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縦糸・横糸の点検

  横浜は来週で前期が終わる。

 前、後期になっている学校は増えていると聞いているが、まだまだ3学期が多いのであろう。

 山口の中村健一先生より本が送られてきた。

 「痛快社会科クイズ608」(蔵満逸司・中村健一著 黎明書房)である。

「教師のための携帯ブックス」のシリーズとして出版されている。

 これから2冊同様なシリーズが出版される予定らしい。

 このシリーズの最初の1冊目「子どもも先生も思いっきり笑える 73のネタ大放出」(中村健一著 黎明書房)は、よく売れたらしい。

 私も初任研の講座で、ずいぶん紹介をした。

 それには、理由があった。

 ★

 「横糸を張ること」として提起している1つに、「教室に笑いを作り、伸びやかな雰囲気を作ること」がある。

 教室に笑いを作り上げることは、若い先生たち(特に初任の先生)にとって、最も苦手な領域である。

 私は、「3・7・30の法則」の3日間は、担任の得意なことで迫った方がいいと主張しているが、若い先生方は、この得意なことがなかなかないということらしい。

 中村先生は、この3日間に、この本に紹介されているネタをいくつも実施し、子供達をのせていくらしいのだ。

 これを聞きつけて、私は、俄然初任の先生達に、この本を紹介することにした。

 手軽にできる。教室に笑いも起こせる。もってこいのネタである。

 ★

 夏休み前に、「縦糸・横糸」の点検を作った。(このブログの最後に貼り付けておきたい)

 100点満点でつけるようにもした。担任教師がどの程度縦糸・横糸を張れているかをチェックするものである。

 横糸は、50点以上になることは難しいだろうなあと思いつつ作った。

 中村先生に試しに点検してもらったら、縦糸90点、横糸100点だった。

 驚いた。これはすごいクラスができあがっているということである。

 岡山の松森先生も、縦糸90点、横糸100点だった。すごいクラスだ。

 点検を実際にやってもらったところ、この2人がダントツに抜きんでていた。

 そんなにやさしい点検項目ではない。

 すぐれた実践家は、この程度を確保しているということであろう。

 若い先生方は、10点、20点ぐらいしか取れていない。実際にそうであった。

 まだまだ改良の余地があるが、こういう目安があってもいいなと思うようになった。

 以下に貼り付けるので参考にしてほしい。

 前期を終えようとする先生方、ぜひとも後期の反省点にしてほしい。

 

  「縦糸・横糸」の点検

1,質問
    次のA(縦糸張り)とB(横糸張り)の□の中に◎○△を記入してください。
  ◎とてもいい  ○まあまあ  △できていない
    深く考えないで、さっさと記入していってください。

A 「縦糸張り」の点検
Ⅰ 指示などにきちんと従い、言葉づかいができている。
  ①□教師の指示に対して、子供はすぐに動き出しているか。
  ②□教師に対して、ため口ではなく、きちんと敬語(丁寧語)で話しているか。

Ⅱ 学校でのしつけをきちんと身につける。
  ③□靴箱の靴の整頓がきちんとなされているか。
  ④□教室移動をするときなどは、きちんと整列して移動しているか。
  ⑤□時間のけじめがついているか。また、担任も始業・終業の時間をきちん
と守っているか。
Ⅲ 学級内ルールをきちんと作る。
  ⑥□清掃は、それぞれの分担場所をグループで協力して、時間内に終わるようにがんばっているか。
     ⑦□朝の会、終わりの会は、子供たちが自主的にスムーズに運営して終わらせているか。
  ⑧□朝自習は、子供たちが自分たちでおしゃべりなく、きちんと運営しているか。  

  ⑨□朝会では、時間通りにきちんと並び、校長先生などの話をおしゃべりなく聞いているか。
    ⑩□給食の片付けはきちんとなされているか。(ストロー、袋などが散らばっていないか、食べ残しが多くないか、食器がぐしゃぐしゃになっていないか。など)
B 「横糸張り」の点検
Ⅰ 子供たち(生徒)とよく遊んでいる。
    ①□教師は、子供たちとよく笑いあったり、遊んだりしているか。
 
Ⅱ 子供たち(生徒)と共に話し合っている。
    ②□教師は、子供の相談にのったり、個人的によく話したりしているか。

Ⅲ 子供たち(生徒)の良い点を伝え、誉め、励ましている。
  ③□教師は、さかんに子供の良い点を伝えたり、誉めたりしているか。

Ⅳ 教室に笑いを作り、伸びやかな雰囲気を作っている。 
    ④□教室では、よく笑いが起きているか。

Ⅴ 教師と生徒とがフラットの関係性を築いている。
    ⑤□子供に「ありがとう」「ごめんね」「うれしいな」などの愛語をよく言っているか。
    ⑥□子供たちが親しげに教師のもとによく通ってくるか。
    ⑦□教師が、子供の発言に「それはすごいな」「よくそんなことに気づいたね」と感動したりしているか。

Ⅵ 教室を公平で、平等な関係として築いている。
    ⑧□ほとんどの子供が、臆せずに発言できているか。
  
Ⅶ 子供同士の教え合い、学び合い、助け合いができている。
    ⑨□子供同士で教え合ったりする場面が
多くなっているか。
  ⑩□子供同士で注意しあったり、助け合ったりする場面を多く見つけられるか。

2 「縦糸張り」と 「横糸張り」の得点集計
  とてもいい◎……10点
  まあまあ○………5点
  できていない……0点

  「縦糸張り」の得点合計………(       )点/100点

 
   「横糸張り」の得点合計………(       )点/100点

 どのくらいの目安として考えたらいいかという質問があると思う。

 実際は、分からない。(笑)

 今は、その程度のものである。

 だが、それを踏まえて目安を考えれば、次のようになる。

 <縦糸・横糸> 10月段階で

  ・70点以上…合格点

  ・50点~70点まで…まあまあ

  ・50点以下…これからがんばりましょう

 

 

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