つれづれなるままに~第3波がきている~

●NHKの連ドラ「エール」を見ている。
 私の知り合いにはつわものがいて、一日に4回見ているという人がいた。
 同じ内容を4回も見ることができるのか、それ人生の無駄遣いではないかと思ったものだが、要するに暇なのだろう。
 思い切ってNHKも、それぞれ4回の内容を少しずつ変えてみてはどうかなど妄想してみたが、私も暇である。
 ★
 先日の内容は、「君の名は」。
 1952年のラジオドラマ。
 真知子と春樹のすれ違い恋愛の物語である。
 当時、このドラマが始まるときには、銭湯の女子風呂はがらがらになると言われたものらしい(家庭風呂がある家庭は当時めったになかった)。
 私にも、このときのドラマがくっきりと思い出される。
 実際には、このドラマは出演者の病気で急きょすれ違いに改められたものだとドラマは演じている。
 私が、6歳の時なのである。
木曜日の8:30にドラマが始まる。
 私のうちでは、みんなの布団を敷き詰めて、そのドラマに聴き入るのである。
 2人は会おうとしてすれ違う。それが何度も起こる。
 聞いているものには、「あっ~~」とため息がでる。
 私も、そのとき息を潜めてため息が出たのをはっきりと思い出す。
 6歳だったのである。
 はたしてそのことが何をあらわすのか、会おうとして会えないもどかしさを理解できたのかがあやしいものだが、とにかく木曜日を楽しみにしていたのである。
 当時、ラジオしかなかった。
 テレビが出てきたのは、5年生のときなのである。

●東京でコロナ陽性者が500人を超える。
 確実に第3波がやってきている。
 この3波は、北海道から始まり、東京、大阪、愛知、神奈川、埼玉などに広がっている。11月21日段階で日本全国2592人。
 原因は、GO TO キャンペーンにあることははっきりしている。
 東京医師会がこのキャンペーンは中断すべきだと進言している。
専門委員会の助言で、政府も再考するというのが結論だが、とにかくやることが遅い。
東京がGO TOに参加して、その結果第3波を招いている。
 このまま進めば医療崩壊が進んでいく。
 早く中断しなければいけないのだが、遅い。
 
 第2波の陽性者の中心は、20代であった。
 今回は、30代、40代にも広がり、高齢者も感染しているらしい。
 家庭内感染がかなりの比重を占めているということ。

 なぜ、このような事態が起こってきたのか。
 台湾やニュージーランドなどのようになぜならなかったのか。

 最初で失敗している。
 上の国などは、最初を徹底している。
 
 ところが、日本は、オリンピックなどを考慮に入れたために、すべてが後々の対策になってしまった。
 それに加えて、PCR検査を手控えている。
 場当たり的な政府の政策で、今の事態を迎えている。
 もはや市中感染は、広がるだけ広がっている。
 
私は素人判断であるが、だらだらと感染は続いていくと予測したが、その通りになっている。
 でも、国民のマスク着用などの防備は、すごいものであるので、欧米諸国みたいに爆発的には広がらない。

 第3波がどの程度に広がるのか。
 もはや、国民一人ひとりの努力だけにかかっている。

●GIGOの法則というのがあるという。
 「Garbage In Garbage Out」の略らしい。
 「ゴミを入れたらゴミが出てくる」というものだ。
 
 情報収集の法則。
 ゴミの情報を頭に入れたら、ゴミが出てくるというもの。
 これは多くの人が耳が痛い法則であろう。
 実は、私も耳が痛い法則になる。

 暇さえあれば、スマホの情報を探し出している。
 そんな人は多い。
 私はスマホは必要な時以外は使わないのだが、ネットやフェイスブックでの情報はいつも目にしている。

 ところが、自分の中にネットやマスコミなどのネガティブ情報を入れれば入れるほど自分の中から出てくるものは、ごみのようなことだと法則は教える。
 決して心豊かなことは生み出されない。

 今日から気をつけたい。必要最低限の情報にして、そこから離れていくようにしたい。
 できるかどうか、なのだが……(笑)。

| | コメント (0)

つれづれなるままに~今年の夏は紫蘇焼酎だった!~

●ヤフーニュースに次のことが出ていた。
 ★ ★ ★
新型コロナ流行、北半球で重大な岐路に直面=WHO事務局長

[ジュネーブ 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は23日、新型コロナウイルスの流行が特に北半球で重大な岐路に直面しているとの見方を示した。

