保健室登校しているAさんのその後
保健室登校しているAさんのその後について報告しておきたい。
6月16日(水)、いつものように朝から初任者のクラスに入った。
Aさんは、朝の会が終わる頃に、専科の先生に付き添われて、教室へ入ってくる。
他の子供はなにごともないように振る舞っている。
Aさんも、なにごともないように授業に参加している。
ときどき、隣の子と話したり、前の男の子と話している。
笑い顔も見える。
慣れてきているのだ。
★
給食の時間に、Aさんの隣に行く。給食に参加できるようになったのは、14日(月)かららしい。
「Aさん、あなたにあだなをつけたいけど、○ちゃんでいい?」
と言って、みんなにつけたあだなを見せてあげた。
「いやだ!」
「いいじゃない!これぐらい」
「いやだ!」
「じゃあ、どういうあだながいいの?」
と聞くと、あだなを書いた座席表に2つのあだなを書いてくれた。
もう自分から話しかけられるようにもなっていた。
★
その日、一日中教室にいて、終わりの会も参加して、帰っていった。
朝の会だけが参加できないのである。
朝、教室へ一人で行くことに抵抗がある。それをどうしたらいいか。
初任の先生と、これからの対処を話した。
もう待っているだけでなく、こちらからどんどん手を打っていけばいい。
朝、保健室にいるAさんを迎えに行く子供が行くがそれでいいか、とAさんに聞いてみればいい。承諾したら、そのような措置を取ればいい、と。
★
3ヶ月で、ここまでよくきたものである。
児童指導主任を中心とする徹底した学校ぐるみの体制が、効果をあげている。
受け入れていく学級の子供たちも、とてもいい。
初任者のがんばりも、すばらしい。
すでに、学級を<群れ>の状態から<集団>の状態に引き上げていっている。
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