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24時間目の課題と25時間目の課題

  北海道の石川晋先生からメールが来て、私が出している「3・7・30の法則」関係の資料を講座で公開したいがいいかという連絡であった。

 すぐ自由に使ってくださいという旨のメールを送った。

 私は、今までさまざまな資料を添付資料で送りますという形で公開してきた。

 この公開をしているときには、もうすでに著作権を主張するつもりはまったくなかった。

 どのような使われ方をしようと自由。極端に言えば、自分の主張として使われても何ら問題はないと、考えてきた。もちろん、責任は自分で取ってほしい。(笑)

 原典・出典を明らかにするということは大事なことであろうが、私の場合は、まったくそんなことは問題視していない。

 このブログを読まれているみなさん、もし私の資料を使われるとき、私への連絡は必要ありません。どうぞ自由に使ってください。

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 先日、このブログでもお知らせしておいたが、京都「明日の教室」で、「縦糸・横糸」論の基調提案をした。そのDVDも発売されている。

 そこには、たくさんのパネラーの方が参集していただいた。

 その中の土作先生が次のような発言をされていた。

「縦糸・横糸について、私もこの言葉を使っていますが、今日の野中先生の話を聞いて、原典・出典があるので簡単に使うなということであろうと、今日は謝罪会見(笑)をいたします。これから表現を変えなければいけないと思っています」

というような発言をされた。

 確かに、土作先生は、講演でも、雑誌原稿でも、この「縦糸・横糸」の言葉を使っておられる。

 それは私も知っていた。使い方が同じではない。それも確認していた。

 土作先生は、縦糸を「授業を中心にして知的権威を確立すること」、横糸を「学び合い」というように提起されていた。

 私は、「原典・出典があるので簡単に使うな」というような形で、基調提案をしたわけではない。

 「縦糸・横糸」を教育モデルとして提起されたのは、北海道の横藤雅人先生である。

 理論という形で主張したのは、私である。

 そこで横藤先生と私の間にも、いくらかの違いがある。

 しかし、私の場合、その理論をセクト的に主張する気持ちはまったくない。

 インターネットで「縦糸・横糸」で引いてみてほしい。さまざまな考えが主張されている。その題名ずばりの本も出ている。

 その題名の優位性を主張するなんて、もはや意味がない。

 そんなことより何より大切なのは、「縦糸・横糸」論が、学級づくり、授業づくりにとって有効性があるかどうかなのである。

 だから、論として主張するためには、まず概念規定をはっきりしたいというつもりで基調提案をしたのである。

 土作先生の「縦糸・横糸」も、主張ははっきりしている。ぜひ使い続けてほしいところである。

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 私は、このブログでも言ってきたことであるが、55歳の時に初めての本を出した。学級崩壊への処方箋という形での本であった。

 それから共著を含めて五冊の本を出した。

 現場教師をしているときには、多くの葛藤があった。

 現場教師として、本を出したり、講演に行ったりすることは、<やくざなこと>だからである。

 現場教師としての日常は、目の前にいる子供(生徒)にいかに必要、適切な教育行為をしていくかどうかが求められている。それが第一の課題である。(その他にも、学校の課題などをこなしていくことも、もちろんある)

 私は、現場教師としての<24時間目の課題>として考えていた。

 もし<24時間目の課題>がクリアできると考えられたとき、そこに<25時間目の課題>が浮かび上がってくる。

 本を出したり、講演をしたりすることなどは、<25時間目の課題>である。

 ほんとうなら、現場教師としては、<25時間目>なんてないのだ。

 しかし、それをしていく切実性、必然性が<25時間目>を作り上げていく。

 私は、どうしても学級崩壊を何とかしたいという課題を訴えたいという切実性を持っていた。

 そのために、<25時間目>を設定した。

 「24時間目の課題は大丈夫だったのか?」と言われれば、あまり自信がないのである。

 私が、「3・7・30の法則」や「縦糸・横糸」論を主張しているのは、「25時間目の課題」である。

 しかし、この課題が、多くの先生達の「24時間目」を豊かに、有効にしていくことだと思っているからである。

 そのように強く願っている。

 

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