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繰り上がり、繰り下がりの計算の克服はこうしよう

   2年生のクラス。
 算数をとても苦手としていた。
 私が、授業をすることがあった時、繰り上がり36問、繰り下がり36問のテストをしてみた。
 これが繰り上がり、繰り下がりすべての問題である。
 それぞれのテストは、制限時間が5分。
 驚くことに、5分でできない子供が続出。
 見ていると、その子供たちは、ほとんどさかんに指を出して計算している。
 ここに原因があった。
 1年生での課題をクリアしてきていないのである。
 ★
 2年生の初任の先生と話し合う。
 どうしていこうかという話し合いである。
 このまま見過ごしていくと、これからかけ算九九が出てきても、これも大変になる恐れがある。
 私が提案したのは、英語単語帳方式である。以前、このブログで紹介した。
 その単語帳は、100円ショップにある。それを買ってきて、どんどんそのカードの表に「11-2」と書き、裏に「9」と答えを書いた。2年生の子供に作らせることも考えたが、かえって時間がかかる。自分たちで作ってしまえと思い、どんどん作る。
 5分以内でできていない子供たちに、この単語帳を持たせて、覚えさせていく。
 計算の理屈は、もう1年生の時習ってきている。
 何度も言わせて覚えさせよう。
 覚えていたら、そのカードに○をつける。
 3個ついたら、引き抜いていく。
 だんだん少なくなり、完全に無くなったら合格。
 どの時間にやるのか。
 最初は、午後に学校全体で設けてある「計算タイム」の時間にしよう。
 それから、給食を配膳しているときの10分間を利用しよう。
 給食当番になっていない子供は、先生代わりになっている子供のところへ行って、合格の○をつけてもらうのである。
 ★
 これは私がかつてやった実践である。
 高学年で、かけ算九九ができていない子供に行った実践である。
 九九ができないと言っても、全部できないわけではない。
 言えない九九を全部単語帳に書き出して、給食の配膳の時間を利用して、覚えさせたわけである。
 これでほとんど言えない子供を一掃した。
 毎日、できない子供の給食当番以外の日は、私が見てあげた。
 教科書をすらすら読めない子供にも、この方式を使った。
 小学校では、この配膳の時間(10分ほど)を利用する以外にない。
 この時間しか空き時間がないのであるから。
 ★
 2年生のクラス。
 合格したら、「○○さん、くりさがり合格」と教室の壁にはりだすように助言した。
 教室の雰囲気を盛り上げるためにである。
 これは大事なことである。
 今、この教室は、これに夢中になっているという雰囲気を作り上げるためである。
 子供たちは、この雰囲気にのまれる。
 周りの子供たちが、どの子供も単語帳を手に取っていれば、自分もやろうという気になる。
 私が子供の頃は、季節ごとにメンコが流行り、コマが流行り、魚とりが流行り、……となった。これは、一斉に周りの子供がやりだすからである。
 ★
 2年生の先生は、一生懸命に取り組んでくれた。
 教室の壁には、どんどん合格の紙が張りだされていった。
 すぐに、数人を残して全部の子供が合格してしまったのである。
 数人は厳しい。ほとんどできないからである。時間がかかる。
 ★
 あれから1ヶ月ぐらいの時間が経ったのであろうか。
 先日、また私が授業をする時間ができた。
 その時、もう一度繰り上がり、繰り下がり36問テストを行う。
 もう5分を超えていく子供はいない。
 みごとにさっと終えている。
 びっくりしたのは、一人の子供。
 まったくできなかった子供である。
 ところが、ところが、4分ちょっとで繰り上がりの計算がみんなできてしまう。
 周りの子供も驚く。「えっ~~~~できるの!」という感じである。
 2年生の先生も、驚く。いつのまにかできるようになっていたのである。
 多分、家庭での支援が大きかったのであろう。
 とても不可能だと考えられていたのであるから。
 ★
 それでも二人の子供は、まだ完全にできていない。
 「もう一回、単語帳でがんばろうか」と促すと、がんばるという声。
 かけ算九九の勉強が、すでに始まっている。
  
 
 
 

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