つれづれなるままに~どうして教職員のワクチン接種が始まらないのか~

●写本を始めたというのは、前回のブログで書いた。
 漱石の『三四郎』である。
 
 誰にも読まれない写本。
 家内に「写本を始めたよ!」と言うと、「よくもまあ……あきれた」と言葉にならない。
こんなことをやっている人などいるわけがないからである。

 でも、写本を始めると、これがおもしろい。
 「三四郎」は、大学4年のときに読んでいるはずだが、まったく覚えていない。

 「三四郎」の最初は、列車で向かいに座った女性から、宿を一緒にしてほしいと頼まれて、やむなく一緒するというところから始まる。

 この展開がおもしろい。
 次々に書いていると、先の方が気になる。
 10分しか書かないからである。

 ★
 こんな非生産的なことをどうして始めたのか。

 もちろん、書字の問題が出てきたことがきっかけであるが、もう1つ理由がある。

 それは、岸見一郎さんの『老いる勇気』(PHP)を読んだことからである。

 「定年後に新たな対人関係をうまく築けない理由の1つは、人の価値を『生産性』で見ることをやめられないからです。何かをできるかできないかで、人の価値を判断してしまうのです」

 「定年後の男性は、よく『自分から仕事を取ったら何も残らない』と嘆きます。することも、行くところもなく、あるのは『こんなはずではなかった』という憤りと、『このままではいけない』という焦りです」

 この指摘は言われるとおり。
 こんな人を数多く見てきたのである。

 私も、こういう生産性でものごとを考えているところがある。
 できるーできない、はやいー遅い、効率ー無駄 などなど。

 ★
 「定年後」を迎えたら、「生産性」でものごとを考えていく価値観をどれだけ捨てられるか、そこにかかっている。

 鶴瓶の家族に乾杯という番組を見ていたら、鶴瓶が、草取りをしている、ある女性に出会う。
 その人は、家の周りをずっと掘っていて、空き缶、釘、瓶などを探している。鶴瓶は、「ここ掘れ女」とネーミングをつけて呼ぶのだが、こんなことを趣味にしている人もいるのである。

 まさに「生産性」からは無縁の人。
 でも「良いじゃないか!」と。

 一見「無意味」、「無駄」と思われることでも、そこに自分なりの意味や興味を持てればいいわけである。

 写本に漱石の『三四郎』を選んで良かったのである。
 たった10分の写本に、わくわくしている。

 おそらく、全部写し取ってしまうまでには、1年はかかるであろう。
 おっと「いけない、いけない!」
 こんなことを考えるから「生産性」になるわけである。
 
●ワクチン接種が進んでいる。
 大学、企業での接種がもう始まろうとしている。

 不思議でならないのは、小中高の教職員、幼稚園の先生、保育園の先生などの接種が始まらないことである。
 この先生たちは、優先接種になるはず。

 内々で聞いたことだが、子供たちから感染した先生や、クラスターになった子供たちの事例がある。
 公にならないでひっそりと処理されている。
 おおげさになると、また休校騒ぎになるからであろう。

 文科省では、もうすでに検討されていると願っている。
大学や企業よりも早く行うことなのである。

 先生たちがワクチンをまとめて打つことができないなどの困難さがあるのは分かる。
 それでも、夏休みがある。
 7月に第1回のワクチン接種を行い、2回目を夏休みに行えば、その困難さは解消できるはずである。
 打つ人だって、校医がいるではないか。

 とにかく夏休みまでに終わることである。
 

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つれづれなるままに~写本をしてみよう、と~

●コロナの第4波が収束し始めている。
 ただし、沖縄を除いてだが……。
 
 この4波は、イギリス株の感染であった。
 とするなら、次回の第5波は、インド株の流行になる。

 状況は、イギリス株が入ってくる状況とほとんど同じである。

 この5波が、オリンピックと重なったり、終わってからの流行となると大変である。

 ワクチン予約が、やっと取れる。
 ほんとに、やっと、やっとである。
 横浜で始まった大規模での予約を、やっと取れる。
 それでも6月21日が第1回目、7月19日が2回目になる。

