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「跳び箱」教室の開設!

   4年生の初任者のクラスで、体育の跳び箱の授業がしばらく続いた。
 私も示範授業をしたりした。
 まったく跳び箱を跳べない子供がいた。
 今まで一度も跳んだことがないという。2人いた。
 あとは、今まで跳んだことがあったが、また跳べなくなってしまったという子供が数人。
 ★
 跳び箱には、向山式の方法がある。
 ところが、高学年の女子にはなかなか適用できなくなった。
 おしりを押してあげることが、男性の教師にはなかなかできなくなったからである。
 (私の親しい知り合いの先生は、その問題を克服する方法を考え出したということである)
 4年生の女の子には、大丈夫かなと思い、
 「跳ばせるためにおしりをちょっと押すけど大丈夫だね」
 と確認して押してあげた。
 まったく跳べなかった女の子は、15分で跳べるようになった。
 もう一人は時間切れ。
 ★
 そこで、苦手な子供たちを相手に、「跳び箱教室」を急遽開設。
 15分間だけの昼休み。
 もう一人の女の子も、3段、4段と跳べるようになっていった。
 跳び箱から落ちて顔を怪我し、跳び箱が怖くなって跳べなくなった女の子も、引っ張り出してもう一度挑戦させた。
 5段まで跳べるまでに回復した。
 ★
 自分ができないことを克服した子供たちの表情は、実にいい。
 私は、授業づくりと学級づくりは本質的にその役割が違うと主張している。
 授業づくりの役割は、もちろん学力の保障であるが、もう一つ「子供を元気にする」ことがあると付け加えている。
 子供たちにとって、自分ができないことができるようになり、分からないことが分かるようになる喜びは、私たちが考えるよりも大きいものである。
 子供たちを元気にする。
 ★
 15分間の跳び箱教室が人気で、苦手な子供たちが集まりだした。
 もっと続けてほしいという。
 跳び箱に恐怖心があった女の子に、「もう跳び箱大丈夫だから、こなくていいよ」と伝えると、「もっと跳びたい」と言う。
 あれほど嫌がっていたのに、この変わり様は何であろう。
 しばらく止められないことになった。
 ★
 跳び箱は、この開脚跳びができなければ、もはや先の運動にはつながらない。
 鉄棒は、逆上がりができなければ先の運動に進めないのと同じである。
 いろいろな運動(運動だけではないが)にはネックになるものがある。
 それを超えさせなければ、どうしようもない。
 「新しい学力観」が出された20年以上前から、無理をさせないで、個性にあった試みで良いという考え方が主流になって、開脚跳びやさかあがりができなくても、無理をしなくなった。
 だから、高学年になって逆上がりができない子供が、クラスの半数ぐらいになる場合がある。
 4年生ぐらいまでに克服させなければ、もはやどうしようもない課題である。
 跳び箱の開脚跳びの克服は、向山方式でやれば簡単だが、逆上がりは簡単ではない。
 だが、できないわけではない。
 逆上がりは、根本式の方法がある。
 私が開発した方法もある。
  ★
 開脚跳びができる、逆上がりができる、繰り上がり、繰り下がりの計算ができる、かけ算九九ができるなどのネックになるものに、教師たちがこだわらなくなって多くの時間が過ぎた。
 その結果がどのようになるのか、これから表れてくるのであろう。 

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