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再び「群れ」を「集団」化していく手立てについて

  先日のブログで、若い先生達のクラスで、ほとんどクラスの「群れ」の状態を「集団」化していく手立てがとられていないことを書いた。

 さまざまな反応があった。

 コメントにも次のようなコメントが載っていた。

 「初コメントさせていただきます。
今年大学を卒業し、今兵庫県の4年生担任をしています。こちらの日記を読みハッとさせられました。

私のクラスは比較的落ち着いたクラスなんですが、どこか活気に欠け、私任せな部分があるな…と最近感じていました。そんな中こちらのサイトを見て『私のクラスはまだ群れだ…』と実感しました。
明日から集団となるよう取り組みたいと思います。ありがとうございます。」

 初任の先生のコメントである。(ありがとうございます)

「明日から集団となるよう取り組みたいと思います」と書かれてあるが、この手立ては、そんなに簡単にできることではない。

 このことについて、もう少しまとまった考えを載せておく必要があろう。

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 持ち上がりのクラスでない限りは、最初に受け持つクラスは、寄せ集めの「群れ」である。

 これを「集団」化させていく。これが学級づくり(もちろん授業づくりにも関係があるが)の中心課題である。

 「集団」になるということは、私は2つのことを考えている。

 1つは、学級でのルールがきちんと機能していて、自分たちで守っていくことができること。

 2つめは、教師の手助けなくして、自分たちで学級での活動を進めていくことができること。

 キーワードは、「自分たちで」ということである。

 この「自分たちで」進めていくには、3つの条件が必要になると思う。

 1つは、グループを仕切っていくリーダーがいる。

 2つめは、さまざまな会(お楽しみ会や集会など)で進行役に協力していこうとする子供達がいる。

 3つめは、子供達は、このクラスにいることを誇り(自慢)に思っていて、クラスを良くしていこうとすることに進んで取り組もうとする。

 もちろん、この3つの条件はかなり厳しい条件である。しかし、この条件ができてこなければ思うような「集団」はできない。

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 さて、集団を育成していくためには、どのような手立てが必要か。

 原田隆史さんは、「カリスマ教師の心づくり塾」(日経プレミアシリーズ)で、次のように指摘してある。

「集団の育成には法則性があります。集団は、『帰属』→『自己主張』→『協力』

へと段階的に進みます。人の教育、組織づくりは、まず帰属させることから始まります」

 ここで指摘されている帰属意識は、「このクラスになれてよかった」「このクラスのことを誇りに思う」という意識のことである。

 私なら、A「帰属」→B「経験」→C「協力」というように考える。そのように実践してきたのだと思う。

 A帰属→「このクラスになれて良かったなあ」という意識は、まず担任への信頼感や共感から生まれていくと思う。そして、クラスがきちんとしてルールと規範で動いていく組織にならなくてはならない。

 このために、「縦糸・横糸」理論、「3・7・30の法則」を提起している。

 B経験→子供達がコミュニケーションを交わして、相互に高めていく経験をいっぱい準備しなくてはならない。

 そのための手立てとして、「ちょこちょこ学級会」や「会社活動」そしてさまざまなお楽しみ会、パーティー、集会などを子供達を通して準備させる。これが経験だ。この経験を通して、先述した3つの条件が、生まれてくる。(くわしくは、「学級経営力を高める3・7・30の法則」(学事出版)を読んでほしい)

 生まれるように教師は仕組んでいく。

 その結果、「協力」関係ができていくのである。

 ★

 こういう過程を経て、目指すべき「集団」が作り上げられていく。

 私は手始めに、まず「目標達成法」を紹介しておいたが、それだけで目指すべき「集団」が作られるわけではない。

 さまざまな手立てが必要である。

 

  

 

 

 

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コメント

「群れ」だった我がクラスが、ちょっとだけ「集団」に近付いたのが嬉しくて、初参加させていただきます。
4月から、ほぼ毎日「あれは違う」「これはダメ」を言い続け、自分でも正直ヤダなぁって思いつつ、示したからには徹底するまで…を心に子供と接してきました。みんな怖い先生だと思ってるんだろうなぁって。
そんな我がクラスの帰りの会での出来事です。ある係が、ある二人の女の子の行いを表彰してくれました。女の子の行いは、クラスのために働いてくれたこと。それを見ていた係の子。そのどちらも嬉しいことです。だけど、もっと嬉しいと思ったのが、表彰のシーンを我がことのように拍手した子がいて、その拍手がクラス中に伝染したこと。
子供ってすごいですね。誰かのためだとパワーが増すんです。これからが楽しみになりました。明日はお小言なしでいけるかな?

投稿: ゆい | 2009年5月17日 (日) 14時51分

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