得る10の原則(短縮編)

10:40~11:40 講座①/選択講座:私が伝えたい学級経営の極意①(東日本の先生を中心に)

 A:堀 裕嗣  こんな時代でも失敗しない担任になれる!学級をマネジメントする10の原

 B:堀川真理  「生意気盛りの中学生とこう付き合う!~裸の心で~」

 C:石川 晋  学級担任が行う合唱指導

11:40~12:10 講座①のふりかえり/ワークシェアリング(担当:松久・長瀬)

 

13:10~14:10 講座②/選択講座:私が伝えたい学級経営の極意②(西日本の先生を中心に)

D:神崎弘範  『学び合い』で生徒が変わる、教師も変わる。~授業と学級づくりに生かす『学び合い』。

E:桃崎剛寿  「道徳の時間を学級づくりに生かす」

F:伊藤慶孝  『美術でクラスが熱くなる!~全力My美術教育デザイン~』

14:10~14:40 講座②のふりかえり/ワークシェアリング(担当:松久・長瀬)

14:50~16:20 講座③/全体講座:あらためて講師に問う!学級経営の極意とは?(担当:松久・長瀬)

(1)講師全員登場!:保護者との関わり方6人×10分

      (2)アイスブレーク:私の考える学級経営の極意のキーワードは

(3)6人の講師の先生の学級経営の極意をキーワードで

      (4)参加者によるふりかえりワークシェア&講師による最終メッセージ

16:30      アンケート記入・終了


石川 晋 (いしかわ・しん/北海道上士幌町立上士幌中学校・教諭)

北海道教育大学旭川校修士課程・国語教育専修修了。学生時代から「授業づくりNW」運動に参加。合唱指導、メディアリテラシー・ワークショップ型学習等、体験的な授業、学級づくりなど、多くの学びのしかけを生み出している。著書に『中1ギャップ』『クラスに安心感が生まれるペア・グループ学習』『書く力がぐーんとつく中学作文ワークシート』(上條晴夫氏と共編著)『中学校言語能力がぐーんと身につく学習ゲーム集』(平山雅一氏との共著)(学事出版)他、多数。国語科。

伊藤慶孝(いとう よしたか/堺市立深井中央中学校・教諭)

大阪芸術大学芸術学部デザイン学科プロダクトデザインコース卒業。『大阪府いじめ対応プログラム』『堺・教師ゆめ塾』に参加し、ファシリテーションやコーチング、地域文化学、学級づくりの基礎を学んだ上に、デザインの知識を絡め、教育活動にアプローチする。ICTを活用した鑑賞授業に力をいれ、美術科題材集にも実践が紹介されている。現在は、大阪芸術大学との連携に力を注ぎ、教育と美術のかかわりを模索中(ワークショップの企画・学生との討論会、他)『全国中学校美術部展in SAKAI 実行委員(一次審査員)』。愛知県出身。美術科。

神崎弘範(かんざき ひろのり/岐阜県土岐市立泉中学校・教諭)

 学校教育学博士。平成2年岐阜大学教育学部生物学科卒業。平成19年上越教育大学学校教育研究科学校教育専攻 修了。平成21年兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科教科教育実践学専攻(博士課程)修了。上越教育大学の修士課程で西川純教授に師事し『学び合い』に出会う。西川純教授の指導の下、現任校に勤務しつつ博士課程に進み研究活動を続け博士号(学校教育学)を取得。現在に至る。主な学会誌論文に「生徒同士の相互作用を重視した理科学習における「自作教科書作りの活動」についての実践的研究」(日本理科教育学会)他。理科。

堀 裕嗣(ほり・ひろつぐ/札幌市立北白石中学校・教諭)

  北海道教育大学札幌・岩見沢校修士課程・国語教育専修修了。「研究集団ことのは」代表・「教師力BRUSH-UPセミナー」代表・「実践研究水倫」研究担当・「日本文学協会」常任委員・全国大学国語教育学会・日本言語技術教育学会など。「文学教育」と「言語技術教育」との融合を旗印に長く国語科授業の研究を続けている。著書に『全員参加を保障する授業技術』『学級経営力を高める~感化主義の学級経営』(明治図書)『中学校通知表・所見文例集』(小学館)など。

国語科。

堀川真理 (ほりかわ まり/新潟市立高志中等教育学校・教諭)