記者会見で「今後数カ月間、状況は非常に厳しいものとなり、一部の国々は危険な道をたどっている」と指摘。「さらなる不必要な死を防ぎ、必要不可欠な医療サービスの崩壊や学校の再閉鎖を防ぐために、指導者らが早急に行動を起こすことが求められている」と述べた。

その上で、検査体制を改善し、感染者の接触先を追跡するほか、ウイルスを拡散する恐れのある人を隔離することで、各国とも強制的な都市封鎖(ロックダウン)を回避することができるとした。
★ ★ ★

 こんな中で、オリンピックをやろうという計画が当たり前のように進んでいる。3月からは聖火リレーが始まるので、それまでに結論を出さなければならないはずだが、一体こんな状態でできるのだろうか。
 早く中止を決断すべき事態だと、私は思うのだが……。

また、WHOは、次のような報告をしている。

 ★ ★ ★
 コロナ、相当数に「深刻な後遺症」 心臓や肺に損傷 WHO

 【ベルリン時事】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は30日の記者会見で、新型コロナウイルスは「相当数の人に、深刻な後遺症を残す」と警告した。

 ここ数カ月のうちに、子供を含めて年齢や性別を問わず、後遺症の報告を受けているという。

 テドロス氏は「懸念が大きいのは、症状の幅広さだ」と指摘。時間の経過で症状は変動し、体内のあらゆる器官に影響を及ぼし得るという。具体的な例として「疲労感をはじめせき、息切れ、肺や心臓を含む主要臓器の炎症と損傷、神経系や心理面での影響」を挙げた。

 まだ正確な数は把握できていないものの、入院患者・非入院患者の双方で症状が残る例が報告されているという。 
 ★ ★ ★


●今年の夏に、紫蘇焼酎を何回もつくった。
 7月の半ばに一度だけ体調を崩し、食欲がない事態を迎えた。そのときに思いついて、紫蘇焼酎をつくり、飲んでみることを続けてみたのである。
 その紫蘇は、玄関前のプランターに自然と生えてきたもので、それを30枚ほど摘んで、よく洗い、乾かして、1.8Lの焼酎に漬け込む。
 程良い味になり、そのままの焼酎よりも味が良くなる。夏の間は、炭酸で割って飲むことができた。
 これを夏中飲んで暮らした。
 何が良かったのか。
 疲れがなかった。今までの夏は、暑いと疲れて昼間は昼寝をしないといけなかったが、今年の夏はそれがなかった。
 紫蘇には、疲労回復効果があるということだから、その効果だろうか。
 アレルギー症状を軽減する効果もあるらしいから、冬に起こるアレルギー鼻炎症状を回復してくれたらうれしいのだが……。
 焼酎は、いろいろ試したが、奄美の黒糖焼酎れんとが一番おいしい。
 紫蘇は、無農薬のものを使う必要がある。市販のものは不適当。

●土曜日の楽しみは、虎さん。
 BSテレ東7チャンネルで6:30から始まる「男はつらいよ」シリーズである。デジタル修正版。
 
 毎週土曜日に放映されている。
 これを見て、アハハと笑い、笑い、笑い……。
 なんともほのかな気持ちになる。
 これで1週間が終わるなあという気持ちを残してくれる。
 
それにしても、山田洋次監督は、よくもまたこのような脚本をつくりだしたものである。
 筋書きは、ワンパターン。
 でも、水戸黄門だって、半沢直樹だって、人々に好まれる作品は、ほとんどがワンパターンなのである。
 考えてみれば、私たちの人生だって、ワンパターンの繰り返しなのだ。

| | コメント (0)

励まして、支えて~あと5ヶ月凌いでほしい~

 以下のようなコメントが載りました。
 いつもブログありがとうございます。

★ ★ ★
 いつも野中先生のブログを拝見して、心の支えにしている小学校教師です。(57歳)
3年の担任をしています。学年2クラスです。
隣のクラスは、他県から東京都に異動してきた通算5年目の女の先生です。
学級がうまくいっていません。
野中先生が、いつも言われているような不安定さです。7月に学校が完全に再開して、夏休み前には、現在のような状況になりました。
夏休みに、私は野中先生の「明日の教室」のDVDを一緒に試聴して、「大切なのは、教材準備より先に、学級経営だよ」と伝えました。でも、ダメでした。現在、彼女は、身体的にも肉体的にも、ダウン状態です。
野中先生の本も紹介したのですが。
3月まで乗り切れるのか心配です。そして、私も倍速で学年の事をしないといけない状況です。愚痴になってしまい、すみません。
野中先生のブログを心の支えとして、進みたいと思っています。


