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再び、声を大にして訴える

  北海道の堀先生のブログに、私の前回のブログについて書いてあった。

  野中さんが血気盛んに「学級づくり」の必要性を叫んでいる。もっともである。中学校に身を置くぼくらは、授業づくりと学級づくりが異なるということを身をもって実感している。この二つが異なると言った小学校教師に初めて逢ったのが野中さんだった。

  もう何年も前になるが、「そうだよねえ」と握手したのを覚えている。

  還暦を過ぎてもバリバリ働き、バリバリ提案し続ける野中さんには頭が下がる。やはり最後は健康の勝負なのだろう。

  小学校は中学校の生徒指導をシステムで動かす、学級をシステムで動かすという発想を学ぶべきである。中学校は小学校の授業づくりの在り方、授業技術の細かさを学ぶべきである。そう考えて、もう15年が経つ。小学校も中学校も、自らの古い慣習からなかなか抜け出せないでいる。そういうことだ。
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 そういうことである。
 私も、まったく同感である。
 授業づくりと学級づくりが、異なるという考えを公言しているのは、恐らく堀先生と私ぐらいであろう。
 そういう意味では、少数派である。
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 深刻なのは、学級づくりがとても大切なのだということをきちんと受け止められていない事実である。
 多くの先生方、あるいは授業関係者は、学校の日常は、ほとんどが授業で成り立っているのだから、授業の追求が、同時に学級をきちんと成立させていくことになると思っている。それが多数派だ。
 これは一般常識として今までずっと考えられていたものである。
 誰でもが普通に考えれば、そう思う。
 朝日新聞の連載での自殺した百合子先生もそのように思い込んでいたし、周りもそのように考えていた。それはとても悲劇的な結末を迎えていた。
 私は、一般常識で物事を考えないようにしているので、学級崩壊の事例を考える時にそのように考えなかった。
 しかし、私は、3年目を迎える初任者指導で、私の考えに確信を持つようになった。
 「問題は、授業である」という考えは、教師の側から考えられている発想にしか過ぎないということである。
 私は、初任者指導の立場で、子供たちの側から授業を見たり、学級づくりを見ていたりしていて私の考えが確信に変わっていった。一般の常識とは大きく違った。
 落ち着いた学級を作り上げるのはとりあえず「授業」ではないということである。
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 教室で子供たちが落ち着ついていくのは、子供たちにとって、何をするかが明確で、スムーズに進んでいる時である。
 教室での「時間」がスムーズに流れていることが大切。
 だから、子供たちは、教室でスムーズに、スピード感があり、空白なく過ごせたら、まずは快適である。
 とりあえず「授業」ではないと言ったのは、教室の「時間」には、「授業」だけでなく、さまざまな活動が繰り込まれているからである。
 むしろ、そのさまざまな活動が、スムーズさを確保していく。
 朝自習、朝の会、朝会、集会、中休み、給食、掃除、……さまざまな活動が小刻みに続いていく。
 一方、初任者に「授業」で何度も言ったことは、「テンポ良く」行うこと、空白の時間を取らないことに尽きる。(それでもなかなかできないが…)とりあえず、内容ではなかった。
 授業は、短時間でうまくなることはできない。
 それは、授業は、それを成立させていくための基礎基本の技術を身に付けていかないと、うまくならないからだ。
 また、子供たちに授業の規律をきちんと身に付けさせなくてはいけない。
 これら全てが、初任者は分かっていない。
 しかし、子供たちは、よほど授業がまずくないかぎり(授業にならないかぎり)何とかついていく。教師が一生懸命教えていく限り、とりあえず何とかなる。
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 子供たちが最も嫌うのは、スムーズ感がないことである。
 教室にきちんとルールが作られ、それを統御していく担任のリーダーシップで、トントントンと一日が流れていく感覚が、最も好ましい。
 だから、スピード、テンポ、リズムなのだ。
 初任者の教室が5月頃から荒れ出していくのは、スムーズ感がない教室に「もういやだ」という叫びが露出していくからである。
 荒れていく正体は、これである。
 
 

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