小牧市に初任研で出かけてきました
離任式の体育館にいた。離任の先生達6人が(臨任で勤めていた人たち)並んでいた。
校長先生に、私を最初にしてくださいとお願いしていた。1年生のクラスの女の子が、作文を読み、そして花束をもらった。
私が話し出した。
「この学校で良いことが3つありました。……」
子供達は盛んに笑っていた。
終わるやいなや、体育館の後ろのドアから抜け出した。
新幹線に乗るまであと1時間しかないのである。玄関で、タクシーを呼んでいると、1年生の保護者の方々がぞろぞろと花束を持って、私を追いかけてこられた。
初任者担当だった私にも、お礼の花束を渡そうと追いかけてこられたのである。
ありがたいものである。
込んでいる道にイライラしながら、あと20分というところで、新横浜に着いた。間に合ったのである。
10時09分の広島行きの新幹線に乗る。
★
名古屋から15分ばかり勝川に着くと、小牧市教育委員会の指導主事の方が迎えに見えていた。
今日の参加者のことを聞く。初任者30名ばかり、他に学校から30名以上、参加者は、60名以上に膨れあがっていた。
急遽、場所変更があって、中学校へ移っていた。私は、この中学校は二度目である。
14:00に、教育長の挨拶と私の紹介で、講座が始まったのである。
テーマは、「1年間を生き抜く新卒教師の心得術」である。
最初、とても緊張した初任者たちであった。背筋がぴんと伸び、これで2時間は厳しいであろうと思われた。
ただでさえ、不安や心配でいっぱいである。
教育長も一緒に参加されている。気が抜けない。
途中、「73のネタ大放出!」の中村健一先生のネタをやってもらうあたりからいくらか雰囲気が和らいでくる。
中村先生にお願いして、「横糸を張ること」の1つとしてどのネタがいいかと聞いておいたものである。
時間がなくて、1つしかできないのが残念。
2時間びっしり(途中で10分間の休憩をいれたが)初任者の方々にどれほどの効果があったのかどうか。
最後に、「1年間をとにかくがんばっていくために、ここで気勢をあげましょう」と言って、初任者全員で「がんばろう」で締めようと呼びかけた。
私は、内ポケットから鉢巻きを出し、頭に締めた。
笑いが起こった。「女房に買ってきてもらったのですが、こんな鉢巻きしかなくて…」
何か、進学塾の決起集会のように思えたものである。
「1年間がんばろう」と私が叫ぶと、初任者が「おっ~」と応え、多くの拍手の中で終わった。
「来年も来てください」と、日程調整までして、中学校を後にした。
★
名古屋に戻り、そのまま東京行きの新幹線に飛び乗る。
忙しい一日だった。
小牧市は、中学校から大きく変わっていっているところである。
荒れに荒れていた1つの中学校を今では学力的にも一番上に持って行くという大改革を進めて、全国から注目の的になっている手腕は、トップである教育長である。
中学校出身の指導主事の方が、そう語られていた。
授業で、中学生達に向き合おうと授業改革を大胆に進められたのである。
教育長から小牧市教育委員会の資料を送ってもらった時、びっくりしたものである。
こんなに具体的に委員会が指示を出し、学校改革を進められている。
しかも、それが建前ではないというところが、すごいことである。
学校は、校長。全体の教育は、教育長。このトップが、学校の教育を大きく変える。
経営コンサルタントの船井幸雄さんが「組織はトップで99%決まる」と言われたのは、まさにこのことである。
★
忘れていたものを思い出すかのように、26日は、朝から寒さに震えている。
朝、雪が少し舞っていた。珍しいことがあるものである。
明日からしばらく旅に出る。旅行仲間の一人が、退職するために、今年も退職旅行である。
九州も、寒いということらしい。
佐賀の呼子で一泊し、また、嬉野温泉で一泊をする予定である。
桜の満開に、今年は立ち会うことができるであろう。
豊臣秀吉が朝鮮討伐に出かけるための出城にした、あの呼子の名護屋城の桜を今年は見ることができるのである。
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