カウンセリング・ワークショップのサークル「サイコドラマ新潟」を主宰。学校心理士。全日本カウンセリング協議会認定2級カウンセラー。真の感情を子どもに真っ直ぐに伝える真理流生徒つきあい術。その愛と情熱によって、頑なに心を閉ざしていた子どもたちが変わっていく様は感動以外の何ものでもない。情熱的な型破りのトークにも注目です。(著書)「相談活動に生かせる15の心理技法」(共著)13章サイコドラマ(ほんの森出版)「若手教師のための力量アップ術」(共著)サイコドラマ新潟編「とっておきの道徳 中学校編」 (日本標準)。国語科。

桃崎剛寿(ももさき・たけとし/熊本市立江原中学校・教諭)

  昭和63年熊本大学教育学部数学科卒業、平成2年熊本大学大学院教育学研究科数学教育専攻代数学専修修了。

道徳教育研究会「道徳のチカラ」に所属、副代表兼中学代表。熊本県中学校数学教育研究会事務局長。

著書にベストセラー『中学校編とっておきの道徳授業』Ⅰ~Ⅷ(日本標準),『「中学生を変えた」奇跡の道徳授業づくり」(日本標準),『数学脳』(日本実業出版)等がある。数学科。

【ワークシェアリング担当】

松久一道(愛知県武豊町立富貴中学校・教諭) 第3回Mini-1グランプリ愛知代表

長瀬拓也(岐阜県中津川市立蛭川中学校・教諭) 教育サークル「未来の扉」代表代行

【講師紹介】五十音順・敬称略

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

あとはできるだけ普通にやるんだ!

   
 私の周りには、有能で、勉強家の若い先生たちがいる。
 だが、職場では孤立している場合がある。
 その先生は、職場のだらしない、いい加減な体質が大嫌いである。
  だから、常に批判的で、反対意見を言って、周りから煙たがられている。
 自分は我が道を行くのだと言い聞かせている。
 若い頃の私も、このような道を進んでいたことがある。(実に生意気で、今考えたら冷や汗ものである)
 決して快いものではない。
 周りからは避けられるので、精神的には安定しない。
 周りからは勝手な奴だと思われている。
 外の研究会にはさかんに参加する。
 そこで同志を見つけてほっとする。
 研究会で話されることと職場の実態の違いに、自分が正しいのだと改めて確認する。
 ところが、人は周りから孤立するというのが一番こたえるので、精神的におかしくなる。
 鬱病になったり、休職になったりする場合がある。
 こんなにならないまでも、職場に馴染めず、孤立していく人たちは、これからどんどん出てきそうな気がする。
 ★
 かつて中江丑吉という人がいた。
 中江兆民の息子だ。
 私は「中江丑吉という人」(阪谷芳直編 大和書房 絶版であろう)という本を持っている。
 その前書きには、次のような記述がある。
「明治の思想家中江兆民の嗣子であり、大正初期から太平洋戦争のさなかに世を去るまで、古都北京の大衆の中に隠棲した支那学者中江丑吉ーーこの類い希なる一市井人は、絶望的に情熱的な現代批判と時代洞察の下に『自覚した大衆』の立場を固守し無名の個としての生を自覚的に生き抜いた。丑吉五四年の生涯が示した生き方の確かさをあますところなく伝える本書は、精神の不毛なる時代に生きる我々にとって、かけがえない『人生教師』になるに違いない」
 この本の中で、木下順二が書いている。ちょっと長くなるが勘弁してほしい。

 いま一つ、これまた加藤惟孝の語っていることだが、彼の勤務先の学校で、朝礼、軍人勅諭、国民服、皇国経済学というようなことが強制されだし、それを彼はできるだけサボっているというのに対して中江丑吉は、「だから日本のインテリみたいなのは沈痛悲壮になって来るんだ」と一喝して、「大衆は2つか3つどうしても守ることを決めておいて、あとは出来るだけ普通にやるんだ、ビラを貼れといわれたら、皇国経済学の講義をしろといわれたらそれらは断われ。あとは朝礼でもお題目でも国民服でも、みんなこっちから従ってしまえ、そしてこの「2つか3つ」は一人々々の事情によって異なり、Aにとって絶対避けるべきことをBはむしろやってもいいという場合さえ出てくるが、しかしその2つか3つかがきめられたらそれらは守らねばならず、それが侵されたときは気持ちよく迫害を受けることができる五分の魂を持て。

