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道具箱考

  子供達の道具箱などの教具はどのように処理されているのか。

 最近、とても気になっていることである。

 普通、低学年は道具箱が準備されていて、上蓋と下蓋の2つが机に入れられて、それぞれの箱に入れる物が決められている。

 その練習を1年生などはされる。

 ところが、1ヶ月過ぎる頃になると、机の周りにさかんに机に入れていた物が落ちることになる。

 ほとんど拾うことがない。

 折り紙、鉛筆、学習でつかったプリント、セロテープ、ハサミ、マスクなど、とにかくさまざまな物が落ちている。

 最近気付くのは、自分のものが落ちていると分かっていても、拾わない子どもがいるということだ。

 これは新しい現象だなと思ってしまう。

 所有感覚ゼロに近い。

 だから、掃除の時には、大変である。溢れるほどのゴミ(?)が出る。

 これは何とかしなくてはならないのである。

 ★

 まず、物が机の中から落ちていく状況を見る。

 落とす子供達は、限られている。

 机に野放図に何でもかんでも詰め込んでいる。

 そして、勉強の時に教科書やノートを出すとき、慌てて探すために野放図に詰め込んだ物がそのとき落ちる。

 これだ!

 ★

 2つの蓋に入れてある物を見てみると、それぞれが満杯で、よほど整頓がなされなくては無理な状況である。

 これはだめだと、思った。

 やはり、もう一つ道具袋(百均で売ってある)を買わせて、ハサミ、糊などの教具はそれに入れて、机の横にかけておかせるのがいい。

 机の中の道具箱には、教科書、ノート類だけを入れるようにさせるといい。

 ファイルを2つ、いつも持たせるようにして、1つには、学校から持って帰るプリント入れ、もう1つは、学習で使ったプリント入れと分けていれるように訓練しなくてはならない。

 こんな話を初任者の先生とした。

 ★

 中学校の先生には、まさによそ事かもしれない。

 しかし、小学校は、自分の道具をどのように整理・整頓させるかは、大事なポイントになる。

 学習におおいに影響を与えてくるものである。

 最近、学級作り1ヶ月の1つのポイントになることだなと思うようになった。

 ★

 かつて、まったく自分の道具類を整理・整頓できなかった子どもがいた。

 まったくだ。どうにもならなかった。全てのものをただ机の中に詰め込むだけであった。

 学校からの大切なプリントも、ただ詰め込むだけで、家庭に何にも伝わらなかった。

 家庭も、あまり意に介していなかった。

 いつの日か、大変なことになるのであろうと思ったが、どうするすべもなかった。

 この子供は、多分3歳の頃に親が大きな失敗をしているのだと思われた。

 この頃、タオルや毛布などにとても固執する時期がある。

 このタオルじゃなければだめだと泣きさけぶ子供もいる。

 この固執する時期に、きちんとこだわりを持たせなくては、物事を整理整頓することを覚えないらしい。

 多分、この時期に、親が「何を勝手なことを言っているの!」と強く叱ったりしてしまったのではないかと思われるのだ。

 ★

 その子供を見た。

 今年の1月の最初。郵便局のバイトで、自転車に乗り、年賀状を配布していた。多分、その子供だったと思われる。

 背が伸びて、高校生になっていた。

 ふっと、バイトは大丈夫だろうかと心配になった。

 うん、ちゃんと過ごしていることになる。

 うれしいことだ。 

 

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

中学校でも整理整頓できない生徒は増えています。

ぐちゃぐちゃにしまったしわくちゃのプリントをそのまま提出する生徒。はさみで切り落としたゴミを床に放置して平気な生徒。何のノートか分からないような、ぼろぼろなノートを平気で出す生徒。

その都度注意はしていますが、なかなか改善しませんね。

投稿: J.SASE | 2010年2月27日 (土) 23時12分

 こんにちは。
 先日「児童心理臨時増刊 学級づくりスキルアップ」の中の「結びつきがあるクラスにしたい」を読ませていただきました。
 「縦糸・横糸理論」についてとても勉強になりました。ありがとうございました。
 「風にふかれて」のブログの中で、この理論についての詳しいものを、メールで送っていただけるという記事を読んで、「ぜひ送っていただきたい」と思いました。今からでも大丈夫でしょうか?よろしくお願いします。

投稿: T.I | 2010年2月28日 (日) 08時22分

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