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人生の「帰路」を歩み始めて……

   北海道の石川晋先生が、新しい学校(K中学校)で自己研修通信1号を出している。

 職場を変わるたびに、職員向けの「自己研修通信」を配布してきたということで、今年も管理職の許可を得て、第1号を配布している。

 3校に渡って、通巻335号というから大変な号になっている。

 その1号の中に、私のことが書かれている。

 教師としての往路と復路を考える

 ぼくの尊敬する教師に横浜の小学校教師野中信行さんがいます。『学級経営力を高める3730の法則』(学事出版)、『新卒教師時代を生き抜く心得術60―やんちゃを味方にする日々の戦略』(明治図書)などの著作で知られる方です。その野中さんは、(現在は引き続き横浜市内の初任者教師担当としてご活躍です)、教師人生をマラソンコースに例えて、「往路と復路」ということばで説明されます。

 22歳で教師になったぼくは、昨年ちょうど20年目を終えました。野中さんの言葉を借りれば、上士幌での生活が、長い教師人生の「復路」のスタートになります。

 野中さんは、管理職を目指さない教師の走り方を、明確に示された数少ない実践家の一人です。同じく管理職を目指さない教師人生と決めているぼくにとっては、暗夜を照らす灯台のようです。復路(野中さんは「帰路」と呼びますが)は、以前に一度走ってきた道です。行きは懸命に走っていて気がつかなった美しい風景や沿道の景色に目をやりながら、走る。行きよりはもう少し上手に走れるように走る。最後にはなにも残さず走りきる。向かい側の道を汗をかきながら走ってくる後発のランナーたちに励ましの声をかける・・・それが、復路の走り方です。上士幌で、そういう「復路」の一歩を刻めたらいいなあと思っています。「帰路」と言うには、まだ少し恥ずかしさがあるわけですが。

 ちょっと面映ゆい感じになる。

 晋さんは、これからの教師生活を「復路」と位置づけて、新しい学校での生活を始めている。

 なるほど、こういう「復路」の考え方もあるのかと思われるものである。

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 私は、もう人生の「帰路」を歩み始めなくてはならない。

 5月に出す予定の教師生活のまとめの本(ブログ本)の最後をこのように書いている。

37年間、ずっとクラス担任で過ごしてきた。

 ある歳になったら管理職へなっていくという、ほとんど人が自然に目指していく道を私は選ばなかった。誘いもあったし、友人たちからの薦めもあった。しかし、その道へ行くことはなかった。それは、私にとってとても自然な生き方のように思えたからである。

その自然なままに、無理をせず、できることを細々と続けてきたのである。

 その結果が、今である。

 人は、本を何冊も出し、講演などにしばしばでかけていく、今の生活をとても自然な普通の教師の生活とは見ないであろう。私も、そう思う。

 思えば遠くまで歩いてきたものである。

 この道のりをこれから再び戻らなくてならない。

 ゆっくり歩いていこう。

 季節の花々を見ながら、大好きな木々に挨拶をして、そして、たまにはスキップをしながら……。 

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コメント

こんなに大々的に取り上げていただいて面映い感じでした。

いろいろとお礼も含めて御連絡せねばならないのですが、まだ「日々」が出来ていない状況です。

もうしばらくお待ちください。

新年度もよろしくお願いします。

投稿: まるしん | 2009年4月10日 (金) 00時47分

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