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教員採用前一日研修の話がトントン拍子に進む

   学生の「教員採用前一日研修」を「明日の教室」の糸井先生、池田先生、佐瀬先生、川本先生に提案したら、話がとんとん拍子に進んだ。
 3月の日程調整の段階である。
 京都、大阪は、一度にできるだろうが、東京でも開いてほしいと佐瀬先生がコメントされている。
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 この提案は、以前から思っていたものである。
 今、新採用される教員は、主要都市圏では数多くなっている。
 横浜では、今年は約700名ぐらい。最近数年間は、これくらいの採用がある。
 だから、横浜では、5年未満の若い先生たちが、16000人の教員の中で3分の1を占めるようになっている。
 地方では、5年後ぐらいから新採用が増えていくのであろう。
 この若い先生たちの多くのクラスが荒れ、そして教師を辞めていったり、病休に入っていく。
 その原因の多くが、学級を担任するということが分かっていないことにあると、私は考えてきた。
 もう一つは、ほんとうは「学級づくり」が大きな課題なのに、本人も周りも「授業づくり」を過度に考えていく傾向がさらに強まっているように思えてならないことである。
 朝日新聞の連載にあった自殺した新採教師も、そうであった。
 この勘違いは、多分決定的な問題であると思ってきた。
 今年、私は2人の初任者のクラスを見ながら、その思いを強く持った。
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 このブログで何度も書いているが「学級づくり」は、初任者に誰も教えていない。
 だから、教師になるということは、どういうことか、子供たちと関わるためにはどうしなければいけないのか、クラスの仕組みはどのように作らなければいけないのか、「群れ」であるクラスを「集団」へ変えていく手立てはどういうものかなどをきちんと知る必要がある。
 私の方法は、確かにハウツーであるが、なぜそうしなければいけないのかをきちんと含んでいると思っている。
 ★
 もう一つ、大事なことがある。
 この学級づくりの方法を知ったからといって、教師としてうまくいかない場合がある。
 最も大事なことが、この方法ではなく、教師としてのスタンスにあるからである。
 教師としての夢や抱負を言うのではない。
 子供たちへの思いや願いを言うのではない。
 そんなものは、それぞれが勝手に思っていればいい。
 そんなものは、教師としての条件を決定づけない。
 ここを初任者は勘違いをする。
 このスタンスとは、仕事に対する姿勢や態度である。
 このスタンスが基盤にあって、そこに方法やスキルが乗っかってくる。
 ちょっと難しくなるが、このスタンスとは、「責任感」と「向上心」だと思っている。
 任された仕事を責任をもって成し遂げられるか。
 より良くするためには、どうしていけばいいかという気持ちがあるか。
 この責任感や向上心に比べれば、教師としての夢や抱負、子供たちへの思いや願いなどたいしたことがない。
 そんなものは、教師の仕事に忙殺されれば簡単に消えていくからである。
 初任者は、何ヶ月かすると「子供が嫌いになりました」とほとんどがなる。
 そこからがほんとうの勝負になる。
 
 
 
 
 

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コメント

野中先生
千葉大学の小池です。
先日の「明日の教室東京分校」では御世話になりました。

教員採用前一日研修、東京での開催がありましたら、是非参加させて頂きたいです。
よろしくお願いいたします。

投稿: koike | 2010年9月23日 (木) 12時59分

小池さん、わざわざコメントありがとうございます。
 先日は、ほんとうにお世話になりました。
 教員採用一日研修、ぜひ東京でも開催したいものです。
 そのときは、よろしくお願いします。
 コメント遅れて申し訳ありません。

投稿: 野中信行 | 2010年10月 4日 (月) 21時17分

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