 電話が大変であった。ほとんど不可能。
 毎回NTTが間に入って、「おかけになった電話は現在大変混んでいて……」となるか、「ツーツー……」と話し中の電子音が繰り返されるだけ。

 だから、電話だけで予約を取っている高齢者は、ほとんど1日中電話をしているはずである。
 それでもなかなかむずかしい。
 私の親しい知り合いは、まだ夫婦とも取れていないと電話がかかってきた。
 
 地方は着々と済んでいるという情報が伝わっているが、都市部は大変。

 原因は、横浜など計画的に進めないで、全部高齢者に丸投げした結果である。
 いくら人数が多いと言っても、時間はあったはずなのである。

 私の場合は、途中からネットに変更して、やっと予約完了。

 現在、企業や大学などが接種を始めると言っている。
 まだ予約ができない高齢者はたくさんいると思われるので、ずいぶんおかしなことである。
 

●昨年の夏、自然発生的にプランターに生えてきた青じそを焼酎にして飲んだところ、元気に夏を過ごすことができた。
 これは良いということで、今年はもっとプランターを増やして青じそを育て、焼酎をつくっている。
 
 無農薬の青じそ。焼酎は、黒糖焼酎れんと。
 青じそ30枚程度をよく洗い、焼酎につけこんでいくだけなのだが、これがおいしい。
 今回は、青じそがいっぱいにできるので、青じそジュースまでつくっている。これもなかなかの味。

 今年の夏も、この焼酎とジュースで過ごしたい。

●文章を書くのをほとんどパソコンで済ましている。
この結果、漢字を忘れ、言葉を忘れ、……さまざまな問題が出ている。

 最近、手書きをしようとすると手に力が入らない。
 これは、困ったことになった。

 そこで、毎日手書きをしようと思いつく。
写本をしてみよう、と。
 早速A4版のノートを買い込んでくる。2冊も。
 思ったらすぐ行動に移せるのが、私の良いところである(笑)。

 そして、若い頃買いためていた漱石全集を引っ張り出してきた。
 漱石は、大学4年の時にほとんど読んでいる。
 もう一度読んでみよう、いや写してみよう、と。
 
 まず、「三四郎」から写し始めよう。
 それから「道草」にしよう、と。

 一日に10分。
 気が遠くなること。
 一体どのくらいの時間がかかるのだろうか。

 とりあえず問題は、一日の中で、いつやるかなのである。
 
一体続くのかどうか。
 これはダメだと思ったら、さっさと退却するのも、私の良いところである(笑)。

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『策略 ブラック学級崩壊サバイバル術』(明治図書)~最前線の闘い~

  新しい学級崩壊で、注目すべき2つがある。
1つ目は、学級のやんちゃな子供たちが、ゲーム感覚で学級を壊しにかかるもの。
 2つ目は、「静かなる学級崩壊」と呼ばれているもの。

 「静かなる学級崩壊」は、学級崩壊にはカウントされない。
 とりあえず授業だけは成り立つからである。
 しかし、学級ではしょっちゅうもめ事が起こり、担任はその仲裁に忙殺される。
 学級も、「群れ」のまま「集団」になれないで1年間を過ごしていく。
 私は、学級崩壊予備軍と呼んできた。
 ★
 問題は、ゲーム感覚で学級を壊しにかかる学級崩壊なのである。
 
 中村健一先生が『策略 ブラック学級崩壊サバイバル術』(明治図書)を出された。
 今まで出されていたブラックシリーズの到達点のような本である。
Cover

 この本では、困難校での、ゲーム感覚での学級崩壊に対して担任はどうすべきかを中心に書かれている。

 最前線での闘いである。
 あえて私は、そう言い切りたい。
 これから学校現場が抱え込んでいくリアルな「現実」は、ここに集約されてくるのだと考えているからである。

★ ★ ★
 学級崩壊は、教師にとっては、死活問題。
 生活が、人生が、かかっている。まさに命がけ。
 
と、書いた。子どもたちにとっては、どうだろう?