 ★
 太平洋戦争のさなかに、丑吉が、戦争に批判的な気持ちをもった加藤という若い青年に諭している場面である。
 今の日本の状況が、このような戦争下と同じだと言うつもりはない。
 だが、いま教師たちを見舞っている状況は、決して安穏ではなく、じくじくと締め付けるような圧迫感と忙しさに追い詰められている。
 この圧迫感と忙しさは、これからも増していく。
 あえて、真正面からこれに挑戦したら、こちらがやられる。
 大切なのは、丑吉が諭したことである。

 2つか3つどうしても守ることを決めておいて、あとは出来るだけ普通にやるんだ。 
 

 そんなことだと思う。
 職場で孤立しないように慎重に行動する。
 できるだけみんなと歩調を合わせて行動する。
 2つか3つか、どうしても守るべき自分の主張を確保しておく。
 そんなことだと思う。

 
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

自分を客観視する方法

   朝日新聞のスポーツ欄の西村欣也のコラムはおもしろい。
 
 ★
 日本ハムのルーキー・斎藤佑樹に対する見方が日に日に変わってきている自分がいる。
 一度このコラムで「ベビーフェース」(善玉)のレッテルをはがすのは大変で、彼が背負う重責を思う、と書いた。
 どうやら違ったようだ。16日、鎌ヶ谷スタジアムでの歓迎式典には約1万1千人が詰めかけた。斎藤は「鎌ヶ谷が嫌いというわけではないが、(一軍に上がって)早く北海道へ行きたい」とあいさつして笑いを誘った。
 僕は超一流のアスリートを取材してきて、そこに共通する必要条件を学んだ。それは自分を客観視する能力だ。
 長野五輪金メダリストの清水宏保はこう言った。
「レース前に、幽体離脱するように自分を天井に上げるんです。そこからちっぽけな自分を見てやる。そうしたら、すっと楽になるんです」
 プロ野球選手会長として球界初のストライキを打ってファンの共感を得た古田敦也にはこんな話を聞いた。
「プレー中でも、ピンチになると自分の肩の後ろにもう一人の古田がいるんです。命まで取られるわけはないんやで、とそいつが言う」
 メジャーリーガーのイチローと松井秀喜は不思議なほど同じ言葉を口にした。
「自分にコントロールできることと、できないことをまず分ける。そして、コントロールできないことに関心を持たないこと」
 いずれもが、自分を客観視する方法論だ。
 斎藤は若い女性だけのアイドルではない。そのファン層は幅広く、国民的ベビーフェースだ。そのことを自分で客観視できている。
「まだ、何も始まったわけではありませんから」。
 少なくとも一流になる必要条件を、彼は間違いなく備えている。
 ★
 自分を客観視する方法論を持つことは、一流の人間だけのものではない。
 過酷な条件での仕事をしたり、厳しい緊張を強いられる環境にいる場合には、どうしても必要になる方法論である。
 私は、教師生活37年間でずっと一介の教師であったが、それでも何度かこういう条件下で生活をしなければいけないことがあった。
 人は、いつも平々凡々に過ごしていけるわけではない。
 今教師を続けるということは、一つの「覚悟」がいる。
 37年間の教師生活で、今ほど教師たちに厳しい条件を突きつけられていることはないと私は思っている。
 だから、現場を去っていく人間がせめて何か先生たちに置き土産ができないものかと考える日々である。
 私の主張は、完全に教師の側に立ったものである。
 バイアスがかかった見方になることは承知の上である。
 そこから何ができるかだけが課題である。
 ★
 イチローや松井秀喜の客観視する方法論はいい。
 
 自分にコントロールできることと、できないことをまず分ける。
 そして、コントロールできないことに関心を持たないこと。

  ほとんどの人が、これができない。
 「コントロールできない」ことばかりに関心をもち、悩み、嘆き、悲しむ。
 どうにもできないのに、である。
 「時間」だけが解決できることである。
 ただただ、「時間」に解決を任せればいい。それだけだ。
 私は、若い人たちに「悩むな、反省なんかするな、次が大切だ!」と放言してきた。
 同じ事である。
 この客観視する方法論を特別な人だけに任せておくことはない。
 私たち普通の人間だって自分でやろうとすればできるのである。
 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

「野中信行が答える若手教師のよくある悩み24」がアマゾンで買えるようになりました!

