どうぞ良いお年をお迎えください
今年も、こうして暮れようとしている。
1年がはやい。
「老化現象ですよ」と言われるが、実感だ。
初任者指導教諭として、2年目だった。
3つの学校を見ることができた。
授業を<する側>から<見る側>に位置を移して、違うものが見えてきた。
新鮮な驚きとでも表現していいのか。
初任者の授業だけではなく、現場の教師達の授業の現状や学級づくりの今が、さまざまに見えてきたのである。
それは、ある意味では、呆然となることでもあった。
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これは正直に書いておきたいのだが、退職前の最後の学校である大池小学校では、気付かないことだったのだ。
先生達から元気がなくなっている。
その元気さとは、前に進んでいこうとする意気込みや、挑戦しようとする心意気が学級づくりにも、授業にも、見られなくなっていることだ。
忙しさが、先生達を振り回していると思った。
忙しさが、先生達を疲弊させている。
学級づくりが、工夫されていない。
授業が、下手になっている。
石川晋先生は、「未曾有の授業崩壊がやってくるかもしれない」と書いている。
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私は、「味噌汁・ご飯」授業を提案した。
このブログで、自分の考えをまとめるために途中経過をずいぶんかきなぐってきた。
まだまだまとめきれていない。
とにかく「土台としての日常授業」(味噌汁・ご飯)としての構想だ。
その上に、「本格的な授業」(ごちそう)がのっかる。
今必要なのは、「土台としての日常授業」をどのように作り上げるかなのだ。
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こうして今年も暮れていく。
私の重大ニュースベスト10を考えた。
1位…アメリカ・カリフォルニア(サンノゼ)日本人学校(補習校)での研修講師を勤める。
2位…母の入院、ホームに入る。
3位…サンノゼで、セスナ機に乗り、15分間ぐらい操縦する。
4位…あこがれの霧のサンフランシスコを訪れる。
5位…「野中信行のブログ教師塾」(学事出版)を出版する。
6位…「明日の教室」(共著・ぎょうせい)を出版する。
7位…「味噌汁・ご飯」授業の提案。
8位…「明日の教室」の提案が、DVDになる。
9位…パワーポイントを使えるようになる。
10位…英語を2ヶ月ぐらい独習したが、本番ではまったく使えず、無念。
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今年の冬休みは、久しぶりに何もない休みである。
ゆっくりしたい。箱根に行って、ぼーっとしてこようと思う。
みなさん、今年もこのブログに付き合っていただき、ありがとうございました。
あとどのくらい続けられるか心許ないが、来年も、よろしくお願いします。
どうぞ良いお年をお迎えください。
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