講座でちょっとびっくりしたこと
昨日の今日なのに、早速小牧市の副島教育長が、ホームページに「充実した講義2つ」という題名で、歴史家の話と私のことを紹介してくださっていた。
次の内容である。
「さてもう一つは、第0回初任者研修と銘打った、4月から先生になる人たちのための講座です。例年4月に新学年が始まってから第1回を開催していたのですが、それでは遅いと感じていました。新任の先生にとっては、4月当初こそ大事だと思うからです。採用前ですから、無理に参加させるわけではありません。だからこそ、参加してよかったと思えるような講座にする必要があります。
今回実施できたのは、この企画にピッタリな講師野中信行先生にお願いすることができたからです。昨年の教師力アップセミナーで講演後お会いする機会があり、直接依頼することができました。ずいぶん入念なご準備をいただいたようで、本当に役に立つ資料も配付していただけました。大学の卒業式等で参加できない方もありましたが、初任研指導の先生をはじめとベテランの先生方の参加もありました。
たぶん配付資料の価値は、新任の先生よりもベテランの先生のほうがわかると思います。そういう方が、基本をわきまえた上で、初任者の持ち味に応じた指導をしていくことによって、一人前の教師が育っていくのだと思います。4月2日には、市の第1回の初任者研修を行います。毎年その会で私は、講話やミニ授業を行っています。今回は何をやるか、快いプレッシャーを感じています。」
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講座が終わってから、教育長と話をしていて、「一時に一事の原則を知っている人が1人しかいないというのは、……。昔ならば、ほとんどの人がやれるかどうかは別にしても、知っている人はもっといっぱいいたはずでしょうにね…」というようなことを言われた。
私が、講座の中で、「一時に一事の原則」について説明したときである。知っている方はいますかと聞いたとき、一人の初任者しか手が上がらなかったことをさして、そのように言われたのである。
これは、私もちょっとびっくりしたことだったことを教育長の方から言われたのである。
もちろん、この原則は、聞いたからと言って、すぐにできることではないが、知識としてはもちろん知っておくべきことである。
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講座でも、教育実習生の話をした。3年生の実習生の授業を見に行ったら、1つの指示を出して、半分ぐらいしかできていないのに、次の指示を出して、それもうまくできないままに3つめの指示をだして、子供達は混乱していた。その間、実習生は、ほとんど子供達ができているかどうか見ていないのである。
教えるのに精一杯で、子供達も見ていないし、見ようともしていない。
これでは、授業にならないわけである。
講座で、低・中学年は、この一時に一事の原則を使うことは、とても多いことを説明した。
私は、今年1年生の授業を見ながら、こんなにこの原則を多く適用しなくてはならないことを改めて知ったほどである。
ほとんどの教師達が、最初にまとめて説明して、「はいやりなさい」と指示を出している。いくつもの指示をまとめて説明している。(「まとめ指示」と命名しよう)
ここは絶対に変えていかなくては、満足した授業にはならないはずである。
これは本番に入るための導入部分の基本なのである。
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