 ★ ★ ★

 隣の先生のクラスが、学級崩壊に近い状態を迎えているのですね。
 もはや、11月なのです。
 さまざまな手立ては打ってあるのに、うまくいかないわけです。
 これから隣のクラスの立て直しを図ることはむずかしいと考えなければなりません。
 
 その先生に、さまざまなアドバイスをされるでしょうが、もはやそのアドバイスを聞いて、実践に移していける心の状態が追いついていかないのだと思われます。
 
 この場合は、最悪の事態を想定することから始めなければなりません。
 最悪の事態とは何か。
 それは、その先生が身体的にダウン状態だということで、精神的にも参っていると考えた方がいいですね。
 そうすると、あと5ヶ月あるのです。
 その間に、鬱状態になって休職に入ることが想定されます。
 もっと最悪の事態は、辞職です。
 そうなった場合は、どうするかを想定してください。
 もちろん、本来校長が行うことですが、学年主任としても、その覚悟をしなければなりません。
 そして、その覚悟で、今何をしたらいいか冷静に判断することです。
 最悪の事態が起こらないように手立てを講じることです。
何ができるでしょうか。

 ①校長と相談して、フリーの先生にT・Tで入ってもらうということは
  可能でしょうか。これが一番効果的な方法です。
  授業で邪魔をするやんちゃな子供に付き添ってもらい、暴れるようだっ たら校長室や別室に連れて行って話すなどのことをやってもらう先生です。
 
 ②臨時の教科担任制を行う。
  先生のクラスとそれぞれの教科を交換する。他に教務主任などのフリー  の先生がいたら、何かの教科を持ってもらう。
要するに、担任の先生と子供たちの関係が壊れているのですから、他の 先生だったら関係は築けると思われます。
これが可能でしょうか。

 ③教科ごとにクラスを半分ずつに分けて、あるいはフリーの先生が
  加わってもらえば、3分割に分けて授業を行う。少人数ですね。
  これをできる限りの教科で行う。

私が困難校での教務主任のときは、①の方法で学級崩壊クラスを乗り切りました。
 その先生は、理科専科だったのですが、急きょT・Tに入ってもらいました。できる限りの授業をしてもらうようにしました。

どうでしょうか。
その先生のこれからの教師人生がかかっています。
励まして、励まして、支えて、支えて、あと5ヶ月間凌いでいけるように助力してあげてください。

| | コメント (1)

もはや非常事態宣言を出すべきである(2)~文科省の統計資料を見て~

暴力行為と同じように「いじめ」のグラフを見る。

Photo_20201026092701


 同じように平成25年から右肩上がりに上がっている。
 平成25年頃にいじめの定義が厳格になっている。
 それにも増して、こうして多くなっている現象がある。

 暴力行為とほとんど相似形を表すような状況である。 
これはどうしてだろうか。
 私の仮説だが、学級崩壊が起これば、必ずそこには深刻ないじめが発生するのであるが、それがこのグラフで証明されているということではないか。
 小中のどの学年がいじめが多いのか。
これもグラフ化されている。

Photo_20201026092702

 数年前までは、中学校がいじめが一番多かったのだが、今では小学校の低学年が数多くなっている。

 第1位 小2
 第2位 小3
 第3位 小1
 第4位 小4
 第5位 小5

 この現象をどう見たらいいのだろうか。

 都道府県別に順位は、次の通り(1000人当たりの認知件数)。

 第1位 宮崎県 122.4
 第2位 山形県 115.7
 第3位 大分県 93.8
 第4位 新潟県 90.2
 第5位 山梨県   88.3

 指定都市も挙げておこう(1000人当たりの認知件数)。

 第1位 新潟市  259.3
 第2位 仙台市  170.9
 第3位 大阪市  125.2
 第4位 札幌市   65.2
 第5位 熊本市   63.6

 新潟市や仙台市の数は、これまた半端な数ではないことが分かる。
 この2つの都市は、暴力行為もいじめも、大変な数である。
 学校現場の荒れの状況が進んでいることは間違いない。

