最初のお楽しみ会は、私にやらせてください!
2年生の初任者のクラスで、お楽しみ会の司会をした。
「最初のお楽しみ会は、私にやらせてください」と頼んでの司会である。
2年生の子供たちにとっては、初めてのお楽しみ会である。
3週間前から進めている「○○はかせ」で、10人以上のはかせが生まれてきたのである。それをお祝いしてのお楽しみ会なのだ。
お楽しみ会をやる前に、きちんと趣旨を話し、「べんきょうはかせ」「そうじはかせ」「かたづけはかせ」になった子供たちを起立させた。みんなで拍手した。
3つとも「はかせ」になった子供たちを前に出させて、「なぜ、3つともはかせになることができたのか?」のスピーチをさせた。その場で考えて、発表である。
6人の子供たちは、元気に発表することができた。
★
プログラムは、次の通り。
1,はじめのことば(子供)
2、「はかせ」の人にはくしゅ
3,ゲーム
①好きですかきらいですか
②にんげんすいかわり
③ジェスチャーゲーム
4、おわりのことば(子供)
★
はじめてなので、私が司会をして、どんどんテンポ良く進めていく。
徐々に教師がやることを子供たちに移していかなくてはならない。
机を後ろへ下げさせて、椅子だけ前に出させる。
クラスを2つのチームに分けて、それぞれくまさんチーム、パンダさんチームとする。
それぞれのチームのキャプテンを決める。話し合いである。
くまさんチームは、ジャンケンですぐ決まる。パンダさんチームは、もめている。
じっとみつめる。自分たちで決めさせなくてはならない。
教師が間に入らないで、自分たちで決めていく経験をいっぱいさせなくてはならない。
お楽しみ会は、いいチャンス。
キャプテンが決まり、それぞれ応援合戦をする。
合い言葉を相談して、キャプテンの合い言葉にあわせて応援をする。
これは、パンダさんチームの勝ち。1点。
★
ゲームを始める。
勝ったら2点になる。
①好きですかきらいですかのゲーム。
チームから一人出てくる。その子供は、黒板に伏せている。その背中に問題が書いてある紙が貼られる。
他の子供は、見えている。
「おかあさん」
私「好きですかきらいですか?」
子供「きらいです」笑、笑。
私「どうしてきらいですか?」
子供「だって、気持ち悪いから」(必ず何か答えなくてはならない。)笑。笑。
私「さわったことがありますか?」
子供「ありません」笑。笑。
………
というような問答をしていく。
床に転げて、笑い転げる子供がいる。
最後に、「これは、何ですか?」
当たったら、2点である。
②のにんげんスイカ割りは、ヘルメットをかぶっている子供(体操座り)に向かって
タオルで目隠ししたもう一方のチームの子供が新聞紙を丸めた棒を持って、叩きに行くというゲーム。(強く叩いたら絶対ダメ)
指示するのは、チームで3人。「もっと右」「まっすぐ」…とか指示を出す。
ヘルメットの子供にさわったら、ゲームは終了。
大変な騒ぎになる。うまくチームワークが発揮できるかどうかが勝負。
振り下ろした棒が、ヘルメットに当たったら、2点。
これも大笑いのゲームになる。緊張もする。
★
お楽しみ会を学期の最後に1回程度するというのでは、もうだめである。
年度の行事を行い、あとは授業だという学級は、学級づくりにおいて問題がある。
学級づくりにおいて、お楽しみ会などを企画していくことはとても大切なことだと、私は思っている。
学校は、学力を子供たちにつけていくところだから、お楽しみ会などを入れていくことに反対であると主張する先生はいる。
私は、逆にどんどんお楽しみ会(名前はいろいろ変わった)を入れていった。
会社活動(係活動)では、2ヶ月に1回はみんなが楽しめる会を企画するようにした。もちろん、自分たちで企画し、自分たちで会を開くのである。(高学年の場合)この積み重ねで、リーダーが育っていく。自分たちで行動できるようになる。
ねらいをはっきりさせて、計画的に進めるのである。
私は、初任の時からこんな活動をどんどん学級づくりに入れていった。
学級をまとめていくにはもってこいの手立てである。
★
2年生のクラス。最後は、同点になった。引き分けである。
「楽しかった!」「おもしろかった!」と笑顔の子供たち。
チームをまとめるキャプテン。それに呼応するみんな。
とてもまとまってできた2時間であった。
「ゲームをするから、泣いたらダメ。文句を言ったり、ケンカをしたりしてもダメ」と強く言っていたので、そういうこともなかった。
2年生の学級も、見違えるようにまとまってきている。うれしいことだ。
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