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さよならを繰り返して

  全校集会の時に、2年生の男の子N君が、

「野中先生、ぼく明日転校するよ」

と、知らせにきた。

「N君、転校するの。さびしくなるね。どこに行くの?」

 そのN君のクラスでは、先日国語の授業をしていた。N君は、その時、とても活躍したのであった。

 その授業の最後に、「今度は、みんなに怖い話、汚い話、おもしろい話をしてあげることにしますね」と約束しておいた。

 N君の転校で、ふっとその約束事が思い出された。

 「今日しかないのか。N君に思い出を作ってあげよう」

と、担任の先生と交渉し、4時間目に時間がもらえるようになった。

 ★

 こんな時間が大切である。

 N君との思い出に、うんと怖い話、うんと汚い話をしてあげよう。

 N君は、小学校の低学年の思い出として、きっと思い出してくれるにちがいない。

 「野中先生っていたなあ。何の先生だったんだろう?ぼくが転校する日に、怖い話や汚い話をしてくれたなあ。こわかったなあ」

 小さい頃の快い思い出。

 人生は、断片である。

 その断片一つ一つによって、あるとき、ふっと救われることがある。

 ★

 最初に、汚い話「へびとう○○」。

 これでしばし笑わせて、怖い話。定番である。

 「あの公園の向こうにビルがあり、その向こうに小さな畑があるのです。

 その畑を毎日元気に耕している87歳のおじいさん。今は白菜とキャベツを育てているのです。

 夏には、トマトやキュウリを育てています。

 そのおじいさんを野中先生は知っているのです。

 そのおじいさん、実は30年前、この学校の夜の管理人をしていました。

 『先生、この学校は怖いよ』と言われるのです。

 ………」

 クラス全体がし~~~~~~となる。

 ★

 話し終わって、N君に、「元気でね」と伝える。

 追いかけてきたN君、「野中先生も、達者でね!」

 こうしてさよならを繰り返し、繰り返し、子供は、また新しい出会いをしていく。

 

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