 学級崩壊は、子どもたちにとっては、ゲームでしかない。

のである。

 …………

 担任を辞めさせることができるかどうか?のゲームなのだから、たちが悪い。

担任を辞めさせれば、友達の中でステータスが上がる。いや、学校全体でも「先生を辞めさせたすごいヤツだ」と、一目置かれる。困難校というのは、そういう所だ。
 ★ ★ ★

 恐らく多くの先生方は、こんなことを聞くと、このすさまじさに恐れおののくことであろう。

 困難校で、こういう学級崩壊がでてきている。
 新しい学級崩壊と、私は呼んでいる。
 私の現役時代には、とうてい予測できなかった事態である。
 ★
 中村先生の立ち位置は、はっきりしている。
ちょっと長い引用になるが、勘弁してほしい。
★ ★ ★
 映画「パラサイト 半地下の家族」を見た。
 2020年アカデミー賞で、最高賞である作品賞を受賞した。ご覧になられた方も多いだろう。最近、テレビでもやってたな。
 「半地下」に住む家族が「1階」に上がって失敗する話だ。いや、上流階級の「2階」かな。その結果、父親、結局「地下」に追いやられてしまう。

 私は、この映画を見て思った。

 困難校の教師は、「半地下」に住んでいるようなものだ。
 
 と。
 普通の学校の教師は、「1階」に住んでいる。だから、「2階」を目指す。さらに良いクラス、さらに良い授業を目指して、上にのぼっていくイメージだ。

 たとえば、「アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)」である。たとえば、「クラス会議」である。

 普通の学校なら、こういう「高尚」な実践を追求できる。
 しかし、困難校の教師は違う。困難校の教師は、「半地下」で上手くいったからといって、「1階」に上がってはダメ。もちろん、「2階」に上がるなんて、厳禁だ。
 「1階」レベルのことを要求すると、子どもたちは反抗的になる。そして、学級は壊れていく。

 困難校の教師は、「半地下」でうまくいっていることに満足するべきである。
 
 「半地下」には「半地下」の生き方があるのだ。
 さらに、困難校で学級崩壊しそうになったら、次のことを悟るべきだ。
 
 困難校の教師がうまくいかなかったら、「地下」に潜るしかない。 

 「地下に潜る」とは、教師の理想のレベルをさらに落とすことである。
 理想のレベルを「底辺」まで落として、子どもたちに要求しない。とにかく、ぶつからずに、戦わずに済むようにする。私は、こうやって生き抜いてきた。
 ★ ★ ★

 よく読んでほしい。
 中村先生は、教育界で、初めてこんな提起をされている。

 今までは、クラスでうまくいかなかったら、もっと教材研究をするとか、もっと本を読んで勉強をするとか、セミナーに参加するとか、……とにかく「2階」へ上がろうとしてきた。

 しかし、中村先生は違う。
 「地下へ潜ろう」と提起されるわけである。
 ベクトルの向け方がまるっきり違う。

 ここに最前線の闘いがある。

 恐らくこれからこのような闘いを強いられる教師たちが多く出てくる。
 それだけ困難校が増えていくからである。
 ぜひとも読んでいただきたい。

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つれづれなるままに~それでもオリンピックは開かれる~

●100歳でコロナ感染から回復された女性の方がニュースになっていた。
 その方は、78歳から気功をやり、80歳からスペイン語に挑戦し、90歳から絵画へ挑戦されている。
 
 趣味は、ビールを飲みながらの麻雀ということ。
 
 かくしゃく(矍鑠)としておられて、見ると80歳代の人かなとも思える。
 
 102歳までビザの有効期限があるので、まだ海外旅行を楽しみたいと言われていた。
 色紙に、「今を楽しむ」、と。

●5/18(火)に神奈川の横須賀教育委員会初任者研修に行った。
 オンラインでの研修である。
 私は、初めての経験。
 
 ちょうどNHKの気象放送のような感じでセットされていた。
 私がこちら側で話し、パワーポイントの画面が移り変わっていくという流れ。いつもと変わらない。
 時には質問をして、指名して答えてもらう。
 