 ★
 何が起こっているかである。
 繰り返しになるが、冒頭に書いたように小学校は、非常事態を宣言する事態になっている。2,3年の増加現象ではない。7年間も右肩上がりに上がり続けているのである。
 これは、小学校に今まで考えられないような何かが起こっていると思わないわけにはいかないだろう。
 マスコミは、ここに注目したところは少なくとも目にする限りどこもなかった。
 
 私は、この統計を見ながら、数年前から小学校で起こっていることを次のように言い続けてきた。

 ①学級崩壊が多くなっている。
  それは、今まで都市化現象であったが、それが地方に波及している。

②学級崩壊予備軍が多くなっている。
  学級崩壊は、授業もまともにできない状況になるが、今静かに進行している現象は、授業は何とかできるが、1年中クラスが落ち着かなく
なり、しょっちゅうもめごととその仲裁に担任が追われる事態である。
  クラスが集団にならず、群れのままに推移する。
  学級崩壊予備軍と言っているが、それがどんどん進んでいることが予想される。これは統計には表れていない。


  

| | コメント (1)

もはや非常事態宣言を出すべきである(1)~文科省の統計資料を見て~

 ほんとうならば、非常事態を発しなければならないはずである。
 小学校の状況についてである。

 文科省が、10月22日に「令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」を発表した。 
 (この資料は拡大して見てほしい)
_001
 


 ずっとこの調査を注目してきたのだが、小学校は、平成25年度より右肩あがりで暴力行為発生が増えている。7年間ずっとズンズンとあがっている。中学校は下がっている。高校は、そのままで推移している。
 小学校では、当然何が起こっているのかというのが注目されるはずである。 どこで起こっているのか。
 
 これも統計に示されている。
暴力行為の発生件数(1000人当たり)の上位ベスト10は次のようになる。
第1位  沖縄県  12.7
第2位  岐阜県  12.6
第3位  神奈川県 12.2
第4位  青森県  11.6
第5位  高知県  10.9
第6位  新潟県  10.7
第7位  島根県  10.6
第8位  宮城県   9.4
第9位  鳥取県   8.8
第10位 静岡県   8.5
第10位 富山県   8.5

 わざわざベスト10を挙げたのは、この暴力行為は都市の現象だけではないことを表すためである。
 第3位の神奈川だけは、常に上位を占めているだけで、あとは全部地方化現象なのである。
 これは何か?なぜか?
 はっきりしているのは、今では都市だけでなく、地方も学校が荒れ始めているということである。 
 それでは、都市が落ち着いてきているのかというと、そうはいかない。
 
指定都市の状況も、この資料には明らかにされている。
 1000人当たりの発生件数。

第1位 新潟市   20.4
第2位 横浜市   19.6
第3位 仙台市   17.5
第4位 相模原市  15.1
第5位 広島市   12.1

 この都市部の発生件数は、半端ではない。
 都道府県の1位の沖縄県が、第5位の広島市と同じぐらいになる。

 第1位の新潟市は、知り合いの先生から荒れていることを聞いている。
 きちんと数字に出ている。
 仙台市も、知り合いの先生からクラスが荒れてきていることを聞いている。

 第2位の横浜市と第4位の相模原市(神奈川県)も、同じ状況である。
(つづく)
 

| | コメント (0)

コメントに答えて

 次のようなコメントがブログに寄せられました。
 いつもブログありがとうございます。

★ ★ ★
 コメント失礼します。もう5,6年ブログを拝読しています。いつも勉強させていただいております。ありがとうございます。たしかに、「学級がしんどい」ことが大きな負担になっていると思うのですが、一番は「職員室がしんどい」ことが一番大きいのでは無いかと私は思います。これは私の経験ですが、どんなに学校、学級、子どもが大変でも、職員室が良い雰囲気であれば、充実した仕事が送れます。しかし、どんなに学級が良くても、職員室がしんどければ、負担が大きくなると思います。若手育成、初任者育成と言われますが、一番しないといけないことは、中堅、ベテラン、管理職育成ではないかと私は考えています。(もちろんどちらも大切だと思います・・・)仕事を送る日々の中で常日頃考えていることだったので、コメントさせていただきました。よろしければ野中先生の考えも伺いたいです。 お忙しいところ申し訳ございませんが、お願いいたします。
★ ★ ★

 まさに言われるとおり、私も同感です。
 きっとコメントの先生も、学校現場にいるベテランたちの有り様にうんざりしたり、怒りを感じたりしているのだろうと想像できます。

