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つれづれなるままに

 ちょっと元気がない日は、本多静六を読む。

 本多静六をご存じだろうか。

 1866年(慶応2)から1952年まで、85年の生涯を生きた豪傑である。

 著者紹介には、次のようにある。

「1892年、東京農科大学の助教授となり、『4分の1天引き貯金』と1日1頁の原稿執筆を開始。1900年には教授に昇任し、研究生活のかたわら植林・造園・産業振興など多方面で活躍するだけでなく、独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して莫大な財産を築く。

 1927年の定年退官を期に、全財産を匿名で寄付。その後も『人生即努力、努力即幸福』のモットーのもと、戦中戦後を通じて働学併進の簡素生活を続け、370冊余りの著作を残した」

 明治生まれの豪傑である。

「今日一日を楽しくする工夫」のことで、本多は書く。

「私は、いっさいの悲観をやめて、常住座臥、絶えず快活に生きるため、毎朝目覚めれば、まず今日も生きていたなと感謝する。忙しければ忙しいほど、自分が働き得ることを感謝する。そしてもしも病めば、休息を与えられたなと感謝しつつ、充分に休養して癒った後の活動に準備し、貧すれば負担が軽くなったと感謝し、富めば思うままに有益な方面に金の使えるのを感謝するというふうに、あらゆる場合にその苦しい、嫌な暗い方面を捨てて、楽しい愉快な明るい方面にだけ心を振り向ける。

 したがって、本を読めば本が面白く、人が来れば人が面白く、海に行けば海が面白く、山に行けば山が面白く、いかなる場合、いかなる仕事にも、快く当たってベスト(最善)を尽くすことができる。そして難しいことほど、険阻な路ほど、心にかなうと信じる。それは苦難は快楽に到達する段階であって、快楽の程度は苦難の大きさに比例するという体験を持つからである」(「お金・仕事に満足し、人の信頼を得る方法」 わが処世の秘訣より 三笠書房)

 こんな人間を明治は生み出していたのである。

 ★

 そういえば、今週の日曜日からNHKの大河ドラマ「坂の上の雲」が始まる。

 司馬遼太郎は、執筆意図をこのように説明している。

「小さな。

 といえば、明治初年の日本ほど小さな国はなかったであろう。産業といえば農業しかなく、人材といえば三百年の読書階級であった旧士族しかなかった。この小さな、世界の片田舎のような国が、はじめてヨーロッパ文明と血みどろの対決をしたのが、日露戦争である。

 その対決に、辛うじて勝った。その勝った収穫を後生の日本人は食いちらしたことになるが、とにかくこの当時の日本人たちは精一杯の智恵と勇気と、そして幸運をすかさずつかんで操作する外交能力のかぎりをつくしてそこまで漕ぎつけた。いまからおもえば、ひやりとするほどの奇蹟といっていい」

 秋山兄弟、正岡子規という明治の巨人達が、登場する。

 明治は、こういう人たちを生み出していたのである。

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 テレビは、ニュース以外はほとんど見ない。

 だが、最近、日曜日の直江兼続と、そして9時からの6チャンネル「ジン仁」を見ていた。

 「仁」は、おもしろい。現代の医者が、江戸時代にシフトしていくというドラマづくりである。

 漫画ですでに出ているらしい。

 坂本竜馬や、勝海舟などが出てくる。

 私も、江戸の町にはあこがれを持っている。ぜひ、江戸時代に生まれていたかったと思うほどである。

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 最近、立て続けにおもしろい本に出会った。

「日本辺境論」(内田樹著 新潮新書)、「微差力」(斉藤一人 サンマーク出版)、「時間力』養成講座」(小宮一慶 デイスカヴァー)である。

「日本辺境論」は、日本人というものを改めて考え直させてくれた。自分の生き方も見直してしまった。

「微差力」は、いわゆる「一人流」の書き方だが、読んでう~~~と唸ってしまった。もう一度読んでみたい。

「時間力」は、小宮さんが、このシリーズの最後に出したとっておきの本であろう。このシリーズは、どの本もいいが、この本もう~~~~と唸ってしまった。

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 うちのインコのぴーが亡くなって、5ヶ月以上経つ。

 今でも、ぴーと過ごした3年6ヶ月の日々が思い出される。

 「あの日々、なんと幸せな時間だっただろう」と、思ってしまう。

 隣の家に巣作りしていたすずめが、1ヶ月ほど前に庭にやってきて、そのうちの1羽が、何度も網戸にしがみついてきて、「ぴー、ぴー」と鳴きさけんだ。私が目の前にいるのもかまわずにだ。

 そういえば、ぴーがいるときは、いつも二階へ連れて行って、互いに「ぴー」「ぴー」と鳴き交わしていたことを思い出した。

 「あのぴーちゃんは、どこへ行ったの?」と訪ねたかったのだろうかと、私たちは考えたのである。

 その雀たちが、ちょくちょく庭にやってくるようになった。

 こちらから話しかけても、逃げなくなった。

 蜜柑を切って、木につけてあげれば、喜んで食べている。

 この冬、この雀たちと話ができるなと思うと、ちょっと幸せな気持ちになるのである。

 

 

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