 これからこういう講座になっていくのだ、と。
 
 ただ、対面での講座ではないので、どのように伝わっているのか、その雰囲気がつかめない。

 これがズームだけでの講座となった場合はどうなるのだろうかと思ってしまう。

 
●ソフトバンクグループの孫正義氏が東京五輪などについて、次のようにツイッターしているのがニュースになっている。(5/24)
★ ★ ★
 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は23日、東京五輪・パラリンピック開催についてツイッターへ投稿し、新型コロナウイルス感染症流行下では、ワクチンが普及遅れの日本で「変異株が蔓延し、失われる命や、GDP(国内総生産)の下落、国民の我慢を考えるともっと大きな物を失うと思う」と懸念を示した。

 孫氏は、この日の投稿で「(開催中止は)違約金が莫大だという話はあるけど」とした上で、世界各国から選手や関係者が多数来日することに懸念の言葉を続けた。前日も、国民の大多数が開催延期か中止を希望していると指摘し「誰が何の権利で(開催を)強行するのだろうか」と投稿していた。
★ ★ ★

 私の意見も、早く東京五輪を中止すべきというもの。
 それは、何度もこのブログで書いている。

 何のために東京五輪を開くのかという目的がなくなっている。
 最初は、復興五輪という呼びかけだった。
 それが次には、人類がコロナに打ち勝ったという証として開くという呼びかけになった。
 だが、人類はまだ打ち勝ってなんかいない。
 その中でも日本は、緊急事態を出し、再延長をしなくてはならない状況になっている。

 今は、「安心安全な五輪にする」と盛んに言われている。
これは目的ではなく、1つの目標にしか過ぎない。
目的を喪失しているのである。

 それでもなぜ強行するのか。
 
 IOCも、政府も、東京都も、もはや中止という選択肢はなくて、そのまま
なだれ込んで実施するということらしい。
 ★
 現在、北海道や沖縄が急に感染者を増やしている。
 この理由は、はっきりしている。
 5月の連休で観光客が訪れて、感染を広げたのである。

 このように人が移動すれば、そこには必ず感染が広がるという結果がついていく。
 東京五輪で9万人近くの人が訪れる。
 この移動が更に感染を広げていくことにつながらないのか。
 完全に隔離されると盛んに宣伝されているが、そんなことが本当にできるのだろうか。
 それを保障していく医療体制などは大丈夫なのか。

 また、そんなことをしてまで開催していく意味があるのか。
 この開催で、日本は何を得ていくのか。
 疑問符だらけである。

 

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6月になるとこんな相談事例が数多くなる!

 神奈川県厚木市の臨任の先生たちの研修会へ行く。
 録画撮影である。
 オンライン研修は、先日経験したが、この録画撮影は2回目。

 カメラに向かって話しかけていくわけである。
 ついつい話が長くなる。

 この臨任の先生たちは、採用1年目か2年目の先生たち。
 ほとんどがクラス担任をされている。

 ほとんど自己流で子供たちと関わっていることが予想される。

 この時期に相談される事例を3つ出して、それに答えることから始める。

 相談1 子供たちがざわざわしていて、落ち着きません。
     子供が勝手にしゃべったりしてしまいます。
     注意をすればその場は何とかなりますが、また同じようになってしまいます。どうしたらいいでしょうか。

 相談2 子供たちが思うように動かなくて困っています。
     何か指示をすると、すぐに文句が出たり、違ったことをやることが多いのです。
    だから、ついつい叱ってしまいますが、効き目はありません。
     どうしたらいいのでしょうか。

 相談3 学級が壊れかかっています。私の言うことに反発したり、授業が始まるのに5分もかかってしまうことがしょっちゅうです。
     これからどうしたらいいでしょうか。

