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雨の日の過ごし方と歩数計

 恥ずかしい話だが、私は、最初、初任者担当の仕事をしながら、時間の使い方に戸惑っていた。

 それまでは、分刻みの生活をしていたのである。

 それが、一気に有り余る時間になった。

 初任者の授業を見て、それに感想と助言をする。それが終われば、放課後の時間は、解放される。担任を持っていたときならば、する仕事は無限にあるのである。ところが、とりあえず何もない。これには困った。自分の身の置き所がないのである。

 こういうことが退職したということなのだと思った。

 そういうときに、具志堅幸司さんの講演を伝え聞いた。

 具志堅さんとは、1984年のロサンゼルスオリンピックで吊り輪、個人総合で金メダルを取った人である。

 具志堅さんは、大会を控えた練習中にひどい足のねんざで入院して、もはや絶望的な状況の時があった。

 その時思いついたことは、足はダメでも、上半身は何ともないではないか。それなら、上半身を鍛えるのだ。そして、上半身を鍛えに鍛えて、足の回復を待ったという話である。

 そのおかげで、見事に復帰することができたという。

 なるほど、なるほど。雨が降った日は、雨の日に合わせて、その時にできることをやればいいのである。

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 その話を聞いて、考え方を変える必要があると思った。

 今までにない時間の余裕を持ったのだ。これを有効に使わない手はない。

 そこで、ポケット入れるだけでカウントしてくれる歩数計を買った。

 一日必ず1万歩を歩くことに挑戦しようと考えたのである。

 1万歩とは、1時間30分ほど歩くことになる。

 担任をしているときには、1日に1万六千歩ぐらい歩いていて、歩くことへの思いは関係なかった。しかし、退職して、そうはいかない。

 だから、学校でちょっとした時間の余裕ができたら、座っていないで、体育館や理科室などへ行って、せっせと歩くことにした。

 どんな時も、1万歩を越えるのである。

 雨の日は、自分の家を熊のように歩き回る。そして、1万歩にする。

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 考え方を変えること。雨の日は、雨の日の過ごし方があるということ。

 カウントしてくれる歩数計。

 この2つが、私の退職後の生活を大きく変えてくれたことになる。

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