 中堅、ベテラン、管理職育成が、ほんとうは最も大事です。
 これらの先生たちが、もっと職場でがんばってくれれば、学校は豊かになります。
 でも、これが最もむずかしい課題です。
 
 私が今まで関わった教育委員会も、その育成について必要感を痛感しておりました。
 でも、効果を考えれば二の足を踏むわけです。
 もはや、これらの先生たちの多くは、変われないのですから。
 育成の研修会など行っても、効果はありません。

 まず、それらの先生たちが、学校で若手を引っ張っていく模範を示せなくなっているのです。
 今ベテランの先生たち(しかも今まで力量があると言われてきた先生たち)のクラスが、軒並みに学級崩壊を引き起こしています。
 だから、自分のクラスだけでも精一杯。

 神戸市での若手いじめ事件がありました。
 これは、学校の職員室が抱えている問題の氷山の一角を示したもので、学校はあのように崩れていっているわけです。

 今、学校の職場で起こっていることは、次のようなことだと思われます。

 ①守旧派(今までの学校の体制を支えてきた先生たち)の先生たちが
  中心になり、今までの体制を守ろうとして、良く変えようとする若
  手の意見を潰している。
 ②ともすれば、若手がいじめの対象になる。
 ③学年がまとまるための学年会が機能しなくなっている。
 
 見聞きしたことです。
 もちろん、こんな学校ばかりではありません(必死になってがんばっている中堅やベテランの先生もいる)が、どんどん学校の職員室が、暗く、過ごしにくい場所に変わっていっているのです。

 このコメントの先生と、同じ視点で上越教育大学の西川純先生が、フェイスブックに次のように書かれています(ブログに書きましたが)。

 ★ ★ ★

 (中略)
 どんな新人教師も、失敗します。そして、失敗します。そして、失敗します。そして・・・・・・。私もそうでした。皆さんもそうでしょう。では、我々は何故、それを乗り越えて辞めなかったか?それは先輩教師に守ってもらえたからです。先輩から「私も同じような失敗をしたよ」と言われ、フォローしてもらったからです。
 では、今、若い教師が辞めるのは何故でしょうか?それは職員室の教育力が低下しているのです。中堅、ベテランが忙しすぎて若手をフォローする余裕を失っているのです。
 辞めないためには何が必要か?それは、年長者に可愛がられる能力なのです。
★ ★ ★

 職員室での同僚性がなくなり、また教育力もなくなっています。
 だから、初任者がどんどん辞めていくわけです。
 
 暗い話ばかりになりました。
 コメントの先生の相談にならなかったかもしれません。

 せめて、これからの若手の先生たちに期待するしかないわけです。
 今、若手の先生たちに何ができるのか。

 もうすでに現場を去って何年も経っている私に、今の学校現場の空気を感じることができません。
 しかし、はっきりしていることは、自分の足元をしっかりとすることでしょう。自分の教室を豊かにしていくことです。
ここをいい加減にして、これからは成り立ちません。

 これから学級崩壊が数多く起こります。
 教育行政も、教育委員会も、これへの手立ては持っておりません。
 学校現場が、立ち向かうしかすべはありません。
 ぜひ、がんばっていただきたいと願っています。

| | コメント (1)

つれづれなるままに~親しい友人が亡くなる~

●私の健康を支えているのは、両手振り体操である。
 
 https://www.givegive.co.jp/hpgen/HPB/entries/48.html

 毎日、3回(朝昼夕)10分ずつ行う。
 玄関先で行う。
 ただ、手を振るだけでは暇なので、目の健康のために遠くを見ながら行う。
 ついでに舌をぺろぺろ出しながら行っている(笑)。
 人がこの様子を見たら、ちょっと異様な感じだろうなと思いつつ、やっている。
 舌を出すのは、舌を鍛えて誤嚥性肺炎を防ぐためである(ほんとにそうなるのか分からないが……)。
 
 最近、両手を振っている間に、空を通過する飛行機が気になりだした。
 横浜の上空は、飛行機の往来が激しい。
 青空だらけの中で、1機の飛行機を見つけて、それを追尾する。
 これが快感である。なんとも楽しくなる。
 10分間の腕振りは、まったく飽きることなく終わるわけである。

