「味噌汁、ご飯」授業の続編です
「味噌汁、ご飯」授業の続編である。
池田修先生が、自分のブログで「『味噌汁、ご飯』授業について、について」を書かれている。
http://ikedaosamu.cocolog-nifty.com/kokugogakkyuu/2009/10/post-4a79.html
その中で、次のように書かれているところがある。
「書いてみて改めて思ったことがある。『味噌汁、ご飯』授業という例えで、野中先生は、恐らく
・日常的で
・飽きることの無く
・栄養価が安定している
という意味で『味噌汁、ご飯』授業を提案されているのではなかと思うと同時に、私は、『日常的で、飽きることの無く、栄養価が安定している』授業って、結構難しいぞと思ったのである」
鋭い指摘である。
私が、これを考えたときには、確かに「日常的で、栄養価が安定している」ことを想定していた。
大切なのは、「栄養価(学力保障)が安定している」ということだ。
「日常的で、栄養価が安定していない授業」なんて、誰でも、そこいらの先生達はそれこそ日常的に行っている。ジャンクフードで済まそうといている。
ただ、むずかしいのは、「飽きることの無く」という観点だ。
この観点を入れるとかなり高度になりそうだ。
★
そのことで、親しい初任者担当の先生と話し込んだ。
どんな要素が必要になるのか、という話である。
話をまとめると次のようになる。
授業をしていく箇所は決まっていることを想定する。
まず、2段階の追求が必要になる。
1段階目は、短時間の教材研究である。
そこで、どのようなことを行うのか。
2段階目は、授業をどのように進めていくかである。
1段階目
①本時の目標をまず確認
②子供達が難しいと思うポイント(つまづきそうなところ)の確認
③組み立てを考える
・はじめー真ん中ー終わり
・教具は、何を使うか
・作業(ノート作業など)をどこに入れるか
2段階目
④指示、説明をテンポ良く
・一時に一事の原則をきちんと使う
⑤個別評定を適宜に(どんどん褒めていく)
⑥むずかしいところは、発問で考えさせる
⑦机間巡視はきちんと行う
というような話になったが、やはりむずかしい。
1段階でも、初任者にとっては、①はできても、②や③になったらむずかしくなるであろう。こういう修練をいかに積み込んでいくかである。
2段階は、それこそライブで見なければイメージできないところもあろう。
しかし、それぞれ修練すれば、むずかしいことではない。
また、飛び込みの示範授業をやって考えてみようということになった。
どうしても必要な要素(これを抜かしたら授業にならない)を限定して絞っていくことがむずかしい。
また、教科によっても違ってくるであろう。
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