  「野中信行が答える若手教師のよくある悩み24」(黎明書房)を読んでもらえているようで、メールで感想が来る。ありがとうございます。
 ★
 新潟の庭野三省校長先生からも早速感想が送られてきた。
 「百冊の本」の1661号として私の本の感想が収められている。

 さてこの新刊である。一気に通読して感じたことは、この本で示されている悩みは、若手教師特有のそれではない点である。例えば「困った子ども」の悩みが、5例、紹介されている。しかしその「困った子ども」への対応は、今の学校が突き付けられている課題でもある。
  
 このように書かれて実例を書かれている。
 そして、最後に次のように結ばれている。

 それでも著者のように、若い教師をこの本のように励ましていくことはますます大切になっていく。教師のなり手がすくなくなり、反対に教師の喜びや楽しさを体感できない教師が増えれば、それは日本の危機になるからである。
 マスコミよ、もう安易に教師や学校批判を止めよ。そう言わずにはいられない。この本を読めば、マスコミは教師の仕事の内実が分かるだろう。そしてこの仕事が、これからの日本を支えていくことになることも。

 このように読んでもらえている。ありがたいことである。
 ★

 出版した本がアマゾンでも買えるようになった。

http://www.amazon.co.jp/%E6%9C%AC-%E5%92%8C%E6%9B%B8/b?ie=UTF8&node=465392
 
 もしよろしかったら読んでいただけたらありがたい。
 
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

業務連絡です

  2月に鳥取に行くことになった。
 講演である。
 学校での研修会に招かれてのものである。
 他校からの参加も可能だということである。
 もし、お近くの先生で都合がつく先生は、参加ください。
 参加される場合は、事前に学校の教頭先生に連絡してください。

<日時>  2月7日(月)14:30~16:30

<場所>  鳥取市立米里(よねさと)小学校

<テーマ>  ことばの力を育てる学級経営
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

小学校教師が親を訴える!

  18日の朝日、毎日に、「教諭が保護者提訴」の見出しが出る。
 毎日新聞は、次のような記事である。

  ★
 <慰謝料>教諭が保護者提訴 「苦情で不眠症に」 埼玉
毎日新聞1月18日(火)11時33分[.] 担任する女子児童の親からの度重なる苦情で不眠症に陥ったとして、埼玉県行田市立小学校の女性教諭が女児の両親に対し、慰謝料500万円を求めて、さいたま地裁熊谷支部に提訴していたことが分かった。両親は「いわれのない訴え」と反論している。

 訴状などによると、教諭は10年4月から女児の学級を担任し、6月に女児同士のもめごとがあったため仲裁をした。その際、女児の母親から「相手が悪いのに娘に謝らせようとした」と電話で抗議され、7月中旬までに連絡帳にも「先生が自分の感情で不公平なことをして子どもを傷つけています」などと8度書かれたという。親は文部科学省や市教委にも苦情を申し立て、女児の背中に触っただけで警察に暴行容疑で届けたこともあった。

 その結果、教諭は不眠症となり「教員生活の継続に重大な支障を生じさせられた」と主張している。

 教諭は9月に提訴し、小学校は10月、市教委に「モンスターペアレンツに学校や教師が負けないようにし、教諭が教員を代表して訴訟を行っていると受け止めている」との校長名の文書を提出した。

 女児の母親は「学校は何の対策も取ってくれず、モンスターペアレンツに仕立てられてしまった」と反論している。また「裁判はいわれのない訴えで、和解する気はない」と話している。
  ★
 一方的な教諭の訴えではない。
 学校は、校長名で市教委に「モンスターペアレンツに学校や教師が負けないようにし、教諭が教員を代表して訴訟を行っていると受け止めている」という文書を提出しているという。
 私は、よくぞやってくれたという思いで、この裁判を受け取った。
 この学校の校長もえらいものだ。
 ★
 私の知り合いも、このような親からの仕打ちをうけたことがある。
 教育委員会にも訴えられた。
 委員会は、教師の側の言い分を何も聞こうとせず、校長へ電話をして、「とにかく親の方へ謝れ」と指導をした。
 校長も、そうような方向で謝らせようとした。
 こんな事例は、いくつもある。
 今まで教師の方には、人権はまったくなかった。
 親の抗議には、早く謝って問題を大きくしないようにするという収拾の論理しかなかった。教師の側は、どんなに理屈がある行動をしていても、泣き寝入りする以外になかったのである。
 多くの教師たちが、これらの親たちにどれほど泣き寝入りさせられてきたか。
 
