アメリカ訪問記3
訪問記の1,2が旅行記になってしまっている。
私は、サンノゼまで研修で行ったのである。
そのこともきちんと書いておかなくてはならない。
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20日は、朝8時にT先生が車でのお迎えである。
学院まで車で5分程度のホテルに宿泊している。
9時の研修へ向けて、さまざまな準備をする。
20日(木)の午前中
①日本の子供達の現状の確認
②縦糸・横糸の学級経営
③音読の方法について
20日(木)の午後
①授業を支える基礎技術10か条
②土堂小のモジュール授業
③授業分割法
④「ごんぎつね第6場面」の模擬授業についての話し合い(3つのグループに分かれて)
21日(金)の午前中
①教師の仕事術について
②3つの課題についてグループごとに話し合う
③あかねこ漢字スキルの使い方
21日(金)の午後
①読み聞かせをどのようにしていたのか
「このつぎなあに」(山中恒)の読み聞かせ
②模擬授業
3人の模擬授業(15分)をする
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12人の先生達である。分からないところは、途中でさまざまに質問や意見が飛び出してくる。
こういうところは、初めての経験である。日本では、なかなか途中で手が挙がるということはない。
新鮮な経験である。
アメリカでは、こういうことは当たり前のことらしい。
補習校の先生達は、現地校で授業を受けてきた子供達を受け入れる。
午後である。
幼稚部年少3歳児から中学3年生までの420名が通ってくる。
基本的には、日本に帰国する子女の教育を行うという目的で学校が開かれている。
日本の学校に合わせて年度は、4月始まり3月終わりである。
子供達は、週に2回(月水、または火木)登校する。年間の授業日数は、80日
だが、教員は、160日教えることになる。
教員は、月水のクラスと火木のクラス2つを受け持つ。
毎日3時間の保育、授業を担当。
授業は、各学年日本の教育に合わせて行っている。ただ、日数が限られているので、日本で10時間で行う物語単元は、2,3時間で通過することになる。
先生達の悩みは、私が判断する限りはつぎの2つになる。
①時間が限られているので、何を教えていけばいいのかがまず問われる。
②時間が限られているので、研究授業などを設定できない。そのために、ともすれば自分の授業がこれでいいのかと不安になる。
時間との勝負をしなくてはならないのである。
こういう悩みにどれほど私が応えられたのかどうか、それが問題である。
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先生達の研修に臨む態度は、素晴らしいものがあった。
このような真剣な態度を日本ではあまり見たことがない。精一杯学んでいこうとする真摯な態度であった。
私は、とても恵まれた研修環境のなかで、2日間を終えることができた。
先生達、ほんとにありがとうございます。
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