 趣味は何ですかと言われたら、けん玉、数独、そして最近では飛行機の追尾ということになる。
「ほんとに変わった人ね!」と女房には言われる(笑)。
 
●上越教育大学の西川純先生がフェイスブックに次のように書かれている。
初任者が辞めていくことについてである。

 ★ ★ ★ 
教員養成系学部、大学では懸命に教育しています。しかし、それは入り口の入り口しかできません。考えてみてください。掲示物の掲示の方法を大学で教えてもらった方はいますか?少ないと思います。でも、大事ですよね。でも、そのレベルのことを教えていたとしたら、教員養成は数十年でも無理です。
 どんな新人教師も、失敗します。そして、失敗します。そして、失敗します。そして・・・・・・。私もそうでした。皆さんもそうでしょう。では、我々は何故、それを乗り越えて辞めなかったか?それは先輩教師に守ってもらえたからです。先輩から「私も同じような失敗をしたよ」と言われ、フォローしてもらったからです。
 では、今、若い教師が辞めるのは何故でしょうか?それは職員室の教育力が低下しているのです。中堅、ベテランが忙しすぎて若手をフォローする余裕を失っているのです。
 辞めないためには何が必要か?それは、年長者に可愛がられる能力なのです。
 ★ ★ ★

 ほんとにそうだと同感する。

 
●親しい知り合いの旅行仲間の一人が亡くなるという一報を受ける。
 びっくりする。言葉を失う。事故なのである。

 今回のコロナ禍で久しく連絡をしていなかったが、久しぶりの連絡が、こんなことになってしまった。

 私と同世代。72歳だったのである。事務職の先生。
 数年間、九州を中心に最果ての地を旅行して回った。
 ともに素晴らしい思い出である。

 昨年、電話をしたら、声がかすれていて「どうしたの?」「いやいや人と話さないものだからかすれているんだよ」と返ってきて、思い立って旅行仲間で忘年会をやった。12月21日のこと。
 これが今生の別れになった。

 今日は、ベートーベンの「告別」の曲を聴きながら、彼を送っている。 

| | コメント (0)

先生方がしんどくなっている!

 
 先生方が、しんどくなっている。
確かに、確かに、その通りなのだ。
 多賀 一郎先生が、フェイスブックで次のように書かれている。
まさに、私も同感である。

 ★ ★ ★.
先生方、しんどくなっている。
苦しくなっている。
「若手のための小部屋」で
吐き出そうと誘ったら
たくさん反応があった。
✳️子どもとの状態が苦しくなってきた
✳️管理職からディスられる
✳️どうも疲れが溜まってきてとれない
等々。
今年度は、ロケットスタートができなかった。
子どもたちとの関係づくり、
子ども同士の関係づくり、
そういうものが根本的に作れていない。
マスクをつけたままの指導には
限界がある。
そして、ただでさえブラックだと揶揄される
学校で、仕事が増えている。
大勢での飲み会も憚られる。
リモートでそんなものが
全て解消できるわけもない。
先生方、今年は何ができてなくても
仕方ないと思おうよ。
どんな状況になってもなんとかすることは
できる人はいるかも知れないが
スーパーティーチャーでもない限り、
なかなか難しいものだ。
できないことに思いを致すことより
今できることだけに絞って
やっていこう。
 ★ ★ ★

 まことにその通り。
 先日も、ある区の初任者指導の録画をとったのだが、指導主事の先生の話では、9月の時点でかなりの初任者が辞めているということであった。

 休校、分散登校などきわめて異例な事態にあった初任者が、耐えられなかったのである。

 多賀先生が言われているように、「今できることだけに絞ってやっていこう」ということである。
 
 できることは何か。
 先生たちによって、さまざまであろう。
 私は、授業やさまざまな活動に「スピード・テンポ」をつけることだと思っている。
 
学級が落ち着かなくなり、荒れてくると、必ず出てくる現象は、学級に「スピード感」がなくなることである。100%そうなる。
 全体がだらだらする。

 これは、担任も、生み出している。
 授業時間を守らない。
 空白の時間が多い。
 時間にルーズである。
 …………

 これを改めて、時間をきちんと守り、すべての活動にスピード・テンポをつけることである。
 子供たちは、ゲームなどでスピード感に浸されている。
 そのため、だらだらとした活動は、体が不快感に陥る。
 だから、担任のだらだらした授業や活動は、体が不快感を感じ、逆にだらだらとした表現をしてしまう。

 できることは、スピード・テンポをつけることなのである。

 朝の会を10分以内で終わる。
 終わりの会は、7,8分で終わる。絶対に長くしない。
 そのために、プログラムを削る。
 授業はきちんと時間を守る。
 給食時間、掃除時間も時間内に終わるように工夫する。

