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 2学期制 撤退続々

   朝日新聞7月2日(金)の夕刊の一面に「2学期制 撤退続々」という見出しが出た。
 「前期と後期の『2学期制』を採用した公立小中学校で、元の3学期制に戻す動きが相次いでいる。2学期制を採れば、3学期制に比べて始業式や終業式、定期テストなどの回数が減り、その分を授業に回せるメリットがあるとされてきたが、実際にはさほどの効果がなく、逆に『前期の中に長い夏休みが入るなどしてメリハリがつかない』と不評を買う結果に。一時のブームは冷めた格好だ」
 まさに、現場では、この通りであろう。
 2学期制の導入は、確かに時間数の確保が第一の課題であった。
 横浜では、早々と導入してしまった。
 学校で採用するという建前になっていたが、導入するというのは大前提で、議論の余地がなかった。
 私は、学制以来100年以上続いてきた3学期制を崩して、2学期制にするというのは、大きな転換になるという思いがあり、もっと慎重に検討をするべきであるという意見であったが、そんな意見は少数であった。
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 そして、どうなったのか。
 時間数の確保などたいしたことがなかった。要するに、たいして減らなかったのである。そんな時数など、秋休みや夏休みを2日ほど減らせば、十分に事足りたのである。
 唯一のメリットは、(といっても教師側だけである)通信票が2回になったということだけである。
 しかし、これは教師側にとっては不評である。
 問題は、夏休みであり、その前に通信票と変わらないほどの個人面談の資料を作成しなければなくなった。
 だから、教師側の負担も、たいして変わらなかったと言える。
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 2学期制など、もう何ほどの意味もなくなっている。
 それよりも、前期の間にくる夏休みの存在が、教師側にとっても大きな壁になってきている。極めて中途半端なのである。
 3学期制の時には、1学期の終わりに通信票をもらい、2学期へ向けてのはっきりした夏休みの課題を明らかにできた。
 しかし、2学期制では、夏休みをどのように位置づけるかが極めてあいまいになる。
 だから、4,5,6,7月までの課題を夏休みへつなげていこうとして、個人面談の資料づくりが大変になる。
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 横浜市では、新聞によると11校の学校が、3学期制に戻している。
 この流れは、きっと続いていくと思われる。
 もう3学期制の意味がなくなっているのであるから。
 推進した側は、誰も責任は取らない。
 建前では、学校が決定していくことになっているから、学校の責任である。
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 退職して2年3ヶ月。立場を変えて、学校へ通っている。
 この立場になってよく分かるのは、学校というのは、どうでもいい行事や会議に振り回されていることである。(笑 ごめんなさい)私も、現役の頃は、その行事や会議を推進する立場にいたのでえらそうなことは言えない。
 その行事や会議を止めていくという発想はない。
 止めようとしても、誰かが「必要です」と声をかける。
 そこで、前年度通りになってしまう。
 増やすのは簡単だが、止めるのはむずかしい。
 昔、斉藤喜博というえらい校長先生が「学校づくりの記」で、「1つの行事を作ったら、必ず今までの1つの行事を止めにしていくことを考えなければいけない」というようなことを書かれていたのを思い出す。
 そういう発想をする学校は、いま皆無にひとしいと思ってよい。
 ある知り合いの先生のところへ以前の学校から学校便りが送られてきた。
 7月の行事予定を見たら、それこそ驚くばかりの行事、会議のオンパレード。
 一日の隙間なく、行事や会議が並んでいると、嘆かれていた。
 きっとその分だけ授業や学級づくりがいい加減になっていくのであろう。
 
    
 
 
 

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コメント

・ いつも勉強させてもらっています。
・ どれも、全くその通りだと思います。
・ 特に、
推進した側は、誰も責任は取らない。
建前では、学校が決定していくことになっているから、学校の責任である。
・・・これは、もう・・・・はい。はい。^^::です。
一将成りて、万骨枯ると申しますが・・・ですね。右往左往は御免であります。

投稿: まるやまひろとし | 2010年7月 4日 (日) 21時11分

野中先生、いつもお世話になります。
2学期制を「時間数の確保」と捉えると、失敗するのだと思います。時数増はそれほど多くはならないからです。
しかし、2学期制には全く別のメリットがあります。それは、学校の教育活動の評価時期を変えられるというメリットです。
私の学校では、8月と12月に教育活動のふりかえりをします。8月は4月からの立ち上げ期のふり返り、12月は年間のふりかえりです。大きな方針等の変更はここで議論するようにし、各月の職員会議は軽くするようにします。1月以降は次年度の計画や引継ぎに時間を費やすようにしています。3学期制でもできないことはありませんが、12月があゆみ作成の時期と重なり、忙しくなりがちです。
会議は極力削減しました。会議日は設定してありますが、必要に応じて実施し、会議のための会議は排除するよう努力しています。要は担当に任せる部分を多くすれば会議はしないで済むのだと思います。
今こそ、整理が必要です。整理とは「捨てること」と考えています。

投稿: 秦 安彦 | 2010年7月 7日 (水) 04時11分

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