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「若い教師のための読書術」を読んで

  長瀬拓也さんが、ひまわり社から本を出した。

 私のところへも送ってくれた。「若い教師のための読書術」(ひまわり社)である。

 28才の長瀬さんの、一冊目の本になる。

 この中で、長瀬さんは書いている。

「横浜市で三年間教師をしました。それが自信になり、実家のある岐阜県の採用試験を改めて受け直してみることにしました。

 採用試験、合格。

 私は岐阜県の小学校教諭になりました。

 横浜を去る最後の日。春休みにも関わらず、多くの教え子の子ども達が自主的に集まり、お別れ会をしてくれました。最後には、バスに乗る私を見送ってくれました。

 桜が散っていく中で…。

 また、涙が…。

 でも、今度の涙は悲しいけど、すてきでした」

 3年間、横浜の教師をしていたのである。その最後の時、私は、長瀬さんより学級通信を送ってもらった。きちんとまとめてあった。

 驚いたことに、日刊の学級通信であった。

 今日いただいた本と一緒に学級通信も入っていた。これもほとんど日刊だ。あれからずっと日刊の学級通信が続いているのである。

 これは半端な覚悟でできることではないのである。

 ★

 若い教師である長瀬さんが、どのように読書をしているのかが思う存分に書かれてある。

 若い先生達に手にとって読み取ってほしい。長瀬さんが、どのような思いを込めて読書にうちこんでいるかを。

 一気に読み終えて、私は、自分の20代の頃を思い出していた。何か胸熱くなる本である。

 ★

 私は、教師の仕事にも、<往路>と<帰路>があると考えてきた。

 山登りにも、登りと下りがあるように、旅にも、行きと帰りがあるように、教師の仕事にも往路と帰路があると思ってきた。

 <往路>では、教師としての蓄えを幅広く、数多くしなくてはならない。読書は、そのための最適な手段になる。

<往路>の仕事は、精一杯の蓄えが中心である。

 長瀬さんは、日刊の学級通信で、文章力の蓄えをやっている。文章は、数多く書く以外にうまくなる方法はないからである。そして、さまざまな読書を心がけている。(できれば、教育書以外にも幅広く読書してほしい。やっているかもしれないが)

<帰路>は、蓄えた力で、現実を変えていく道へ赴かねばならない。そのように考えてきた。どんな現実を変えるのか。それは、自分が変えられる現実である。ある人は、教室であったり、ある人は、学校全体であったり、あるいは行政の分野であったりする。さまざまな分野の現実がある。

 もはや、<本>の中では解決できない世界である。自分で、目の前の現実にぶつかり、自分で考え、自分で模索していく世界である。

 そこで活きてくるのが、<往路>で蓄えた力であると思ってきた。

 その<往路>を長瀬さんは、必死で歩いているのである。

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コメント

長瀬です。
何度も読みました。感涙です。ありがとうございました。野中先生からまた教えていただきました。

3年間育てた子が卒業式を迎えました。先週のことでした。本ができたのも何かの縁かと思います。一つのコーナーを曲がり、また新しいコーナーが見えてくるとも思います。

本は30日ごろ、書店に並びます。初任者の方や若い方の何かのお役に立てれば幸いです。

投稿: 長瀬 | 2009年3月23日 (月) 23時01分

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» 野中先生に紹介してもらう [smilecircle]
野中先生にわたしの書いた「若い教師のための読書術」を紹介して頂きました。 一部紹介させていただきます。 以下、引用  若い教師である長瀬さんが、どのように読書をしているのかが思う存分に書かれてある。  若い先生達に手にとって読み取ってほしい。長瀬さんが、どのような思いを込めて読書にうちこんでいるかを。  一気に読み終えて、私は、自分の20代の頃を思い出していた。何か胸熱くなる本である。  ★  私は、教師の仕事にも、<往路>と<帰路>があると考えてきた。  山... [続きを読む]

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