もうすぐ冬がやってくる
「学級をつくるということ」(仮)という本の原稿を書いている。
「2ヶ月で書いてほしいという」出版社側の要望で、空いている時間を全部注ぎ込んで入れ込んで書き進めてきた。
昨日今日で、何とか見通しができたのである。
ずいぶんハードな時間であった。
締め切りが、11月末だからまだたっぷり時間はある。
★
この1ヶ月ばかりの間に、季節は、秋から冬へ向かおうとしていた。
うっかりその微妙な変わり方を見過ごすところであった。
それにしても、昨日今日の季節のやさしさは、なんということだろうか。
暑くもなく、寒くもなく、心地よい暖かさが、我が身を包んでくれる。
1年に何度かあるかないかの日差し。
近くの河の遊歩道を歩きながら、しみじみとこの季節の良さを感じる。
私は、秋から冬へ変わっていく季節が一番好きだから、今いちばん好きな季節に巡り会っていることになる。
★
遊歩道を歩きながら、いつものカメラマンたちと挨拶をする。
私と同じように、もはや退職をした身なのだろうか。
いつも同じ場所に陣取って、カメラを構えている。
狙っているのは、カワセミである。
木に止まっているカワセミではなく、水中にもぐって魚をゲットする一瞬を狙っているのである。
私にも時々その一瞬の写真を見せてくれる。
用心深いカワセミだが、もうカメラマンと顔見知りになったのか、逃げようとしない。
いつも定刻には、顔を見せて魚を狙っている。
カメラマンたちも、だんだん凝ってきて、いつも陣取るところの前に止まり木をつけたりしてカワセミが止まりやすくしている。
そして、最近は、パンを投げ入れて、そこをめがけて集まった魚をカワセミが食いつくという餌付けをしている。
こうなれば、もうお互い様である。
いい大人が、一年中こんなことにうつつを抜かしていていいのかと(笑)、時々思うのだが、彼等は真剣である。
最近、カメラマンたちは、ますます増えてきている。
スターであるカワセミは、もう慣れたもので、毎度毎度彼等の相手をしてくれている。
そこを朝な夕な散歩する私もまた、「あの人は、ほんとに暇そうだね」と噂されているかもしれない。
もうすぐ、冬がやってくる。
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