 この状況に対して、指導教官は、えてして「あなたの授業がつまんないから、こうなるのですよ。授業を楽しくしなさい!」と指導してしまう。

 初めて担任をしている人たちが、すぐに授業を楽しくすることなんかできるわけがないのに、そんな無理な難題を突きつける。

 小学校では、毎日5,6時間の授業をしていて、その授業をいつも楽しく、おもしろいものにしている先生などいないはずである。
 だから、所詮無理難題。

 だがその先生たちも、授業が楽しくないという自覚症状があるので、一生懸命教材研究をしようとする。
 目が回るほどの忙しさの中で、うまく行くはずはない。
 結局、指導書をじっくり読んで、指導案をつくるなどということしかできない。
 
 原因は、授業のまずさなんかではないのに、見当違いなことに指導の先生も、その先生も、一生懸命になる。

 結局、うまくいかない。
 そういう事例があまりにも多すぎる。

 上のような状況になるのは、授業の課題というより、その前段階の問題なのである。

 話を聞くルールを子供たちとどのようにつくっているか。
 指示の仕方の基本原則をどのように実践しているか。
 子供たちとの基本的な関係づくりをどのようにしているか。
 学級づくりをきちんとしているか。

 このようなことをきちんとやっていないか、いい加減に済ませてしまっている。
そのために上の相談事例のクラスになるわけである。

 これを指導教官は、教えていかねばならないのだが、最初から授業の指導ばかりをしてしまうために、この課題がいい加減になる。
だから、上のようなクラスの状況になる。
 ★
 録画の講座は、90分。
 やはり、対面の講座がどれほどいいものか、しみじみ納得する。

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コロナワクチン接種予約の途中経過~大変なことである~

 コロナワクチン接種券が来た。5月11日。

1 17日に集団接種の予約をする

 月曜日が集団接種の予約なので、17日(月)に電話をするが、まったく通じない。
 横浜市は、各地の医療機関でも接種してくれるので、近くの病院に電話をするがまだ準備中であるという連絡。
 なすすべもない。
 
 ところが、以下のように上越市などは、計画的に接種が進んでいる。
★ ★ ★
  新型コロナウイルスワクチン接種を巡り全国でトラブルが相次ぐ中、新潟県上越市が集団接種を希望する高齢者に対し、接種日時と会場をあらかじめ指定して通知する運用を行っている。実質「予約不要」の取り組みで、同市によると、順調にワクチン接種が進んでいるという。

 同市は3月末に、ワクチン接種の対象となる65歳以上の高齢者約6万2000人に向けて接種券や予診票などを送付。その後、個別接種の希望者らを除く約3万8000人に対し、最寄りの接種会場と2回分の接種の日時を割り振った案内状を送付した。
★ ★ ★

 事前に分かっていたのだから、このように計画的に進めれば順調にいくはずである。
 横浜市などは、高齢者に丸投げである。
 だから、大混乱している。

 接種がいつのなるのか、今のところまったく分からない状態である。

2 24日に集団接種の予約をする

 24日から横浜市の旭区は、横浜旭中央総合病院が集団接種場所になり、予約を順次受け付けることになる。
 
 17日は、70歳以上であったが、この日から65歳以上になる。
 また、大変な人数が予約することになる。
 
 今回は、家内に手伝ってもらい、電話ではらちがあかないので、スマホ2台、パソコンで接種を試みる。

 9時に3台を機能させる。
 すぐに私のスマホにヒットする。
 
 それからが大変。接種番号やパスワードを入れて、こちらのメールを入れていると途中で切断される。
 もたもたしているので、時間がかかりすぎるということだろうか。

 パソコンは、ログインしてもまったく動かない。

 この日も、半日を費やして、まったくの空振りである。
 
 いらいらは募るのだが、こんなことでストレスを抱え込んでも仕方がないと割り切って、さてどうしようかと思ってしまう。

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自学自習する力をつける

 『FUTURE EDUCATION』(岩波書店 教育新聞編)を読んだ。
 その中で数学者の新井紀子先生が、「今求めるべきは、自学自習する力」として、次のように書かれていた。ちょっと長くなるが、大事なことを書かれているので注目してほしい。
 

