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学級づくりの方法は最低3つ、付け加えるならあと2つ

 吹き抜ける風が、季節の変わり目を告げている。
 やっと、この猛暑をくぐり抜けることができそうだ。
 「ふうっ~~~~~」と、大きくため息をつく。
 ★
 9月を迎えて、締め切り間近な「縦糸・横糸の教育学」本の原稿を仕上げる。
 横藤先生と2人で書き上げるものである。
 学陽書房から来春出版される予定である。
 私にとっては、横藤先生が提唱された「縦糸・横糸」の考え方は、素晴らしい贈り物と言っていいほどのものであった。
 私が考えている「学級づくり」の方法に大きな一歩を付け加えてもらった。
 ★
 昨年の夏の授業づくりネットワークの大会の私の講座で、岐阜の長瀬拓也先生から質問を受けた。
 「野中先生は、1年間の学級づくりをどのように考えられておられますか?」
 その時は、適当に答えたと思う。
 しかし、迷っていたのである。
 1年間の学級づくりは、見通しをもって計画的に、継続的に進めなくてはならない。
 たとえば、学級づくりで大きな問題提起をされた戸田正敏先生は、1年間の学級づくりを次のように提起される。(「自立した子を育てる 学級づくりステップ組織術」明治図書)
 1 「学級づくり」・導き段階
 2 「学級づくり」・寄り添い段階
 3 「学級づくり」・見守り段階
 今でも名だたる実践家は、このような計画をもって、学級づくりに当たっていると思う。
 だが、そのような方法は、あまりにも普通の現場教師と距離が離れすぎている。
 先進的な方法を提起していくのは、大切なことだが、私はほとんど興味がない。
 それよりもなりよりも現場の教師たちを少しでも揺り動かしていく方法論を考えたい。
 そのためには、現場教師たちの多くが取っている方法をどのように繰り込んで、それにどのように付け加えていけるかどうかだと今まで考えてきた。
 就かず離れずである。
 現場の多数派の教師たちは、ほとんど計画的、継続的に学級づくりを進めていない。
 実態は、学期の最初に係・当番を決め、1年間の学校行事と学年行事に従いながら、その間で授業をしていくということになっている。
 学級経営案も提出されるが、ほとんど校長へ提出される作文である。
 そのようにほとんど進めていない。
 今も綿々と進められる学級経営案の方法は、破産している。
 企業経営に当てはめるならば、ほとんどのクラスが倒産していることになる。
 それでも成り立っているのは、公教育という制度で守られているからに過ぎない。
 ★
 1年間の見通しを持った計画的、継続的な学級づくりは、ほとんど無理になっている。 そのような認識を最近持っている。
 今、学級で最も必要なのは、「群れ」を「集団」へかさ上げしていく手立てであり、方法論である。
 この手立てが取られ、実際に学級が「集団」化していけば、もう普通の学級では充分な学級運営と考える。 
 「集団」化していくには、準備段階がいる。土台づくりと言っている。
 学級の子供たちが教師のリーダーシップで統率される必要がある。
 そして、1ヶ月で学級の土台づくりがなされなければいけない。
 だから、学級づくりの方法は、最低条件として3つなのだ。
 
 1,関係づくり(縦糸・横糸の教育学)
 2,仕組みづくり(3・7・30の法則)
 3,集団づくり(群れから集団へ)
 
 もう少し付け加えるならば、次の2つになる。
 4,交流づくり(会社活動など)
 5、秩序づくり(教室の「見える」化を図る)

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

4月に「3・7・30の法則」をメールで送っていただいた40代の初任者です。その後先生の本も購入し、4月から実践いたしました。おかげ様で一学期に研究授業も行い、学級経営がすばらしいと各先生方からお褒めの言葉を頂きました。そのようにして、順調に一学期は終わりました。
 さて、二学期が始まり、一学期同様初めが肝心と気を引き締めて挑みましたが、どうも一学期よりも気が緩んでる子どもが多いです。夏休みの宿題が未提出の子、宿題をしなくなってしまった子、授業中の学習への集中力が低下している子。
 正採用されるまで、6年間指導補助員をしており、今年が始めての担任。一学期はお互い緊張して、よい面を見せようと張り切っていた子ども達。あぁ、二学期は一学期よりも安心しているのか、マイナスからのスタートになるのかもしれないと驚いています。
 一学期の完璧な子ども達の姿と比較し、少しイライラし、怒ることが増えていたかもと反省しています。ちゃんとできている子を褒めることからやり直していこうと思います。

投稿: いがブ | 2010年9月12日 (日) 18時04分

いがブさん、コメントありがとうございます。
 2学期の最初で、困られたのですね。
 どこのクラスでも見られる現象です。
 4月の最初に戻っていく子供達が一部いるためです。
 4月の1ヶ月が金の時間。夏休み明け1週間が銀の時間と私は言っています。
 この銀の1週間に、4月の1週間に設定した仕組みをもう一度復習させなければいけないのです。そして、9月いっぱいは繰り返しですね。
 戻りは、早いと思いますよ。
 ぜひ、がんばってください。

投稿: 野中信行 | 2010年9月12日 (日) 20時01分

 ありがとうございます。明日からまたがんばります。

投稿: いがブ | 2010年9月12日 (日) 22時12分

野中先生。宮城・佐々木です。お久しぶりです。
私は、クラス全員に平等なシステム作りと、個々の子供へと、トラブル発生時の声掛けが学級づくりの根っこだと思っています。短くすると「システムと言葉」です。
システムは、例えば給食での「おかわり」。歴代のクラスでは、お代わりするときに、一番先にする子が「これ、お代わりしたい人、何人いますか!」と聞きます。手が挙がった数を確認し、その人数で分けられるぐらいだけ盛ります。
こういう行動が、「みんなを大事にする」風土につながっていきました。
言葉は、例えばゲームのとき相手を侮蔑するようなことを言った子に、今の言い方はどうか逐一振り返らせることを言います。
私は、そうやってきました。
たぶん、野中先生の提示される3つの段階のすべてで「システムと言葉」が重要なのだと思います。

投稿: JJ | 2010年9月14日 (火) 22時07分

 佐々木先生、コメントありがとうございます。
 ばたばたしていて、返信が遅れました。
 大事なことを指摘されたのだと思います。
 単に、スピードを追求するだけのシステムではなく、そこにはきちんと「みんなを大事にする」試みがなければいけないということですね。ありがとうございます。

投稿: 野中信行 | 2010年9月21日 (火) 20時59分

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