  ★
 今回の裁判は、多くの教師たちに勇気を与える。
 ぜひともがんばってほしいと思う。
 
 

| | コメント (12) | トラックバック (2)
|

業務連絡です

   私が、4月1日に3年間通った学校がある。
 横浜市立大鳥小学校である。
 これからの1年間をどうしていくかについての話であった。
 気持ちがいい学校である。
 何が気持ちがいいかというと、若い先生たちが元気がいいということである。
 その学校がうまく行っているかどうかを判断する視点の1つは、若い先生たちが元気に教育活動にあたっているかどうかである。
 横浜は、5年未満の先生たちが、全体の3分の1に膨れあがっている。
 どこの学校も、この先生たちが多数派である。
 だから、この先生たちが元気でなければ、学校全体に活気は生まれない。
 その意味で、とても元気がいい学校が、この大鳥小学校である。
 その学校で、国語の公開授業研がある。
 小林校長先生より宣伝してほしいというファックスがきた。
 12月の中旬に来ていたものであるが、私のうっかりミスで遅れてしまった。
 時間の都合ができる先生は、ぜひ参観してほしい。
 この学校の元気さを、ぜひとも見てほしいものである。
 申し込みは、ホームページからでもできる。
 
  http://www.edu.city.yokohama.jp/sch/es/ohtori/

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

となりのせきの野中くん

   1月になって初めての2年生の教室。
 早速、「野中先生、これおもしろいんだよ」
と持ってくるものがある。
 見ると、「となりのせきの野中くん」という題名の作文。
 色画用紙を貼って、本みたいになっている。
 Kくんが書いているのである。
 ★
 2年生のクラスで、何冊か読み聞かせをした。
 まず、「このつぎなあに」(山中恒 あかね書房)。
 低学年には、絶対に読んであげる1冊。
 それから「クラマはかせのなぜ」(山中恒 偕成社)で大笑い。
 読み聞かせて、この2冊を学習文庫に入れておいた。
 子供たちは、「野中先生が持ってくる本はおもしろいね」と言ってくれた。
 ★
 「となりのせきのますだくん」(武田美穂 ポプラ社)を読んであげた。
 学校嫌いの女の子の心理を巧みに描いた本だ。
 この本を読んであげて、子供たちの作文の時間に、私も作文を書いた。
 題して「となりのせきの○○くん」。
 2つの作文を書く。うそ作文と書いておく。
 色画用紙にその作文を貼り付けて、本みたいにして学級文庫に入れておいた。
 その作文にK君のことも書いていたので、K君は私に対して作文で反撃したわけである。
 ★
 
 となりのせきの野中くん
             ○○○○作
 野中くんはすごく頭がわるいです。だから野中くんは先生になれません。
 野中くんは、いつもトイレに1万かい行っています。
 野中くんは、ほんとうはゴリラです。だから野中くんは、いつもどうぶつ園で
 バナナを食べています。
 でも野中ゴリラくんは、バナナのかわをなかまにむいてもらっています。

  
 
 

