« 小学校の現状をしっかりと把握する | トップページ | 「説明」が、このように問題にされてきた! »

「日常授業の改善」を学校ぐるみで行っている学校があった

   金曜日に横藤先生たちと川崎で会った。

 横藤先生から、札幌市立山の手南小学校の研究要覧をもらった。

 家へ帰って、よくよく見てみると、びっくり。

 私が提唱している「味噌汁・ご飯」授業を学校ぐるみで実践されているではないか。(もちろん、その名前ではないが)

 こんな学校が出てくるとは、予想をしていなかったので、ちょっと感激した。

 研究要覧のテーマは、「確かな学力を育成する日常授業の改善」。

 

 【これまで本校の教師がかかえていた問題意識】

 ●教師の思い込みで教えていないか?

 ●結局、同じ子ばかりが発表していないか?

 ●子供に変容は起きているのか?

 ●教師は的確に説明しているのか?

 ●ノートに書く量は不足していないか?

 ●子供を笑わせれば楽しい授業なのか?

                           ……etc

  この問題意識を見ただけでも、他の学校の研究要覧と違う。

 この学校には、したたかに、冷静な眼で、教師達の問題を見つめる先生がいる。

 これらの問題を束ねたのは、学校長の新保元康先生であろう。

 さらに、次のように研究要覧は、続く。

 

 ……本校は、これまでもたくさんの研究授業を実践し、討議し、研究財産を蓄積してきました。しかし、どんなに素晴らしい授業を見ても自分の日常授業に生かせなかったり、授業づくりに深夜まで時間が膨大にかかってしまったり、発表や討論する姿ばかりを求め過ぎ、確かな学力が向上しなかったりと、納得のいく授業ができずにいました。

 そこで、本研究では、【日常授業の改善】に焦点を当て、知識・技能を確実に習得し、活用することを目指しました。日常授業の質を上げることにより、子供達に確かな学力が身につくと考え、わかる授業に焦点を当てることにしました。

 

 私が提唱する「味噌汁・ご飯」授業の条件は、次の3つである。

 1 日常的であること

 2 飽きがないこと

 3 安定した栄養素が保障されていること

 山の手南小学校が追求する<日常授業の改善>とは、「味噌汁・ご飯」授業と同じような質を持っているのだと考える。

 そこで、次のような改善の柱を設定されている。

 

 <改善の柱> ICTの効果的活用

 研究の柱①指導法の改善

 研究の柱②研究方法の改善

 研究の柱③学習規律の改善

 

 ICTの活用が、授業改善の大きな柱になっている。

 その中で私が注目したのは、「学習規律の改善」である。

 

 本年度より、これまで個々の担任に任されていた学習規律を全校で統一。

 ノートの使い方や用意する文房具を揃えました。目標使用数は年間一教科4冊です。さらにこれまで個々に任されていた筆記用具の扱いについて、指導の共通理解を図りました。 

 

 私は、「味噌汁・ご飯」授業を実践していくときには、それと同時進行として「学習のしつけ」を行っていかなくては、その授業は効果的でないことを言ってきた。

 その「学習のしつけ」が、山の手南小では、「学習の規律」として全校で統一されている。すごいことである。

 私がいた大池小は、指導法の改善や研究方法の改善は、全校統一で行うことができたが、「学習規律の改善」まで全校で行うことができなかった。

 だから、これだけでもすごいことだと思ってしまう。

 ここまでいかなくてはほんとうには、子供達を変容させていくことはできない。

 ★

 「日常授業」の改善にターゲットを絞らなければ、その学校は変わらない。

 そのことを札幌市立山の手南小学校が行っている。

 とりわけ、そのことに私はおおいに注目したいのである。

  

|
|

« 小学校の現状をしっかりと把握する | トップページ | 「説明」が、このように問題にされてきた! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520860/46971012

この記事へのトラックバック一覧です: 「日常授業の改善」を学校ぐるみで行っている学校があった:

« 小学校の現状をしっかりと把握する | トップページ | 「説明」が、このように問題にされてきた! »