 「2020年3月以降の学校現場では、新型コロナウィルスの影響という非常にイレギュラーな形で休校が長期したことで、格差の拡大が懸念されています。
 休校中の対策として、オンライン授業を始めた学校もあります。オンライン授業はないよりはあった方がいいですが、それでスムーズに学べるのはごく一握りの子供でしょう。もともと教室には、自学自習のできる子供と、対面での支援がないと学べない子供がいます。学びの集団の中で周りの様子を見ながら前向きに授業についていっている中間層の子供たちが、教室のボリュームゾーンなのです。特に小学2~4年生あたりは発達段階の違いもあり、自学自習のスキルの個人差が大きいと言えます」

 …………
 「休校による勉強の遅れやメンタルのケアについて心配する声は多く聞こえてきますが、学習スキルの低下はあまり指摘されていません。例えば1週間、文字を書かないだけで筆圧は落ちます。筆圧が落ちるとノートを取るのが遅れ、授業についていけなくなります」
 …………
 「今後も感染の第3波、第4波が来れば、再び休校になることもありえます。そうなったとき、学校は、休校中に子供の学習スキルが落ちるという認識に立つことが重要です。すなわち、遅れている学習内容を無理やり詰め込むよりも、むしろ子供の学習スキルを、きちんと自学自習ができるところまで伸ばすことに力を注ぐべきです」

 「つまり、大量の知識を暗記させたり、計算ドリルばかりをやらせたりするのではなく、どうノートを取るべきか、どう算数の文章問題を読み解くかなど、基本的な学習スキルを身に付けさせる方が長期的にみると得策なのです」
 「子供に自学自習できる力さえあれば、再び休校になったとしても、教科書と教材があれば自力で学習に取り組んでいけます。どの子供も自学自習できるレベルに持っていく。これこそがいま、学校が一番意識しなければいけないことなのです。そして、こうした問題意識は、保護者とも共有しておくことが重要です」

 どうでしょうか。

 ★ 
 学校の休校中に、先生方は、プリントなどを大量に家庭学習用として子供たちに渡されたことでしょう。
 しかし、聞いてみるとほとんど定着していなくて、もう一度学習し直しをしなくてはならなかったと言われていた。

 オンラインで実施したところもあったらしい。
 だが、準備の時間を数多く取られるわりには、子供たちに定着がなされていなかったと聞いている。効果はあまりなかったのである。

 はっきりしたのは、これまで学校では子供たちが自学できる力をつけていなかったということになる。
 というより、そういう方向を追究してこなかったのではないか。

 このコロナが突きつけた課題の1つは、子供たちの自学自習の力をいかにつけるかである。

 新井紀子先生の指摘は、今学校が一番意識しなければならない課題になるのではないかと、私も考えている。
 
 
 

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つれづれなるままに~発想を転換する~

●連休前に次のようなことを書いていた。
 ★
 変異株のコロナ感染が広がっている。
 今回の第4波は、第3波を越えて大変になると識者は警告をしている。
 変異株の感染力と広がりは、従来株よりも強大である。

 変異株は、今までの従来株で通じた「3密」(密閉、密集、密接)では防ぎきれないと言われている。

 ところが、連休中自由に遊びまくった人たちの、防ぎ方はほとんど3密のの捉え方のままである。
 マスクと、除菌をすれば防げるという捉え方。

 F県では、ある1人の先生からクラスの子供たちに感染し、そしてその子供の家庭に感染し、どんどん広がっていったと聞いている。
 
 また、S県の感染の広がりは、アクティブ・シニアのカラオケからだという。

 今回の変異株は、1密でも、2密でも、感染してしまう。
 今までの捉え方をまったく変えねばならない。
そこがまだ多くの人たちに伝わっていない。

 だから、連休後は大変なことになりそうである。
 ★
 連休を過ぎて、やはり変異株の感染が広がっている。地方の広がりがすごい。予測通り。
 このあと、16日の週にどの程度の感染者が出てくるのかが大きなポイントになろう。
 私たちは、もはや飲食の場だけでなく、普通の接触の場で感染させられることを覚悟しなければならない。
 

