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小学校の現状をしっかりと把握する

 12月に入って、にわかに師走の感じが一気に迫ってきた。

 あっというまに、正月が来てしまう。

 このブログで、しばしば登場願っている北海道の堀裕嗣先生のブログにも、

「師走~2009年を振り返る」が載っている。

 http://kotonoha1966.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/2009-4aa6.html

 たとえば、「師走~2009年を振り返る・4」では、次のように書かれてある。

 野中信行先生の「3・7・30の法則」を下敷きにしながら、それを中学校の現実に機能するように作り替えたもの。平成20年度に上篠路中学校で担任した1年1組の学級システムをベースにしながら、次に学級経営をするならこういうシステムを敷くだろう、という提案。

「学級システム」をつくることによって学級を動かすと学級経営が非常に楽になり、無理せず安定的な学級ができる。ぼくにとっては当然のことだったのだが、こういう視点を参加者の多くがもっていなかったようで、驚嘆とともに受け取られたことが印象的だった。今年度の「中学校・学級セミナー」のコンテンツは、基本的にこの提案を細化してつくっていった感じである。参加者にはまったく別のものに見えているだろうが、ぼくの中ではそういう意識である。

 私の「3・7・30の法則」を中学校の現実に合わせて作り替えられている。

 学級経営・学年経営に焦点を合わせて展開されている試みは、おそらく中学校教育の最先端のものであると、私は考える。

 いずれ全貌が、本になっていくであろうが、注目してほしい。

 ★

 堀先生の11月のブログでは、長文の「一人で抱えるな、みんなでやろう」が載っている。

 その最後に、次のように書かれる。

 私のメッセージはたったひとつだ。「一人で抱えるな、みんなでやろう」である。

新たな世代に成長モデルを提示しながら、一段一段、階段を昇らせる。叱りつけるのでもなく、突き放すのでもない、チームの一員として機能させることによって成長を促していく。学校現場の現実に鑑みると、いま考えられる手立てはこれしかない。特に、いまだに「担任任せ」のはびこる小学校には、こうした発想の転換が急務である。

 

 ここで指摘されている通りである。

 小学校では、「担任任せ」が大きなアキレス腱になることは明確である。

 中学校は、80年代冒頭の校内暴力の反省から、チームで考える発想を身につけてきている。

 私の最後の学校になった大池小に、副校長になってこられたM先生がいた。

 中学校から来られた先生であった。

 校内暴力を初任で体験された先生である。

 問題事態や問題児童に対する手立ては、今までの方法とはまったく違っていた。

 個別に対処するのではない。

 まず、関係者を集めて、チームで対処する。

 これが徹底していた。

 生徒指導の方法を私は、おおいに学んだものである。

 ★

 小学校は、学級崩壊からほとんど学んでいない。

 中学校の校内暴力と、それから小学校に、20年後に顕在化した学級崩壊。

 中学校は、きちんと学んだ。

 小学校は、今のところまったく学んでいない。

 結果は、教師達を疲弊させている。

 教師達を病休や、精神的な病に陥らせている。

 あるいは、学級崩壊どころではなく、学校崩壊現象を招いているところもある。

 もはや、「担任任せ」は限界である。

 なんとか手立てを考えて行かなくてはならない。

 小学校の現状は、そういうところにあるのだ、ということを私たちは自覚しなくてはならないと、思っている。

 

 

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コメント

野中先生
お久しぶりです。
いつもお世話になります。
今日の話題には黙っていられず(笑)コメントさせて頂きます。
「小学校は、学級崩壊からほとんど学んでいない」
同感です。もしかすると、この一行が何を意味するかさえ、ピンとこないのかもしれません。
・・・すべては担任の学級経営のまずさ、ということで終わってしまうということでしょう。そして、一年が終わると、「今年は大変だったな」って。
●一にも二にもまず予防
●起きそうな徴候が見えたら、組織的な対応をしておさえる。
この二つが必要なんだと思います。
そして、予防を支えるものが、「縦糸・横糸理論」、
組織的な対応を可能にするのが、まず、「学年メンバー間の真の支え」だと、私は考えています。
小中の連携って結構情報交換というカタチで行われているのに、あまりノウハウが共有されていないのが不思議です。
これに限らず、ノウハウの共有が小学校では、本当に不足していると思います。向山洋一氏の言われる「我流はだめ」という部分もここにつながっていると理解しています。
「いつも、貴重な情報を、ありがとうございます」

投稿: 秦 | 2009年12月 5日 (土) 04時04分

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