 これだけでも、学級にスピード・テンポが出てくる。  

| | コメント (1)

何で数学を勉強するのか?(2)~算数は基礎トレ~

 「味噌汁・ご飯」授業として算数をいろいろと検討していると、思わぬことに気づかされてきた。
 それまで、算数については、毎日のように授業をしてきたが、本格的に勉強をしたことがなかった。
 退職してやっと勉強をし始めたことになる(あまりにも遅すぎる<笑>)。

 まず、算数と数学の違いから勉強を始めたわけである。
 これについては、冒頭のような結果に気づかされた。

 算数は、「思考力」をつける云々が強調されているが、そんなことが目標ではないんだ!
 いかに日常的な計算力をつけていくかが大きな目標。
 これは東大の西成先生の言われるとおり。

 だから、算数が大きな目標とするのは、2つ。

 ①いろいろな公式や解法を覚えて使えるようにすること。
 ②定義を暗記して、それが使える練習をすること。

 こんなことだったのである。
 算数では、教えることはきちんと教えて、身につけさせ、そして、ほんとの勝負の場である「数学」へ向かわせなければならないという課題があったのである。
 数学で、本格的に「論理的思考力」を追究するわけである。
 算数で教科書を使い、きちんと基礎的なことを教え、数学で思考力を身につけさせようというつながりである。

 そう考えていけば、さまざまに出されている算数本とは、これは何なのだろうか、「思考力、思考力」と叫んでいる授業とは、何なのだろうか、と。

 ★
 このつながりをはっきりと書いてくれた本がある。
 『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』(小学館)の本。
 細野真宏先生というのは、受験数学で名をはせた人である。

 ★ ★ ★
 小学校の算数というのは、いわゆる「基礎トレーニング」なのです。
 例えば、部活において野球部に入ったら、いきなりゲームを楽しめるわけではなくて、まずは最低限必要な基礎体力を身に付けるために、走ったり腹筋運動をしたりと「基礎トレ」をしなければなりません。そして、さらに素振りやキャッチボールなどの基礎的な練習をしっかりとこなします。
 そして、それらを十分にこなした後で、やっと楽しいゲームにたどり着くことができるのです。
 ★ ★ ★

 算数は、「基礎トレ」であるという考え方。
 細野先生は、小学校の段階で「基礎トレ」をきちんとやっておかなければ、「数学の楽しさ」を味わうことができないばかりか、実生活で生きていく上での強力な武器になる「数学的思考力」を訓練するチャンスさえも逃していくのだと、強調されている。

 算数の目標は、はっきりしているのである。
 
 ★
 私は、今7人の先生たちと「算数学力向上メソッド」を使った共同研究をやっている。

 大きな目標の1つが、低学力児を引き上げていくこと。
 テストの点数で50点以下を毎回取っている子供たちを、60点、70点、80点にしていく試みである。
 点数が上がらなければ、低学力児は、算数が好きになれない。
 点数が上がってくると、算数に対する意欲や自信がついてくるのである。

 この「基礎トレ」をやって、中学校の数学へつなげていきたいと願っているのである。

| | コメント (2)

なんで数学を勉強するのか?(1)~チコちゃんに叱られる~

 なんで数学を勉強するの?
 この課題がNHKのチコちゃんの番組に出ていた。

 この課題は、「味噌汁・ご飯」授業で算数本を出版するときに明らかにしている。

 講座でも、先生たちに「算数と数学の違いは何ですか?」と問いかけて、明快な答えが返ってきたことはない。
多くの先生は、そんなことは考えたことがないというのが普通である。

 数学で、一次方程式とか、因数分解とか、三角関数とかが、日常の生活で使われたという経験は誰でもがない。
 だから、そんな日頃の生活で使わないものを勉強する必要があるのかと考えがちである。
 
 東京大学先端科学技術研究センター教授の西成先生は、そのことについて明快な答えを出されていた。
算数と数学の違いは、学ぶ目的が違う。だから、名前も違っている。

 「数学は、論理的思考力を身につけること。
  算数は、日常生活で使う計算力を養うこと。」

 私たちは、算数本の中で、次のように書いている。

 「算数は、実生活で使えるツールを身につけさせることを大きな目標
 にしています。」

 「数学は、『数学』という学問を通して論理的に考える力を身につけることが大きな目標になります。だから、実生活でほとんど使わない抽象的な数字や形が対象になります。」

 西成先生が言われたこととまったく同じ趣旨である。

 数学の論理的思考力を身につけることは、自分の言っていることを相手に伝えるためにはぜひとも必要な力になると西成先生は強調されていた。
 ★
 問題解決学習をやっている先生(問とする)と、「味噌汁・ご飯」授業で算数をやっている私と、次のようなやりとりをしたことがある。
 
