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やはり、褒めること、認めることが、子供を育てていく

  クラスの子供達を「叱る」ことが多い。

 こんな自覚症状がある場合、クラスの子供達の様子を振り返ってみなければいけない。

 「叱る」ことは必要である。

 時には、怒ることも必要だ。

 「褒めて子供は育てなければいけない」と、安易に使うべきではない。

 だが、しょっちゅう叱っていると、子供達は、それに慣れてくる。

 だから、教師が叱っているその場だけを繕う。

 そして、再び同じ事を繰り返す。

 クラスが荒れてくる先生達は、このようなことをしている。

 「叱る」ことは、子供達の抑制作用を起こす効果はある。

 「こんなことをしたら、先生にまた叱られるから止めておこう」と。

 しかし、しょっちゅうの場合は、ほとんど効果はない。

 「だって、先生、叱らなければ先へ進めないんです」

 と言われる。

 その先生と子供達の関係をそのように作ってきたのは自分であるという振り返りは、もうできなくなっている。

 「叱る」ということは、誰でもがやろうとすればできる一種安易な方法でもある。

 子供達をマイナスに見ることは、簡単であるから。

 ★

 この地平から一歩抜け出すには、見る視点を変えなければいけない。

 もちろん、「子供を見る視点」である。

 「褒めるために叱る」という立場に立って、子供達を見ていくことである。

 廊下に並ぶとき、おしゃべりをしていて、きちんと並んでいないとき、どうしているだろうか?

 クラスを荒らしていく教師は、その場で、うるさい子供達を叱りつけている。

 そうすると、その場は静かになる。

 そこで、出発している。

 ちゃんとできる教師は、「もう一度やり直し」と声をかける。

 今度は、静かにできる。

 そこで、きちんとできている子供達を褒めていく。

 4月ごろのやりとりだ。

 なんでもない、目立たない、ちょっとした行為。

 もう一度やり直し(ちょっと叱る)→褒める

 このようなことを何度か繰り返していくうちに、問題なく並べるようになる。

 しかし、しょっちゅう叱る教師のクラスは、ずっと同じことを繰り返している。

 その場だけを取り繕うだけだからだ。

 ★

 こんな何でもないことを持ち出したのは、このちょっとしたことの違いが、子供達を大きく変えていくことにつながるからである。

 こんな簡単な、言われてみれば当たり前のこと。

 しかし、この当たり前のことを積み重ねると、クラスは大きく違ってくる。

 力量のある教師とない教師の違いは、この微差力の違いである。

 力量のある教師は、日頃特別なことをしているわけではない。

 しかし、このちょっとした違い(微差力)を知っていて、実践しているからである。

 ★

 叱ることは、必要である。

 しかし、叱ることは、ほとんど子供達を育てることにはつながらない。

 やはり、褒めること、認めることが、子供を育てていく。

 言い古されてきたのかもしれないが、教師は、この当たり前のことが実践できるようにならなければいけないと、最近強く思う。

 

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コメント

わが子(現小2)は、昨年、今年とまさしくこのような力のない二人の担任ゆえに、クラスはぼろぼろです。息子は昨年、登校渋りから授業中に自らハサミで髪を切り、今年は数か月の不登校から、ADHDとの診断を受けました。どん底の自己否定状態からは少し回復したものの、今もまだ教室には入れません。教育委員会、管理職に訴えるも効果なく、一体どうしたら、単純な当たり前のことをきちんとやってくれる担任をあてがってもらえるのでしょうか。
野中先生のブログを読み始めて1年あまり。親として今の状況に責任がないとは言いません。けれども、どうしてこうした担任に周りは何も言えないのでしょうか?

投稿: 悩める母 | 2010年1月26日 (火) 00時00分

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