●これも連休前に書いたものである。ワクチン接種は、もう少し進んでいるはずである。
 ★
 ワクチン100人当たりの接種者数で日本は1.7人。世界116位。ベ ラルーシよりボツワナよりラオスよりミャンマーより下である。もちろん 先進国最下位。

 早めに終わっているはずの医療関係者だって、まだほとんど終わっていな い。
  7月いっぱいには高齢者のワクチン接種を終えたいと首相は言っている  が、現実には今年いっぱいかかるのではないか。

 どうして日本は、こんなことになっているのか、分からないまま。

●私も高齢者なので、接種券がきた。横浜市である。
 翌日ネットで予約しようとすると、もはや予約枠がいっぱいでログインできない。
 この次は、5月17日だという。この次も無理だろうなあと思ってしまう。
 高齢者は必死なのである。
 

●昨年の7月、ブログで相談された、ある中学校の先生。中2の担任をされていた。
 学級がうまくいかないのである。
 「うまくいかないのは私のせい」「力のない自分が悪い」「教師に向いていない」「私が担任なんて生徒は不幸だ」と思っておられた。
 
 3学期の1月。中3に持ち上がれるかどうか悩んでおられた。
 校長面接の前に、心療内科に行かれる。

 医者から深刻なうつ状態だと言われて、すぐに休職を勧められて診断書を書いてもらう。

 こうなれば、誰でもが当然休職になる。100人中100人がそうなる。
 そうしなければ、命に関わってくるからである。

 しかし、この先生の判断は違っていた。
「今の私の思考は病気のせい」と思ったら、ものすごく楽になったということ。
 性格なら変わらないけど、病気なら、治ればあの時の自分に戻れると光が見えた、と。

 結局、校長面接では、「力不足かもしれませんが、頑張ります!」と、診断書は提出しなかった、と。
 
 2月には、学級がまとまりだした。できるようになったこと、子供たちのいいところに目が向けられるようになる。おとなしい子供も発言できるようになる。クラスに温かい言葉、雰囲気が生まれる。
「なんて良い子たちなんだろう」と笑顔で教室で過ごす。
 授業の準備もでき、生徒も授業が楽しそう。良い授業にしたくて、朝活ができるようになる。

 3月、「良いクラスだったね」「楽しかったね」とプラスの言葉で修了式を終える。
 最後まで続けられたのである。
 ★
 そんな報告を受けて、ブログをやっていて良かったとしみじみ思ったものである。
 心理学のアドラーは、すべての悩みは対人関係の悩みだと言っている。
 この先生も、生徒たちとの「関係づくり」で悩んでいたはずである。

 うつ病で休職の診断書が出たのに、それでも続けた先生の試みは、決して勧められることではない。繰り返しになるが、命に関わるからである。
 
 それでも、この先生には、何があったのだろうか。

 アドラーはまた次のようなことを言っている。
「自分に価値があると思う時にだけ、勇気が持てる」と。

 この勇気とは、課題に取り組む勇気である。
 この先生は、病気だからうまく行かないのだ、病気が治ればまた再びうまくいくはずだと肯定的に考えている。
 発想を変えている。

 そして、子供たちとの「関係づくり」に取り組んでいく勇気を持ったはずである。

 今、この先生は中3の担任を続けている。
 がんばってほしいと精一杯のエールを送りたい。

 この先生にあったのは、自分への肯定感と、何よりも試みていく勇気があったのである。

 勇気、勇気 なのである。

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学力を大きく伸ばした~学力論と実践のプリントさしあげます~

 学力を大きく伸ばしたという報告である。

 M県の先生からメールがきた。
そこには、次のようなことが書かれていた。
 
 私がM県を訪れたとき、懇親会で先生方に渡した学力論のプリントを参考にして1年間指導されたということ。
 学力が大きく伸びました、と。
 研究会の先生方に、私のそのプリントを配布していいかという連絡である。

