1年間をとにかくがんばり抜いてほしい
4月2日、東京のO区へ初任研に伺う。
120名ほどの大人数の初任者。大ホールでの講座である。
他の都市は、服務規律などの講座を持っているのであろうが、O区は、私を冒頭で呼んで、教師としての具体的な話をしてほしいということ。
画期的な試みである。
3時間ほど(10分休憩をはさんで)話す。
「今日は、今まで大学でもどこでも教えてもらっていないことを話します。
4月6日の始業式から具体的に必要になる話です。」
という始まり。
・初任者のクラスは、7割、8割荒れる。それは何故か?
・子どもたちとの関係づくりをどうしていくか~縦糸・横糸~
・学級づくりをどうしていくか~3・7・30の法則~
・授業づくり基礎基本10か条
・初任者として大切にする5か条
こんな項目である。
手応え十分。
1年間をとにかくがんばりぬいてほしいと思う。
★
4月3日。土曜日なのに、初任者指導校のM小学校へ電話。
初任者が準備のために来ているならば、私も行こうという確認である。
私が担当する2人の初任者とは、1日にすれ違っただけで、まだきちんと話もしていない。
他のところで初任研をして、自分の担当する初任者とはほとんど話もできていないなどというとんでもないことは、ありえない。
早速出かける。
一人地方からの初任者は、1日の日に、辞令交付式を終えて学校へ戻ってくるときに玄関のところでばったり。
「○○先生ですか?私は初任者指導の野中です。どうぞよろしく」と挨拶をすると、「えっ、野中先生というと、3・7・30の本の野中先生ですか?」と聞かれる。
「そう、そう、あの本の野中です」と。
読んでもらえていたのである。
「学級経営力を高める3・7・30の法則」(学事出版)は、2006年に出しているが、最近のアマゾンでは学事の本としては一番売れている本である。
やはり、学級経営、学級づくりが大きな課題になっていることがよく分かる。
★
早速、「初任者・1週間のシナリオ」で確認をする。
とりあえず、4月5日からの3日間を想定して準備にかかる。
教室作りをする。
机の配置を考える。
ロッカー、廊下のフック、机に名札を貼る。
廊下やロッカーは、ビニルテープをずっと貼ればいいことを教える。
そこに番号を書いていけばいい。そうすれば、撤去するときに、さっと剥げばいっぺんにとれてしまう。
教室ができれば、始まりの感じができてしまう。
★
午後からは、パワーポイントを使いながら、昨日のO区での初任研の内容をかいつまんで伝える。
1週間は、値踏みの時間である。
子どもが先生を値踏みする時間。
値踏みされていることを自覚して、取り組まねばならない。
ポイントは、子どもとどのように関わっていくか、どのように関係を作っていくかである。
そんなことを話す。
実際は、さまざまなハプニングに翻弄されてしまう。
だが、とりあえず知識として関わりの基本を知っておくことは大切である。
★
こうして3日が終わる。
女房から「お父さん、はやく人間的な時間が持てたらいいね」と言われる。
そうなのだ。
桜が満開である。
桜を眺め、しばし春のひとときを過ごすこと。大切な時間だ。
4日は、桜見物の日である。
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