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細く、長く、それなりに愛情を

   「さなぎ食堂 定食日記」という番組が、先日NHKの夜の番組で放映された。

 うっかり私は見ることができなかった。

 「先生、見てください」と、言われていた番組である。

 教え子がディレクターとして関わった番組である。

 なんとか海賊版を見ることができた。

 静かな感動を覚えた。

 労働者達が集まる横浜寿町というどや街で、定食の食堂を営む社長兼シェフの土谷さんの日常を扱ったものだ。

 番組は、ナレータの淡々とした語り口で進んでいく。

 その淡々とした番組構成は、意図的なものだ。

 決して、大変な境遇にある人たちへの、過剰な正義感や奉仕活動を全面に出そうとしていない。

 土谷さん(31歳)も、淡々と「細く、長く、それなりに愛情を」という精神で食堂を切り盛りしている。

 ほとんど収支ぎりぎりの経営である。定食が、300円ということからもそれが分かる。

 番組は、毎日定食を楽しみにして出かけてくる藤本さんを映し出す。

 足が不自由な藤本さんが食堂へやってくると、シェフは、食べやすいように肉を小さく切っていく。何気ない配慮である。

 ここに出入りする労働者たちを、この食堂がどれだけ支えているか。

 それは大変なものだと思う。

 そこに過剰に関わろうとしていない土谷さんの姿勢に、静かな感動を覚える。

 そして、こういう番組を作れるNHKは、とてもいいものだと見直したところである。

 

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コメント

 私も見ました。
 教え子の方がディレクターなのですね。

 しみじみと、いい番組でした。

投稿: まるしん | 2008年12月12日 (金) 01時18分

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