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示範授業「足太いね」

  5年生のクラスで、示範授業を行った。

 初任者指導教員というのは、必要に応じてこのような示範授業を行わなければいけない。

 1年間、さまざまな授業を行う。

 今回は、道徳の授業である。

 私を知らない、とびこみのクラスで、実態を知らないままに、道徳の授業をするのである。

 どんな授業をするのか、迷った。

 テーマは、高学年に必要なものにしよう。「プラス思考を身につけること」としよう。

 以前、法則化運動の中で取り上げられていた「足太いね」の授業で行こうと思った。

 ★

 4時間目の授業。3時間目が隣のクラスとの交換理科の授業だったために、子供が教室に帰ってこなくて、10分遅れの授業開始になった。

 10分のロスは、大きい。授業の計画を変えなくてはならない。

「こんにちは。野中先生です。もなか先生という人が多いのですが、野中先生です。私の得意なことは、怖い話に、汚い話に、おもしろい話ですが、今日は、道徳の勉強をします」と挨拶。

 授業計画は、次のようなものであった。

1,私は、先週の日曜日、相鉄線という電車に乗りました。鶴ヶ峰から乗って、西谷という駅で、3人の女子高校生が乗ってきました。私の隣に座って、にぎやかに話していました。友達の話をしていました。突然、3人の女の子の一番端の子が、真ん中の子に向かって、こう言いました。

 黒い色画用紙を貼り付けた画用紙を黒板に貼り付ける。

 それを聞いて、私はびっくりし、どきどきしました。「突然、なんてこと言うんだ」と思いました。

 何と言ったと思いますか。(ちょっとじらす)

2,教えましょうね。そう言いながら、黒い画用紙をはがす。

  「足太いね」

  ☆みんなからどっと笑いが出る。

3,さて、自分がこのように言われたら、何と答えますか。(プリントを準備)

  男の子達も、自分が言われたとして考えます。書いたら持ってきます。(ここの部分を短くするために、列指名発言に変更する)

4,持ってきた答えをそれぞれ板書させる。

  A まあね。

  B あなたの方が太いわ。

  C あなたよりましだわ。

  D うるせえ、ばあか。

  E うん、太いわ。あなたは細いね。

  F これ筋肉なの。

  G いいでしょう。

5,黒板に書いてあることを見て、気がついたこと、思ったこと、考えたことをプリントの2番に書きます。「Dの言い方は、ひどすぎる」とか「Fの言い方は、おもしろく、ユーモアがある」とか書けばいいのですよ。

6、 5の発表(列指名でいく)

7,板書された意見を解説する。

  Aは、受け入れ型。

  BやCやEは、切り返し型。

  Dは、攻撃型。

  Fは、ユーモア型。

  Gは、自慢型。

  自分が書いたものが、それぞれどんな型に属するのか、挙手をさせる。

8,さて、本当のところ、この女の子は、どのように答えたのでしょうか。その答えを聞いて、またまたびっくり。すごいと思いました。この答えを聞いて、他の2人も大笑い。私も大笑い。聞いていた乗客の人も、笑っていました。

 こう言ったのです。(これも黒い色画用紙を貼った画用紙を掲示する)

 「うん、太くてかわいいでしょう」

 ☆この答えにも、みんなどっと笑いが起こる。

9.なんて愉快な言い方でしょう。すっかり感心してしまいました。

  この言い方を分析してみました。この言い方には、3つの大切なことが隠されています。(4つ切りの画用紙に書いた3つを提示)

  A 相手のことを受け入れている

  B 自分にとっていいことだと考えている

  C 明るく、ユーモアがある

  こういう言い方を「プラス思考」と言います。(板書)

10、これからみなさんも嫌なことを言われたときには、このようなプラス思考で答えていけばいいのですよ。そうすると、もめ事はおこりません。そこで、みんなに練習してもらうために、ここに練習問題を持ってきました。(これも黒の画用紙をはった紙を提示)

 「チビだね」

 さあ、プラス思考で答えていきます。書けたら持ってきます。(これも板書させるつもりであったが、時間の関係で列指名にする)

 さまざまなプラス思考が出された。盛んに笑いが起こった。

11,最後に、今日の授業の感想を書いて終わりにする。

 ★

 35分ぴったりの授業であった。さまざまに笑いが起こり、楽しい授業であった。

 隣の5年生の先生が「子供達が、隣から笑い声がずっと聞こえてくるので、先生うちにも野中先生を呼んでください」と言いましたよと伝えてくれた。

 こうして授業できることの幸せは、すばらしいものである。

  

 

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