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

今年は、「学級づくり」について声高く主張したい

    今年の1年の私の課題の1つが、「学級づくり」の大切さを声を大にして訴えることである。
  今までもこのブログでさかんに主張してきたことでもある。
 2月末に明治図書より「新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則」(仮名)を出す予定である。
 私の今までの主張が、この本になった。
 ★
 従来より主張してきたことは、「授業づくり」と「学級づくり」は違うということである。
 「授業づくり」は、子供たちの思考力を培い、学習への前向きな姿勢を育て、そして学力の向上を目指していくことに第一義な目標がある。
 「学級づくり」は、学級のルールの定着を通して教室のリズムをつくり、円滑な学校生活を機能させていくことに第一義な目標がある。
 もちろん、この2つは、相互に影響を与え合うことはできる。
 しかし、教室にリズムができるまでは「学級づくり」を優先して実践されるべきである。(もちろん、この2つは同時進行であるが)
 このような主張をこれまでしてきたのは、私が知る限りでは北海道の堀先生と私である。
 とくに、小学校の教師は、「授業づくり」を優先して学級をつくるという発想がほとんどであった。
 「学級づくり」などは、ほとんど「授業づくり」の補完的なものと考えられていた。今も考えられている。
 その証拠に、教育委員会の初任者の研修会などは、ほとんどが授業についての研修会である。
 初任の最初から「授業だ」「授業だ」とほとんどが声かけしている。
 ★
 なぜ、これほどまでに「学級づくり」にこだわるのか。
 初任者のクラスの荒れは、「授業づくり」の問題ではなく、「学級づくり」の問題であると思っているからである。
 「授業づくり」が、クラスの荒れにつながるならば、およそ初任者は救われない。
 初任者は、すぐに授業が上手にできるはずはないからである。
 授業がうまくできるようになるためには、最低限「基本の授業技術」と「子供たちへの授業規律」とそして「基本の教材研究」(きちんとした教材研究のもとに授業を作っていく方法)が備わらなくてはならない。
 そんなものがすぐにできるはずはない。
 しかし、私が主張している「学級づくり」はその手立てさえ知っておけばうまくできるようになる。
 実際に、今担当している初任者はそのようにしてうまくクラスをつくっている。
 ★
 いや、この問題は、初任者だけではない。
 学級が荒れる先生のクラスへの指導は、「教材研究をしっかりやりなさい」ということになる。
 本人もそう思い、さかんに教材研究をして授業にのぞもうとする。へとへとになる。
 しかし、それでうまくいった試しはないはずである。
 子供たちが荒れているのは、「授業がおもしろくない」「授業が楽しくない」からなのだと思っているのである。
 これが今までの常識だったのである。
 この常識に、私は「ちがう」と主張している。
 クラスが荒れるのは、ほとんどが担任と子供たちの関係づくりの失敗なのである。
 ここをどうにかしないと授業だけを変えようとしてもどうにもならない。
 だから、学級崩壊になったら、9割方担任交代という手立てをする以外に方法がなくなる。
 つまり、「関係づくり」を変えてしまうのである。
 これをすると、「あれほど荒れていたのによく変わったね」ということになる。
  ★
 さて、京都立命館小学校の糸井先生が、学級経営の問題について書かれている。

 http://susumu.exblog.jp/11867882/
 
「…………
 いや、更に思ったことがある。
 私達小学校教師は、『学級経営と授業をごちゃごちゃにしてきたのではないか』と。
そもそも、学級経営とクラスづくりは同義語なのか、違うものなのか?
いろんなことを再び、考えるようになった。

中学校教師であった池田先生が語る「学級経営論」は、たぶん、完全に「授業とは切り離されたもの」であるはずである。
もし、私が、学級経営を語るなら、以前は、『授業を含んだもの』になっただろうと思う。
ただし、今は違う。
………………    」
 ★
 糸井先生は、今年度立命館小学校へ転任されている。
 高学年の担任をして、しかも教科担任制という仕組みの中で、「学級を作る」とは何かという課題に直面されている。
 私は、「学級経営」と「学級づくり」は明確に区別してきた。
 それは、「授業づくり」もまた「学級経営」に含まれていると考えてきたからである。 小学校では、学級経営案の中には、「授業づくり」をきちんと入れてきているので、ごちゃごちゃになることを想定して区別した方がいいという考え方であった。
 しかし、中学校ではどうだろう?
 「学級経営」=学級づくり という発想になるのであろうか。 

| | コメント (1) | トラックバック (0)
|

山中伸弥教授の挫折体験

   山中伸弥教授といえば、今や世界に誇るべき存在の一人である。
 IPS細胞の開発で、人類の夢を現実のものにしようとしている。
 ノーベル賞の次の候補であることは間違いない。
 NHKの7時30分のニュースで登場した。
 「山中伸弥教授の挫折体験」。
 見ていると、いやいや驚くことばかり。
 ★
 山中教授は、高校生のときから整形外科の道を目指した。
 中高生の時の柔道体験で何度も骨折し、それを治してもらった先生に憧れたという。
 外科医を目指し、実際にその職に就く。
 しかし、他の医者が20分で終わる手術を山中先生は、2時間ぐらいかかる。
 他の人からは、「『やまなか』じゃなく、『じゃまなか』」と呼ばれたという。
 ここで一つの挫折体験をする。
 外科医の道を諦め、研究者の道に進む。
 この挫折体験で山中先生が挫けていたら、もはやIPS細胞はなかったであろう。
 ★
 京都大学で、高校生へ語っていた。
 語りの最後は、次のような言葉で終わった。
 「私の研究は、全てが順調だったかというとまったくそうではない。
  失敗を一杯繰り返した山あり谷ありの人生だった。」
 ★
 彼が語ったことは3つ。
 1つは、いっぱい失敗しよう。
 2つ目は、VW。ビジョンを持って、ハードワークをする。
 3つ目は、いい時も悪いときもがんばる。
 
