郷里に帰ってきました
お盆で、郷里へ帰ってきた。
今年は、ゆっくり帰ることができた。
郷里では、母がホームに入っている。もう90歳になる。
1年に一度だけ、こうして郷里へ帰り、兄弟たちが集まる。
飲み食いをするだけの集まりだが、兄弟たちがお互いを確認するだけでも貴重なことである。
子供たちも一緒に集まってくる。
それも大切なことだと思っている。
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100歳以上の所在不明がマスコミを賑わした。
このことで分かったことは、家族が家族としての機能をもう果たしていないという事実であった。
そして、親と子供という関係が希薄になっている。
もうバラバラになっていこうとする。
そういう事実をはっきり突きつけられたニュースであった。
歳をとるということが、決して幸せなことではないということ。
この事実と、これからの日本は向き合っていかなくてはならないのである。
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暑い日であった。
私の小学校(赤松小学校)の跡地に立った佐賀城本丸歴史館を初めて見学した。
320畳の大広間。これだけでも見学するに値するものであった。
私は、ここに立ち並んでいた小学校で6年間を過ごした。
多いときで4000名近くの児童がいたのであろう。
あの「がばいばあちゃん」の舞台も、この赤松小学校である。
島田洋七は、私の3学年下になる。
休み時間の思い出が鮮明に残っている。
私たちは、「休み時間」ではなく、「遊び時間」と言っていた。
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レトロ館で昼食を済ませて、学校の帰り道を女房と2人で歩いた。
あれほど広く感じた道は狭く、あれほど長く感じた自宅への道も、すぐに着いてしまった。
自宅があった敷地は、更地になっていて、もう何の面影も残していなかった。
ただ、遊び回った場所の木々(楠木)だけが、あの頃と同じように聳えていた。
多分、もう二度と訪れることはないであろう。
楠木に「さようなら」と挨拶をした。
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