 具体的にどのように学力は伸びたのか、詳しいところを教えてほしいと連絡をして送ってもらった。

 M県で使っている標準学力検査での成績である。
 次のような報告を受けている。

 「コロナで十分な時間はなかったが、約半年間(4月から11月末まで)これまで述べてきたような実践を学年と個人で行ってきた。12月のテスト結果における本校の正答率はかなり高いものであった。
 国語は全国より約3ポイント(約7ポイント)算数は全国より約8ポイント(約10ポイント)も高い結果となった。( )は我が学級 」

 これは、これはすごいことである。

 M県は、全国の学力テスト算数で、全国最下位に沈んでしまったところであるので、県教委から早速視察に見えたと聞いている。 
 ★
 その先生の取り組みは、私の学力論のプリントから始まっている。
 
 このプリントは、ごく少数の先生方に渡しただけのものである。
 改めて読み直してみて、良いではないか(笑)と思い直した。

 せっかくだから、このプリントも欲しい方にあげようということにした。
 学力を上げたいと思っている先生は、必読である(笑)。
 ただし、今までの学力論とは大きく違うことを覚悟してほしい。
 
 学力論に付け加えて、単元テストの成績を上げた実践、学力テストの成績を上げた実践(M県でのN先生の寄稿)を付け加えておいた。
 
 『「学力」をあげる方策』~こうしたら「学力」は上がっていく~

 枚数がA421枚にもなる(それなりのパソコンでお願いしたい)。

 欲しい方は、ブログのコメント欄で申し込んでほしい。
 (コメントは非公開で、いずれ消去するものである。)
 

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また新たな気持ちで!

 4月が終わり、5月の連休中である。
 1ヶ月間が終わったのである。
 そして、連休が終わったら、また新たな気持ちで「学級づくり」が始まる。
 
 クラスの様子はどうであろうか。
次のようなことを、あるところに書いたことがある。

 ★ ★ ★
   ルールづくりの極意とは?
 4月の後半から落ち着かなくなるクラスがある。一日中ざわざわした感じ。4月の1ヶ月は、「安心・安全な居場所づくり」がメインな課題である。それがうまく作れなかったのだ。
 5月に、再挑戦することになる。1学期の間は、クラスを立て直していくことは十分に可能である。
 さて、どうするか。「安心・安全な居場所づくり」をするには、教室にちゃんとしたルールが息づいていなくてはならない。きちんと定着するルールづくり。それが中心課題になる。4月の最初には、「学校のきまり」や「クラスのルール」を担任は説明する。「これからきちんと守っていきましょう」と子供たちに伝える。ここまでは済まされているであろう。
 問題は、ここから。どうしても必要になるメインのルールがある。たとえば、「授業が始まったらすぐに席に着きましょう」というルール。これはどうだろう?落ち着かなくなっているクラスは、これがうまくいっていない。教師がただうるさく注意するだけで済ませてきたのではないか。
 ルール定着には、ちゃんとした鉄則がある。それは、「確認をきちんとする」ということ。これをおそろかにするから定着しないのである。
 まず、朝の会で、画用紙に「授業が始まったらすぐに席に着きましょう」という目標を書いて提示する。趣旨説明をして、「頑張って守っていきましょう」と呼びかける。低学年は、1時間ごとに「守れた人は立ちましょう」と指示。2時間目から始める。人数確認をして、目標の紙に記入。「2時間目から目標を守れた人がこんなにいました。良いですね。でも、おしい!まだ守れない人がいます。残念!3時間目はがんばってほしい」と。3時間目、また守れた子供たちを起立させて、「ほら、3時間目はこんなに多くの子供たちが守れました。すごい!さすがに2年1組ですね。」とフォロー。中学年以上は、朝の会で目標説明をして、終わりの会で一日の目標確認をすればいい。どの学年でも「おしい、残念」→「すごい、さすが!」を繰り返す。
 このようにして、メインのルールは定着させていくのである。大切なのは、「確認をすること」。このルールづくりは、私が提唱している「目標達成法」に引き継いでいけばいい。この実践は、『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』(明治図書)に詳しい。クラスを初めて受け持った女性の初任者の実践である。彼女は「目標達成法」を駆使しながら、みごとにクラスにルールを定着させていった。
 
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