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)
|

1年間の構想を練る

  5,6日と一泊の旅行へ出た。
 今年1年について考える旅行である。
 今年は、富士山のそばで行おうと思い、山梨の富士吉田にあるホテルへ行った。
 新幹線で三島まで行き、そこから1時間ぐらいの場所にあるホテルである。
 富士山が目の前に聳える。
 みごとな絶景。
 ★
 かつて江戸の浮世絵師葛飾北斎も、この富士山にこだわり、絵本「富岳百景」を出した。
 富士山をあらゆる角度から描き尽くしてしまっている。
 その富士も、いまやパワースポットになっていて、信心のあるなしにかかわらず、悩む人たちのよりどころになっている。
 しかし、本来は富士山本宮浅間神社のご神体であり、奥院のある山頂から8合目までは神域なのだ。
 ★
 三島駅に下り立つと、もうすぐに富士山が聳えている。
 ホテルからの迎えのバスに乗り、まず浅間神社へ行き、お参りをする。
 ★
 退職して3回目の正月を迎える。
 女房からは、言われる。
「お父さんは、まだ現役のままの忙しさだね。いや、もっと忙しくなっているかもしれない」と。
 無言のままに照れる。
 ほんとうは、そんなつもりはなかったのだが、現状はその通りである。
 ただ、森信三先生の次の言葉を胸にしている。
 
 「人は退職後の生き方こそ、その人の真価だといってよい。
  退職後は、在職中の三倍ないし五倍の緊張をもって、晩年の人生と取り組ま
  ねばならぬ」
 ★
 暮れに、親しい友人からメールがきた。同世代の友人である。
 退職して再就職している。だが、その職も、3月を限りに辞める。
 落ち込んでいるというメールである。
 一旦辞めるとなると、不安、孤独、寂寥感に襲われると書いてあった。
 人ごとではない。
 返信で、次のように書いた。
 
 「不安、孤独、寂寥感が悪いことだと考えているから落ち込むのではないか。
  いずれ我々は、一人になる。
  その時、必然的に不安や孤独や寂寥感に陥る。
  付き合う以外にない」

 強がって見せただけである。
 私もその時になったら落ち込むであろう。
 ★
 この1年間。
 どのように過ごしていこうか。
 さまざまに構想を練る。
  
  
 
 
 
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)
|

明けまして おめでとうございます

   あけましておめでとうございます。
 新しい年の始まり。
 今年はどんな1年になるのかどうか。
 そんな思いで、まず1月1日の日を始めた。
 ★
 高校の担任の先生から年賀状が届いた。
 私が教師になろうというきっかけを与えてくれた先生でもある。
 もう先生も、80歳を迎えられる。
 年賀状は、今年限り。来年からは、止めるという挨拶状でもあった。
 「なるほど、このようにして自分の人生を折りたたんでいくのだ!」
と思わせてくれた。
 紹介しておこう。
 「新春を如何お過ごしでしょうか。私ども旧年金婚を祝い、本年○○は傘寿、
  ○○は喜寿を迎えます。思えば、今は亡き方々には勿論、皆様方の知遇を
  賜わり、本当に嬉しく存じます。どれ程私どもの生が豊かになりましたこ
  とか。心よりお礼申し上げます。さて、そろそろ身辺整理の必要も感じられ、
  誠に勝手ではございますが、今後この種ご挨拶を欠礼させて頂きたく存じます。
  どうぞご寛恕下さいますように。ご一家の皆様のご多幸と益々のご繁栄をお
  祈り申し上げます。本当に有難うございました。」
 先生は、お父様の方言研究のあとをついで、佐賀の方言をまとめられた第一人者
 でもあった。
 何度も読み返した。人は、このようにして去っていくのである。
 ★
 私もまた身辺整理の必要に今でも迫られているが、まだまだ果たせない。
 気持ちは、とっくに去るべきものだと思い決めているが、し残したことがいくつかある。
 そのために、こうしてブログを続けていく。
 読んでもらえている皆様、気まぐれで、言いたい放題のわがままのブログであるが、もうしばらくお付き合い願いたい。
 今年も、どうぞよろしくお願いいたします。 
 
 
 
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)
|

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »