« 退職して、5ヶ月が過ぎた | トップページ | ふたたび大分教員汚職事件について »

もっと子供たちに本の読み聞かせをしよう

   担任の先生がお休みなので、補教で2年生の教室に行った。書き取りの自習をしていた。

「12時までに終えたら、お話をします。怖い話か、汚い話か、おもしろい話です!」と伝えると、「え~~~~」と期待の声、声。とたんに静かになって、一心に書き取りに取り組んでいる。

 約束通り12時になって、いよいよお話の時間である。

「最初は、汚い話だ。『へびとう○○』です。○○は何でしょう?」

すぐに子供たちは、分かった。「うんこ」と叫んだ子がいた。教室は、笑いの渦。

私の十八番である。「これは、私が小学2年生の時のほんとうの話です。……」と話し出す。「先生、ほんとうにあった話なの?」「そうです。ほんとうにあった話です」……

 私は、汗だくになり、迫真の演技で、盛んに笑いをとる。女の子も、男の子も、げらげらと笑い転げる。

 へびから追われ、ズボンとぱんつをずりさげたまま、じいちゃんのもとへ逃げ帰る、その迫真の演技。思うように走れないために、つまづき倒れ、うんこまみれになりながら、必死に帰り行く、その姿。

 15分ぐらいの時間であった。

 ★

 次の日、学校へ行くと、担任の先生が、「先生、昨日は何の話をされたのですか。もう子供たちはその話でいっぱいで、3年の担任の先生は、野中先生がいいと言っております」と言われた。

 私は、低学年は、「その場、おもしろ、理想主義者」と名付けている。

 その場主義者、おもしろ主義者、理想主義者をつづめたものである。

 この3つのことがきちんとできれば、低学年は、クラスがぐっと締まってくる。この3つを中心に据えると、あとは自然に波及していく。

 その場主義者というのは、すべてその場で勝負する必要があること。

 おもしろ主義者というのは、笑うことが大好きだということ。

 理想主義者とは、教師が示していく目標にどんどん向かっていく心意気があること。

 私は、汚い話で、子供たちを大いに笑わせたわけである。

 ★

 子供たちに本の読み聞かせや、お話をしてあげるということが少なくなっている気がする。

 特に、低学年は、大切な一つであると、考えている。

 私が1年生を受け持ったときには、いつも定期的に本の読み聞かせをした。

 ござを敷き、その場に子供を座らせて、読み始めるのである。

 ござを敷くというのは、話の舞台作りである。

 自分の娘にも、2歳の頃から同じようなことをしてきたので、読み聞かせをする本にも困らなかったし、お話にも困らなかった。

 この経験が、子供たちとの関係作りを豊かにしてくれたのだと思う。

 

|
|

« 退職して、5ヶ月が過ぎた | トップページ | ふたたび大分教員汚職事件について »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

 ご存知の通り、私は中学校で読み聞かせをしています。
 私自身は独自にはじめましたが、その営みを精神的にさせてきたのは、大西忠治さんの実践群です。
 それは、さておき・・・。

 小学校で、家庭で、読み聞かせを受けていない子どもたちばかりであることが気になっています。中学1年生が目を輝かせて読み聞かせを受ける状況は、見方をかえれば、少しまずい状況なのではないか、と思うこともあります。

 浴びるほどたくさんの読み聞かせを、小学校低学年の時期に、と願っています。

投稿: まるしん | 2008年9月14日 (日) 22時57分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/520860/42436932

この記事へのトラックバック一覧です: もっと子供たちに本の読み聞かせをしよう:

» 3つの主義者 [me*we]
今年度、特に気をつけているのが、テストの返却。時間内に採点をし、返すことにしました。その場で返すことで、子どもたちは自信をつけたり... [続きを読む]

受信: 2008年9月14日 (日) 20時00分

« 退職して、5ヶ月が過ぎた | トップページ | ふたたび大分教員汚職事件について »