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ゼロ・トレランス方式の導入がそこまで来ているかもしれない

  4チャンネルのテレビ放映を2日続けてみた。

 夕方のテレビである。

 今まで連続取材をして、その様子を放映していたらしい。

 テレビをほとんど見ないので知らなかった。

 北九州市立湯川中学校の学校の実態を放映しているのである。

 昨日は、校長先生がスタジオに来て、話をしていた。

 思い切ったものである。

 今までは、学校はマスコミを避けてきた。

 学校は、学校で起こっていることをできるだけ世間に知られることを避けてきたのである。

 ★

 2日に1回は鳴り響く火災報知器のベルの音。

 教室に入らないで、廊下をうろうろしている生徒が鳴らしている。

 トイレに突っ込まれたトイレットペーパー。タバコの吸い殻。

 先生達は、廊下で空き時間はずっと監視せざるを得ない状況。

 テストの丸付けをしながら、廊下待機をしている。

 保護者との臨時の話し合い。

 保護者に突っ込まれるが、もはやどうしようもない状況を語っている。

 そして、保護者もまた教師達に混じって、廊下で待機する役をしはじめている。

 そこで、はじめてどうにもならない生徒のわがまま、勝手に振る舞う態度、……を目にする。

 その姿をできるかぎりテレビは放映する。

 ★

 おそらく、全国至るところの小学校や中学校で起こっている事態を目にしていることになる。

 私たち教師は驚かない。

 知っているからである。

 保護者達は、あの事態を見て、驚いているのであろう。

 あまりにも今までそういうことを明らかにすることを恥だとする考えが学校に強かったからである。

 だけど、もうどうにもならなくなっている。

 あからさまに知ってもらった方がいいのだ、教師達がどのくらい苦闘しているのか知ってもらった方がいいのだ、と湯川中学校は考えたのであろう。

 その決断に敬意を表したい。

 ★

 先日のブログで、横浜の小学校で、生徒指導専任の先生を設ける話を書いた。

 これは始まりであるとも書いた。

 管理職がまっとうな管理職としての仕事ができず、毎日毎日苦情処理の仕事で明け暮れている学校は、小学校でもかなりあるのだと思われる。

 しかし、専任の教師を設けたとしても、事が処理できるわけではない。

 権限がほとんどないからである。

 いずれ、日本もアメリカで行われている「ゼロ・トレランス方式」を検討しなくてはならない時はくるはずである。

 いや、もう来てるかもしれない。

 アメリカでは、1970年代から学級崩壊が深刻化し、さまざまな事件が勃発した。その対策として取られた手法の1つが、ゼロ・トレランス方式である。

 具体的には、校内での行動に関する詳細な罰則を定めておき、これに違反した場合は速やかに例外なく罰を与えることで生徒自身の持つ責任を自覚させ、改善が見られない場合は、問題児を集める教育施設への転校や退学処分を科すというものである。

 アメリカは、1990年代から本格的な導入が始まっている。

 日本では、アメリカのようにはいかないだろうが、きっとこのことを検討しなくてはならないことはすぐのことである。

 事態は、そこまで来ているのである。

 

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