問 「味噌汁・ご飯」授業は、教科書通りの授業で、ちっとも思考する場面がないのですが、それでは思考力は身につかないのではないです
か?
  問題解決学習では、最初の例題で「自立解決」をさせてじっくりと思考力をつけさせます。

私 それで思考力がついたかどうか、何で判断するのですか?

問 それは、……、「自立解決」のところでどれだけ子供たちが真剣に問題を解いているかどうかの状態とか、自立解決しての、子供たち
の 考えがどのように出されてくるかが目安になります。子供たちが算数に対してどのくらい意欲的になっているかどうかも大きな目安で
す。
とにかく、考える時間をたっぷり取るようにしているのです。

私 それで子供たちに、本当に思考力がついていると言えるのでしょうか。
  私たちは、思考力は問題を解く過程の中で養われてくるという考え方です。だから、最初の例題で、きちんと解き方を身
  につけて、類題、練習問題を解かせながら思考力をつけようという考え方です。
 そして、その結果の単元テストで「知識・技能」は、どの程度身についたのか、「思考・判断・表現」はどの程度身についたかどうかを判
  断します。
問題解決学習では、単元テストの結果はどう判断されているのですか?

問 もちろん、テストの結果も判断しますが、大切なのは、「自立解決」でたっぷり考える時間を取るということが最も大切なのです。

 話は平行線のようになっている。
 算数は絶対に思考力をつけなければならない、そのためには「自立解決」が絶対必要であると主張する先生と、教科書通りで教えて、その単元の学力がどの程度身についたのかどうかは単元テストで判断しようという私との違いである。

 私は、「自立解決」で考えさせている時間をとっていることが、思考力がついていることにつながっているとは思っていない。
 考える時間をとれば、即考える力がつくと思っていることは、あまりにも、短絡的な考え方だと考えている。
 
  考える時間を取る→考える力ができる

 こんな簡単な筋道で、思考力は身につかない。考える時間さえ保障すれば、考える力がつくなんていうことはありえない。
 そんなことは、考えてみるとすぐに分かることではないか。
 とにかく、科学的ではない。

 実際に思考力がついているかどうかは、きちんと客観的にテストをして結果を出していかなければ、教師の主観的な判断だけで決められることではない。
 ★
 具体的に、ここにその結果がある(詳しくは書けないが……)。
 5年生のある単元(むずかしい単元である)で、問題解決学習で授業をされた先生(学級経営が上手で、授業も上手な先生である)のクラスと、「味噌汁・ご飯」授業で授業をしたクラスの結果である。

 ○み(「味噌汁・ご飯」授業)のクラスと、問のクラスとのクラス平均
 の違いは、「知識・技能」では17.2、「思考・判断・表現」では、
 7.57の差。2つとも、「み」の方が良い。
 知識・技能は、これだけの差ができている。

 ○点数別で見る。
 100~90…………問「知識」→8人、「思考」→9人
              み「知識」→15人、「思考」→9人

50~0  ………… 問「知識」→5人 「思考」→8人
              み「知識」→1人 「思考」→2人

思考力をつけることを主眼においた問題解決学習のクラスは、「味噌汁・ご飯」授業のクラスより思考力の差は、7.52も開いている。
50点以下の子供たちは、問のクラスは、思考力の問題で、8人もいる。「み」のクラスは2人に過ぎない。

 ○問のクラスは、0点から20点までの子供が3人いる。
これらの子供は、まったく学習についていけないはずである。
「自立解決」の時間は、ほとんど何も考えられない無為な時間になっているはずである。

○この結果は、授業上手な先生のクラスのことなのである。
ましてや、普通に問題解決学習をやっている先生のクラスや、初任者のクラスなどがどうなっているのか、もう明らかではないだろうか。


 私は、今まで問題解決学習について、低学力児を引き上げるような授業をすることができないと主張してきた。
 しかし、以上のような結果を見れば、思考力もつけることはできないと言っていいことになる。
(つづく)

| | コメント (0)

«叱りは夕立のごとく!~子供たちとの関わりをどうするか~