「明日の教室」は大盛況でした! その1
23日(金)に、糸井先生と池田先生と3人で京都の素敵な場所で会った。あとで長瀬先生がやってきた。
高瀬川のそばの店。ライトアップされた八重桜。まさに京都なのである。
明日の教室の懇親会では、ほとんど話すことができない。だから、ゆっくり話しましょうということで、前日にこうして会をもった。
驚く話題もあったが、ここでは書けない。
「味噌汁・ご飯」授業のイメージについての話題に話は集中した。
ぽんぽんと話が進んでいくので、私は、メモを取りながら話を聞く。
なんとも贅沢な時間である。
★
24日の明日の教室。結局90名以上の参加者。とんでもない人数である。
DVDに作成するために、カメラが回る。
第一部 学生、若手教員による即興授業 15分×2
第二部 即興授業を受けての解説
第三部 「味噌汁・ご飯」授業の提案
である。
圧巻だったのが、やはり一部。
私がその場で教材を提供し、その場で30分の教材研究。そして、15分の授業。
2人の授業者は、顔がひきつっている。
それはそうだろう。何の教材も示されていなくて、その場で考えて授業にうつしていくというスリリングな展開をするのである。
これが、日常的な「味噌汁・ご飯」をそのままに表現していく方法である。
現場の教師達は、いつも現実的にはやっているのである。
★
橘大学の池田修先生のブログは、次のように伝えている。
32回 明日の教室 野中信行先生 その1
4/24-1
いよいよ「味噌汁・ご飯」授業の提案のある、明日の教室である。まずは朝風呂に入り、寛ぐ。この時間が大事。
出かける前に、娘の自転車の補助輪を調整。左右ともに少し高い位置にあるので、漕いでいて車体が揺れる。それが怖いとのことなので、直す。スパナを持つなんて、久しぶり。オフロードバイクに凝っていた頃は、毎週握っていたがf(^^;。
「おとうさん、ありがとう」
と言われると、まあ、嬉しいよね。
◆
10時半過ぎに大学に到着。
池田ゼミの四回生、三回生を中心にあれこれ準備をしている。もてなす側なのだ。丁寧に確実に作業が出来るようになってほしい。
講座の最初は、参加者全員で野中先生が提示される教材について考えるというパート。3人1組になり、30分で考える。
3人1組になるとき、同じ年齢で集まってしまっては面白くないと判断。同じ目的を持ちながら、価値観、方法、経験が違う人たちが集まった方が、話し合いは豊かになる。事務局で名簿を見ながら3人組を考えさせてもらった。そのやり方を学生に指示して、あとは任せておいた。結果は、良かったようだ(^^)。
詳しい様子は、
玉置先生のブログ
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/98434/diary.html
川本先生のブログ
http://ameblo.jp/motti57/entry-10517258316.html
糸井先生のブログ
http://susumu.exblog.jp/10487740/
をご覧頂ければと思う。
◆
「味噌汁・ご飯」授業は、料理をしている人にはとってもすとんと落ちるメタファである。私も「作文は料理に似ている」というメタファでNHK教育テレビ「わくわく授業」で出演したことがある。私にとっては非常に分かりやすいメタファである。(ちなみに、私も野中先生も糸井先生も、日常から料理をし、三人とも1人娘の父親である(^^))
いろいろなことが考えられる。
味噌汁とご飯だけで、朝ご飯を食べる。私は野中先生がこのことを提案されたときにすぐに、
1)日常的であること
2)飽きないこと
3)栄養価が安定していること
がその条件ではないかと申し上げた。この条件をもとにさらにあれこれ考えると、
(1)常備菜
(2)下ごしらえした食材、調味料
(3)ふりかけ的要素
がさらに大事になってくるのではないかと思うようになってきている。
◆
(1)常備菜
つまり、佃煮や煮物や漬物である。「味噌汁・ご飯」にそっと一品を添えるのである。そのような常備菜が冷蔵庫にあると、箸が進む。いつも冷蔵庫にあるような、常備菜的な教材があることがポイントとなるはずである。
(2)下ごしらえした食材、調味料
一回茹でて冷凍保存した小松菜。一回分に切り分けてラップでくるんで冷凍保存してある鮭の切り身。ネギを刻み込んであるお味噌。乾燥わかめに乾燥キクラゲ。こういうのがあると、あとは少し手を加えるだけで、すぐに一品が増える。
つまり、少し手を加えれば使えるように下ごしらえした教材を用意しておくかどうかということである。何かに使えるかもなあと思って、下ごしらえしてしまっておくことがポイントである。
(3)ふりかけ的要素
白米に鰹のふりかけ、明太子のふりかけ、海苔卵のふりかけ・・・。ちょこっと振りかけるだけでご飯にアクセントがついて、食べやすくなる。こういう要素があると、同じものであっても簡単に変化を付けることができる。
たとえば、同じ音読でも立って読む、座って読む、ペアで読む、群読で読む、早口で読む、アニメのキャラクターになって読む・・・。さまざまな読み方を指示することができる。ちょっとした工夫。ふりかけ的要素である。
これらが意識されると、かなり豊かな「味噌汁・ご飯」授業になるのではないか。
◆
そして、今回改めて思ったのが、お出汁である。
「味噌汁・ご飯」授業であっても、その対極の「ごちそう」授業であっても、お出汁は共通している。出しのキチンとしていない食事は、どちらにしても美味しくはない。
授業づくりにおける「お出汁」は何なのか。
ここについては、私もいくつか仮説がある。
そこについては、まだブログには書かない。
あれこれ考えるのが、楽しいからだ。
ある一定の結論を出せたら、お報せしたいと思う。
◆
知的興奮に包まれながら、そんなことを考えていた。
★
なるほど。なるほど。
料理と対で考えながら、「味噌汁・ご飯」授業をイメージする。
一歩進む展開である。
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