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再び、再び、再び、「味噌汁・ご飯」授業について

 「味噌汁・ご飯」授業について、ずっと考え続けている。
 考えているというのは、「なぜ、今まで『日常授業』を対象化して研究の対象にするという発想が出てこなかったのか?」ということについてである。
 これは考えれば考えるほど不思議なことになる。
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 私の最後の勤務校である大池小学校では、算数を3年間、国語を3年間研究授業を行ってきた。
 この2教科が、子供たちから最も嫌われていた教科だったからである。
 大池小は、かけ算九九がうまく言えない子供たちを中学校へ送っていくということをずっと繰り返していた。
 中学校の先生達に言わせれば、「小学校の6年間で何を教えているのか?かけ算九九がうまく言えない子供がこんなにいて、何を教えているのか?」という当然すぎる疑問があったのだと思う。
 大池小は、その問いかけにきちんと実践で答えなければいけなかった。
 だから、当然大池小の職員は、日常授業の改革以外に為すことはなかったのである。
 そういう問いかけから、分割授業が生まれてきた。
 ★
 その延長戦として、「味噌汁・ご飯」授業がある。
 それでは大池小で開発した分割授業が、「味噌汁・ご飯」授業でいいのではないかと言われそうだが、私はそうは思わない。
 分割授業は、あくまでも大池小学校の子供たちの現状を変えようと身構えて出てきた授業である。
 範疇が狭いと思う。
 私が、ここで問いかけている「味噌汁・ご飯」授業は、多くの先生達が抱えている「日常授業」をどのように変えていくかという範疇で考えているものである。
 ★
 最初の問いかけに戻る。
 「なぜ、日常授業が研究の対象とならなかったのか?」
 自分に何度も問いかけてみた。
 多くの先生たちにとって、「日常授業」といっても、あまりピンこないのではないか。
 日常行っている授業は、ただ行っているだけで、意識の対象外のもの。
 研究授業などと言われたときに、何か特別なことをやるという意識になるという状況。
 だから、「日常授業」と「ごちそう授業」と区別しても、そのような区別を特別にしていたわけではない。
 意識するのは、研究授業などの「ごちそう授業」だけで、あとの授業は、それなりに、ただ流しているだけの「もの」としてあったのではないか。
 私は、「味噌汁・ご飯」授業の講演で、何度も問いかけた。
 「ごちそう」授業は、1年間の中で、ほんの数時間でしかないではないか。
 あとは、千時間以上が日常授業をしていることになる。
 その日常授業を研究の対象にしなくては、やはり私たち教師の授業は変わらないのではないかという問いかけである。
 しかし、この問いかけは、中学校の先生たちにはあまりぴんとこないだろうと思う。
 ほとんど1、2教科しか教えていない中学校の先生達にとっては、教材研究の時間がかなりあるはずだし、(少なくとも小学校の教師より)毎日「ごちそう」授業に近い授業だってできるはずである。
 小学校は違う。7,8教科は普通に教えている。これに英語も入ってきたのである。
 多分、かなり綱渡りの教材研究をしているはずである。 
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 実は、まだブログに書く段階ではないが……。と言いながら、書いているのだが、「味噌汁・ご飯」授業と学級づくりの2つについての研究会を設けたいということで、企画が進んでいる。
 まだまだ準備会である。準備会で終わるということもありうるのである。
 親しい友人は、「もしかしたら、画期的な試みになるのかもしれない」と言ってくれた。試みは、とても地味なことであるが、その言葉に励まされる。
 はっきり研究会と打ち出していこうとなった時は、このブログで明確に考えを明らかにしていきたいものである。
 
  
 
 

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コメント

>>ほとんど1、2教科しか教えていない中学校の先生達にとっては、教材研究の時間がかなりあるはずだし、(少なくとも小学校の教師より)毎日「ごちそう」授業に近い授業だってできるはずである。

ここは、そうかもしれませんが、私の実感とは違います。各地で講座をしているときに、こんな質問をします。「教師の仕事を10として、授業に掛ける割合は何割ぐらいですか?」という質問すると、多くの場合、小学校の先生は5割と言います。それに対して中学校の先生は3割と答えます。

つまり授業に掛けることのできる比率は、小学校の先生の方が多いのです。中学校は生活指導とクラブ指導が多いのです。

ただ、中学校の場合は一回教材研究をすると、複数のクラスで指導が出来るということがあります。ここの違いではないでしょうか。

投稿: 池田修 | 2010年7月 2日 (金) 22時44分

 なるほど、中学校の先生は、授業にかける割合は、3割ですか。
 それで納得できることがあります。
 ある中学校へ小中連携で授業を見に行ったことがあります。
 全クラスの授業を見たのですが、まともに授業になっているのが1クラスの国語授業だけで、あとはひどい授業でした。あれは、授業ではなかったです。小学校の先生達全員が見に来ると分かっているときの授業なのですから、日常の授業は大変だろうなあと思いました。生徒達は、大変です。
 

投稿: 野中信行 | 2010年7月 4日 (日) 14時57分

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